皆様こんにちは。
医師で、予防医療スペシャリストの桐村里紗です。

小さな頃から自分の心身のコントロールに苦労している私の脳のバグについて、最新の磁気治療器rTMS(反復経頭蓋磁気刺激法)を治療体験記をレポして参りました。

rTMS(反復経頭蓋磁気刺激法)を導入し、本格的な発達障害やその他の精神疾患から、グレーゾーン、未病、脳のパフォーマンスアップまで、オーダーメイドな治療を行っているブレインクリニックの統括院長・理事長の坂達典先生にお話を伺いました。

最新のブレインテックは、多くの方の希望になりそうです。

ブレインクリニックの東京院(東京都日本橋)

ブレインクリニック東京

▼大人のADHDグレー?脳のバグに悩む医師のレポvol.1〜最新の脳の磁気治療rTMSへの道

https://wellmethod.jp/adult-adhd-vol-1/

▼大人の発達障害グレー!?不眠と脳のバグに悩む医師のレポvol.2〜最新の脳波検査QEEG

https://wellmethod.jp/adult-adhd-vol-2/

▼大人のADHDグレー?脳のバグに悩む医師のレポvol.3〜脳の磁気治療rTMSで不眠改善

https://wellmethod.jp/adult-adhd-vol-3/

(つづく)

1.幼児から高齢者までの駆け込み寺に

医療の駆け込み寺

桐村:今日は受診させて頂いてありがとうございました。
待合がとても混み合っていて驚きました!

坂先生:1日150名位の患者様が当院に来られています。

桐村:お子さんから高齢者までの割合としては、どのような方が多いのでしょうか?

坂先生:基本的には全ての年齢層の方に、良い最先端医療をご提供したいという思いがありますので、診療自体の受け入れも、5歳位から高齢者の方まで、年齢層的には幅広く受診頂いています。
未成年の方と大人の方の割合は半々位というイメージでしょうか。

桐村:薬剤は最小限という方針ですね?
薬剤治療で効果が無かった方や、薬剤を使いたくないという方が来られるのでしょうか?

坂先生:基本的には自由診療になるので、保険診療では満足されなかった方が来られています。

2.一般精神科では対象外の患者様も幅広く受け入れ

桐村:治療のメインとしてはrTMSになるのですか?

坂先生:基本的には、rTMS治療がメインではありますが、それ以外にもカウンセリングや最低限の薬剤治療も行っています。

桐村:疾患としても、幅広く診療なさっているのですよね?

坂先生:うつ病、発達障害、強迫性障害、PTSD、不安障害を始め、ほぼ全ての精神疾患を取り扱ってます。

桐村:私は、QEEG検査を踏まえて、ADHDグレーゾーンということでした。

坂先生:診断基準としては、ASRSスコア(vol.1参照)が一般的に診断に用いられています。基準まで該当しないグレーゾーンの方も実際には多くいらっしいます。

桐村:グレーゾーンの方は一般的な精神科ではどう扱われるのでしょうか?

坂先生:基本的に精神科では、「正常だ」となります。

桐村:え、「正常です」となるのですね!
その方が社会的に如何に困っていても、診断基準に当てはまらないということで、保険診療上は、治療対象ではないということになるのですね。

坂先生:そうですね、一切治療対象にならないということになりますね。

桐村:保険治療の範囲だと当然そうなりますよね。

坂先生:ところが、当院のように自費治療となると、診断にまで至らず困っている方々にも良い治療が提案できるということになります。
ブレインクリニックの役割としては、保険診療でできない部分を補って、全人的なサポートをするということですね。

3.グルグル思考はかつての文豪も!?

