ニキビを防ぐためのスキンケアとは? 健やかな肌に欠かせない成分「セラミド」のすすめ
こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。
みなさまはニキビに悩んでいませんか?
ニキビといえば思春期のシンボルといわれるほど、10代で起こる代表的な肌トラブルの一つです。
しかし「大人ニキビ」という言葉があるように、思春期を過ぎてもニキビに悩まれる方は少なくありません。
筆者は、思春期にニキビで悩むことはなかったのですが、20代後半になって初めて顔に複数のニキビができるようになり、メイクをしても隠しきれないニキビに悩んだ経験があります。
その頃の筆者は、ニキビの原因は過剰な皮脂の分泌だと思っていたため、保湿を控えめにしていたのですが、実はニキビには保湿することが大切で、「セラミド」という成分が肌に水分を蓄えたり、バリア機能の正常な働きをサポートすると知り、セラミド配合の保湿剤に切り替えました。
その結果、肌がツヤツヤになり、以前よりも潤いがキープされるようになり、ニキビが気にならなくなりました。
それ以来、ニキビに悩まされることはなくなり、40代になったいまの肌の方が調子が良いように感じます。
今回はニキビを防ぐための正しいスキンケアと健やかな肌へと導くセラミドの働きについてご紹介します。
目次
1.なぜ大人になってもニキビはできるの?
ニキビができる原因は、皮脂の過剰な分泌が原因と思われがちですが、実はそれだけではありません。
とくに思春期以降にできるニキビは、さまざまな原因によって生じます。大人になってできるニキビの原因の一つが乾燥です。
皮脂と乾燥は相反するイメージがあると思いますが、皮脂が不足し、肌が乾燥することでニキビができてしまうこともあるのです。
肌は、年齢やストレス・生活習慣の乱れなどにより肌のターンオーバーが乱れ、皮膚のバリア機能が低下すると古い角質が剥がれ落ちず、毛穴の詰まりが生じたり、乾燥しやすくなったりするため、ニキビや肌荒れなどさまざまな肌トラブルを引き起してしまいます。
またニキビができるからと保湿を十分にしないことや間違ったスキンケアを続けることも、肌のターンオーバーの乱れに繋がってしまう可能性があります。
1-1.思春期ニキビとの違いと共通点
思春期は皮脂の分泌が多くなる時期であるため、思春期にできるニキビはおでこや鼻といったTゾーンを中心にできやすいのが特徴です。
一方、大人ニキビは、Tゾーン以外の頬や鼻、顎などにもできることも多く見受けられます。
原因としては、加齢による肌のターンオーバーの乱れや、乾燥による毛穴の詰まり、皮膚のバリア機能低下による肌荒れより、大人ニキビを引き起こしやすくなります。
盲点になっているのは、保湿が不十分なことが原因でニキビが出来てしまうということです。
ニキビを予防するためにはセラミドなどの保湿成分でしっかり肌に潤いを与えることが大切です。
2.セラミドとは?