小説

桐村:私がこちらでお世話になることになったきっかけは、難治な不眠です。

どちらかというと過集中になりやすいので、特にパソコン作業などが多くなると過集中となり、脳内でずっと文章を書いていたり、過去を不安に思うことはありませんが、未来不安型で、あれもしなきゃ、これもしなきゃとポップアップのように考えが湧いてきてしまうのですよね。

また人からの刺激を受けやすいタイプなので、あまり刺激が多いと、過敏反応してしまうんです。
そうなると全く寝られなくなってしまいます。

坂先生:結構、そういった方は当院には多く来られます。
過去の文豪と言われるような方々ですよね。

例えば、芥川龍之介さんや川端康成さんはどんどん文章が浮かんでくるタイプで文章を書く上では良いかもしれませんが、脳が休まらないことでグルグル思考に陥り、ネガティブな方向に進んでしまったり、自殺される方もおられますよね。

桐村:それで自殺に至ったりするんですね!
確かに、寝れたら元気になるんですけれど、寝られなくなるとどんどんネガティブになり、抑うつ状態になってしまいます。

4.脳の3つのモードと脳内の整理整頓を促すrTMS

脳のスイッチ

桐村:我が家は夫婦仲良くしているのですが、私のストレスにミラーリングして、夫まで具合が悪くなり家庭内まで沈み込んでしまうのですよね。
自分だけではなく周りや全体を巻き込んでしまうので、とても困っていました。

グルグル思考は、脳のデフォルトモードの雑念ということになるのでしょうか?

※注:最近、脳には3つのモードのネットワークがあり、対外的な注意や実行、またワーキングメモリーを活性化する「エグゼクティブモード」、ぼんやりしたり、自己の内面的な活動をしている際の「デフォルトモード」、2つのモードを切り替える「セイリアンスモード」と呼ばれています。

坂先生:そうですね。

桐村:デフォルトモードも、いい状態の時はクリエイティブに働き、寝ている間に色んな思考をまとめたり、いいアイデアが浮かんだり寝て起きたら何かが生まれているみたいな良い側面もあると考えていました。

坂先生:基本的には「ゾーン」と言われるパフォーマンスの高い状態、いわゆる「セリウスネットワーク」というものが働いていることの方が多いとされています。

デフォルトモードは、どちらかというと脳が空回りしているイメージですかね。
ポンポンポンポン頭の中に浮かんできて、実体としては纏まりがないということになります。

これを、「セリウスネットワーク」の状態に持って行けると、頭の中が整理されより言語化が促進されます。
これが、rTMSのメリットになりますね。

5.ニューロモチベーションという最新治療を全国に

日本全国に広める

桐村:治療部位を決める際、うつ病のTMSの部位とは違うと思うのですが。

坂先生:背外側前頭前野を場合によっては活性化させたり、落ち着かせたり、QEEG検査を見て判断してゆきます。

※注:背外側前頭前野は、エグゼクティブモードネットワークにおいて重要部位。

坂先生:rTMSは、ニューロモチベーションというブレインテックの最新治療の分野に入ってきます。

桐村:ニューロモチベーションと言うのですね!新しい!

坂先生:日本では、まだニューロモチベーションを保険診療ではほとんど提供出来ませんので、まだまだ一部の人しか恩恵が受けられないのです。

桐村:保険適応になる場合はうつ病で1剤以上が効果のない場合だけですか?

坂先生:うつ病で1剤以上、入院治療でしか保険適用ではありません。
こうなると、一旦仕事を休んでということになりますし、基準も厳しいです。
入院治療となると、本当に極限られた一部の方にしかニューロモチベーションという治療が提供できなかったのです。

ブレインクリニックというニューロモチベーションを主軸にしたクリニックが誕生したことにより、大阪、名古屋、東京でもその他の地域など全国で提供したいという目標があります。

桐村:今は東京院と大阪院ですか?

坂先生:そうですね。

桐村:WELLMETHODの編集部の大阪メンバーも受けたいと言っていました。
運営会社のダイセル社は、大阪梅田なので、大阪院に近いんです。

ブレインクリニック大阪

ブレインクリニック大阪院
〒531-6023
大阪府大阪市北区大淀中1-1-88
梅田スカイビルタワーイースト7階クリニックセンター
0120-464-707

6.一般社会で働くグレーゾーンの受け皿に

医療の受け皿

桐村:一般社会で働きながらグレーゾーンで、人間関係だとか毎回同じところで躓いてしまう方達にとっての救済策にもなりますね。

坂先生:保険診療のクリニックでADHDとして治療されるということは、ある意味障害だと認定されることになります。

普通にいい会社でバリバリ働いている方などが、パフォーマンスを上げたいと精神科へ行っても「あなたいい会社で仕事されてるじゃないですか」と全く相手にされませんし、門前払いされるということになります。

一般的な保険診療の精神科はどちらかというと、自立支援医療、本当にもう全く働いてない方、生活保護の方が何割かを占めますね。

桐村:なるほど。グレーゾーンの受け皿にはなりませんし、行っても解決しないイメージがありますね。

坂先生:保険診療がメインの病院にグレーゾーンの方が受診されても、「ここって自分がいく所ではないよね」となりますから。
当院は、より多くの方に来ていただけるようなクリニックを目指しています。

桐村:ブレインクリニックさんは、ハードルも低くて受診しやすいですね。
私も精神科を受診しようというほどではないなと思っていましたし、自分のADHD要素を別にどうにかしようとは思っていませんでした。

7.ジムのようにrTMSを!ハイパフォーマンスに

スポーツジム

坂先生:rTMSをジムに行くような感覚で受けにきて頂きたいと思っています。
周りの方に対しても恥ずかしいことではありません。
大企業の経営者の方も治療を受けおられますし、悪い状態を良くするのではなく、ゼロからプラス1、プラス2とハイパフォーマンスへともってゆく役目もありますね。

保険診療のクリニックで仕事の集中力を出したいとかクリエイティブになりたいと言っても、断られますよね(笑)

当院ですと、検査したり、その人の脳のバランスをみた上で、rTMSを実施できます。

桐村:私自身も、通常とは違う反応が出たため、照射部位をカスタマイズしていただきました。
細かく変えられるオーダーメイドな点が、保険とは違った特徴ですね。

rTMSで、先生が診ておられるアーティストさん達のクリエイティビティが上がったとお聞きしました。

坂先生:名前は伏せますが、有名な映画監督の方が受けに来られて、今まで全く出ない発想が出るようになったとおっしゃいます。

8.QEEG検査【診断編】

定量的脳波検査QEEG

桐村:QEEG検査について具体的に教えて頂けますか?

坂先生:はい。
何を診ているかというと、フォーマティブなデータベースですよね。
データベースと比べて、自分自身の脳波に如何に乖離があるか、標準偏差からどれだけ差異があるかということを診ています。

桐村:ビックデータから如何に外れているかを診ているという理解で良いでしょうか?

坂先生:基準値からどれくらいばらつきがあるのか?
脳の波形を解析して、標準偏差がどうなっているか?
桐村先生のデータだと、ここの脳波が過密になってますよね?こういうところが過敏性を表していますね。

桐村:赤いところですね。

定量的脳波検査QEEG結果

坂先生:コンピューターで、どこが一番異常があるのかをピックアップしてくれているのですね。
特に、この結果からすると、気分の浮き沈みがあることを表していますね。
実際に、気分に浮き沈みとかありませんか?

桐村:むちゃくちゃあります。

坂先生:それから、シータ/ベータ比は、欧米ではADHDの診断の補助に使われています。データベースと比較すると異常が出てますね。

定量的脳波検査QEEG結果

桐村:こうした結果を元にTMSの部位をきめるのですね?

坂先生:過活動の部分をコントロールするための司令塔の部位がありまして、ここをうまく刺激してあげることが大切です。

司令塔の部分をコントロールすることによって過活動を抑えています。
人に気を使い過ぎる事が減ったりしますよ。

桐村:私の場合、それで具合が悪くなってしまったのですよね。

9.脳の自然治癒力を高めることが治療目標

坂先生:rTMSを何回も何回も繰り返しているうちに、割と簡単に脳が良いネットワークに切り替えがしやすくなります。

私は100回以上rTMSを受けていますが、集中しようと思えば集中できますし、嫌なことがあっても割とスッキリと切り替えが出来たり、気分の偏重も少なく「コントロールというものが取れる感覚」が芽生えます。