セラミドは肌本来にもともと備わっている脂質の一つです。
セラミドは角質層の細胞膜に存在しており、細胞同士を繋いで肌に水分を蓄えたりバリア機能の正常な働きをサポートする大切な役割があります。
また、肌から潤いが逃げるのを防いだり、外部刺激から肌を守るのに欠かせないものでもあります。
こうしたセラミドの働きにより、角質のすみずみまで潤いが蓄えられしっかり保湿されることで、乾燥による毛穴の開きを防いだりニキビができにくい肌へと導いてくれます。
健やかな肌にとって欠かせないセラミドには大きくわけて4種類あります。
2-1.ヒト型セラミド
セラミドの中でもとくに保湿力が高いとされるのがヒト型セラミドです。
ヒト型セラミドは名前のとおり人の体内に存在するセラミドと構造的に似た成分であり、保湿力が高く、肌馴染みが優れています。
最近ではヒト型セラミドが配合された化粧水やオールインワンゲルなどのスキンケアアイテムがあります。
1.肌トラブル改善が期待できるヒト型セラミド
ヒト型セラミドは12種類あるとされています。
化粧品におけるセラミドの主な作用は、
・細胞間脂質(ラメラ構造)形成補強によるバリア改善作用
・角質層水分保持による保湿作用
とされています。
セラミドの種類により、バリア機能強化が得意なタイプや保湿が得意なタイプの違いが明らかになっています。
セラミドは異なるタイプを混合することで再結晶しにくくなり、ラメラ構造の安定持続性が高まることで相乗効果を発揮することから、一般的には複数のセラミドを併用した化粧品の処方が一般的です。
乾燥ダメージから肌を守りキメの整ったうるおいある肌を目指すためには、ヒト型セラミドが配合された保湿剤の使用がおすすめです。
2-2.天然セラミド
天然セラミドとは天然に存在する動物(馬)から抽出されるセラミドのことです。
人の体内にあるセラミドと構造が似ており、保湿力も高いといわれています。
ヒト型セラミドと同じように、スキンケアアイテムに配合されており、人気の高いことが特徴です。
2-3.植物性セラミド
植物性セラミドとは米・トウモロコシ・大豆・小麦などの植物由来からできているセラミドのことです。
またこれら以外にこんにゃく由来のものもあり、基本的には肌に優しいとされていますが、ヒトの体内にあるセラミドとは構造が一部異なるため、アレルギーがある方は使用する際に注意が必要です。
2-4.疑似セラミド
擬似セラミドとはセラミドに似た物質を化学的に合成して作られたセラミドのことです。
ヒト型セラミドに似せて作られていますが、化学的に合成されているためヒト型セラミドと比較すると、浸透という点では劣ってしまいます。
しかし、肌表面にとどまって保湿する働きがあるため、保湿成分として効果を期待できるといえるでしょう。
またコストパフォーマンスが良いため、量を多く使用したい方におすすめのセラミドです。
2-5.飲むセラミドもおすすめ
また、スキンケアによる外側からのセラミドの補給だけでなく、経口補給できるセラミドは、内側から摂取することができます。
セラミドを経口補給することで、内側から健康な皮膚や爪、髪になることを促します。
経口補給の場合は、皮膚が生まれ変わる1ヶ月のサイクルを待つことはもちろん、数ヶ月経過を見るなど、少し辛抱強く、継続的に飲み続ける必要があります。
必ずしも皮膚の細胞だけに届くわけではなく、全身の細胞に届きます。
時間は要しますが、スキンケアのように外側からのアプローチとは異なり、全身の皮膚への効果を期待できます。
・皮膚: 水分補給を促進し、乾燥を防ぐ。角質層だけでなく、真皮層において成長因子に働きかけコラーゲンの合成を促進する。透明感のある輝く肌へと導く
・爪:より速い成長を促進し、爪を強化する。
・毛髪: 成長を促進し、修復する。毛髪を強化する。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
▼美しい人は始めてる「ニュートリコスメティクス」という新習慣
https://wellmethod.jp/nutricosmetics/
3.ニキビに悩む方はセラミド成分が入った保湿剤を
肌のターンオーバーが乱れてバリア機能が低下してしまうと、外部の刺激から肌を守ることができないため、肌は乾燥してしまいます。
乾燥が進むとターンオーバーは乱れたままとなるため角質が厚くなり、さらに古い角質が毛穴を詰まらせ、ニキビができる原因となります。
そのため、保湿をしっかり行い肌のターンオーバーを整え、皮脂の分泌を抑えることがニキビを作らせない肌作りの基本となります。
乾燥を効果的に予防するためには、保湿が欠かせません。そこで、ニキビを防止するためにおすすめの保湿剤が、2章でお伝えした「セラミド」です。
ニキビができていると皮脂をコントロールするために保湿を避ける方もいらっしゃるかもしれませんが、とくに大人ニキビに悩んでいる方こそ、セラミドを毎日のスキンケアに取り入れることをおすすめします。
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4.ニキビ肌のためのスキンケアのポイント
ニキビを予防したり解消するためには正しいスキンケアを行うことが大切です。
スキンケアの基本というと洗顔・化粧水・クリームを使うことと思われるかもしれませんが、健やかな肌へと導くためには「洗顔」「保湿」「UVケア」が重要なポイントとなります。
4-1.洗顔
洗顔の目的は肌の皮脂汚れやメイクを落とすことです。
しっかり汚れを落とすためにゴシゴシと洗いたくなるかもしれませんが、肌に摩擦が生じるため、肌にとっては大きな負担となります。
ニキビ肌を改善させるためには、肌に負担をかけない洗顔を行うことが大切です。
<洗顔>
1. ぬるま湯でやさしく予洗いする
2. 洗顔料をしっかり泡立て、濃密な泡を作る
3. 皮脂が多いTゾーンから洗う
4. 30~34℃程度のぬるま湯で、すすぎ残しがないようにしっかり洗い流す
5. タオルで顔の水分を拭き取るときは、やさしく押さえるようにする
洗顔料にはさまざまなタイプのものがありますが、乾燥が気になる場合は保湿力の高いしっとりした使い心地のものを選ぶようにしましょう。
▼そのべたつきは隠れ乾燥の「インナードライ肌」!? 改善するためのお手入れ方法
https://wellmethod.jp/inner-dry-skin/
4-2.保湿
ニキビ肌を改善するためには、保湿ケアも大切です。
洗顔後の肌は洗顔によって、肌の内部に存在する天然セラミドが失われ、乾燥しやすい状態となります。
そのため、洗顔後は油分のみで保湿するのではなく、セラミドが配合されているアイテムでしっかり保湿しましょう。
また洗顔の項でもお伝えしましたが、肌を触り過ぎることは肌に大きな負担をかけてしまいます。
なるべく肌に触る機会を減らすためには、オールインワンゲルなどのシンプルケアがおすすめです。
ここで大切なことは、オールインワンゲルを選ぶ際は、セラミドが配合されていて無香料、無着色、パラベン無添加などのような肌にやさしい処方であるものを選ぶようにしましょう。
4-3.UVケア
紫外線には骨の強さや免疫に関係するビタミンDを生成するという大切な働きがあります。
しかし紫外線は肌に大きなダメージを与えバリア機能を低下させ、肌の乾燥を引き起こします。
そのため肌を紫外線から守るためには、日焼け止めなどのUVケアを毎日行うことが大切です。
日焼け止めを選ぶ際は、紫外線防止効果の指標となるSPF・PA値が高いものを選びがちですが、日常生活では「SPF30/PA++」の日焼け止めで十分です。
必要以上にこれらの値が高いものは、かえって肌に負担を与えてしまうため、シーンによって日焼け止めを使いわけるようにしましょう。日焼け止めを使用するポイントは2~3時間で塗り直すことです。
また毎日直接肌にのせるアイテムだからこそ、紫外線吸収剤フリー・アルコールフリーなど肌への負担が少ないものを選ぶことも大切です。
▼そのべたつきは隠れ乾燥の「インナードライ肌」!? 改善するためのお手入れ方法
https://wellmethod.jp/inner-dry-skin/
5.大人ニキビにはセラミド配合のシンプルケアがおすすめ
ニキビが顔にできるだけで気分が沈んでしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
筆者はニキビができていた頃は、鏡で顔を見るのも苦痛でした。
大人ニキビの原因は乾燥と肌摩擦です。
毎日朝夕行うスキンケアだからこそ、スキンケアの基本をしっかり押さえておくことが大切です。
健やかな肌を目指すならセラミドが配合されているオールインワンゲルがおすすめです。
筆者のお気に入りはWELLMETHOD®の「オールインワンゲル」です。
美容成分であるセラミド・エクオール・ナールスゲンが贅沢に配合されていることや、チューブタイプで衛生的である上に、シンプルケアが実現できるからです。
みなさまもセラミドで肌活をスタートしましょう。
この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

桐村 里紗
総合監修医
・内科医・認定産業医
・tenrai株式会社代表取締役医師
・東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座 共同研究員
・日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属
愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。
- 新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)』
- tenrai株式会社
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著作・監修一覧
- ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
- ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
- ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
- ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
- ・「解抗免力」(講談社)
- ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)
ほか