そういう感覚が芽生えると、rTMSを受けなくても自分でコントロールできるようになってきます。
rTMSは外部治癒力ですが、自己治癒力と言いますか、自分のコントロール力を高める働きもあります。

桐村:振り回されていた状態から、自分でコントロール出来る状態になるということですね。
ヘルスケア全般の普遍的な到達点になってゆくという事ですね。

坂先生:脳が勝手に暴走していた状態から、自分の手の内に入る感覚ですね。みなさん、そういった表現されます。

10.効果の現れ方はそれぞれ。早いと初回から変わる

桐村:睡眠について、1回で本当に効きました。

研修医の頃から3日連続当直など過酷な状況で不眠になり、この頃かなり睡眠薬を飲んでいたのですが、そのために、飲むとしんどくなってしまい、使えない種類が多いのです。

が、最近、また難治な不眠が続いてしまい、ライフスタイルの改善やハーブ類が効かなくなったために、安全に使える種類の睡眠剤を使っていたのですが、rTMS照射後から何も使わなくても寝れる日が多くなってきたので睡眠にとっては速攻で効きますね。

睡眠でも効く効かないなど、パターンはありますか?

坂先生:どういう睡眠状態なのか、ノンレム睡眠、レム睡眠やバランス、眠りの深さなどにも関係してくると思われます。
rTMSは睡眠の深さをより深める働き、脳が休まりやすい働きがあります。

桐村:昨日、青山墓地を通りかかって、あらゆるものの細部や彩をいつも以上に感じ、きちんと脳に入力できている感覚がありました。
ある意味、マインドフルな状態に1回でなったので、早いなと思いました。

効きやすいタイプと担当医にもご指摘頂きました。
その分過敏性も出たため、こちらは相談して照射方法を変えて頂き、調子が良くなりました。

坂先生:早い方は1回で変わりますし、効果が遅れる方だと10回目〜何十回もかかる方もおられます。
治療との相性もありますね。
基本的には2、3回目くらいから少しずつ効果を感じていただけることが多いです。

11.「テクノロジーの勝利」ブレインテックの未来

ブレインテック テクノロジーの勝利

桐村:最後に先生の座右の銘を聞かせて頂けますか?

坂先生:「Technology will always win.(いつだってテクノロジーが勝利する)」でしょうか。

これは、世界最大の半導体メーカー・インテルの元CEO、アンドリュー・グローブの言葉です。

桐村:まさに、ブレインテックの領域は、ようやくテクノロジーが本質に追いついて来た感がありますね。

坂先生:この領域では、イスラエルなどが世界のトップを走ってますね。
これまで、人間の精神は、薬でもそんなに良くならなかったことや、解明されてない分野が多くありますが、2020年から30年にかけて大きく変わってくると思うのです。
その進化をブレインクリニックが担うことが出来ればと思っています。

桐村:最新のテクノロジーは、多くの方に希望を与えますね。

坂先生:そうですね。
昔は、ITは虚業と言われてきましたが、今や世界の時価総額トップ10は、ほぼIT企業になってきた。世に出る最初の頃は受け入れられないとなりますが、10年経つと受け入れられるようになります。

桐村:私も、2019年にシリコンバレーで開催されたトランステックというブレインテックも含んだ意識変容のためのテクノロジーのためのカンファレンスに参加してきました。
もっとディープなところに照射すると、PNSEという悟りに近い状態になったりもするようですね。

坂先生:そうですね。それが間もなく現実になろうとしている状態ですよね。
治療機器も日々着実に進歩していますから、今後のrTMS治療に是非ご期待ください。

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この記事の執筆は 医師 桐村里紗先生

【医師/総合監修医】桐村 里紗
医師

桐村 里紗

総合監修医

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属

愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。

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著作・監修一覧

  • ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
  • ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
  • ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
  • ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
  • ・「解抗免力」(講談社)
  • ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)

ほか