こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。

みなさまはどのようなヘアケアを行っていますか?

スキンケアにはお金も時間もかけているけど、ヘアケアはあまり意識していないという女性もいらっしゃるのではないでしょうか?

女性の見た目年齢は、肌だけではなく髪も大きな影響を与えています。

筆者は出産したとき、髪にツヤがなくバサバサになってしまいました。

とはいえその間、ヘアケアを怠っていたわけではなく、トリートメントをしたり、髪をしっかり乾かしたり忙しいながらにヘアケアは行っていたのです。

そんなある日、美容師をしている友人がそんな筆者の髪を見て「セラミドを使ったケアをしたらいいよ」と教えてくれたのです。

子育てや家事に忙しい毎日を送っていた筆者でも続けられ、40代になった今もセラミドを使ったヘアケアを行っています。

年齢を重ねたいま、白髪などの髪の悩みはありますが、髪自体は乾燥することも少なくバサバサしたり広がったりといった髪の悩みはありません。

40代になってから「どんな髪のお手入れをしているの?」と聞かれる機会が増えました。

もちろん筆者だけではなく、セラミドケアを教えてくれた40代の友人の髪もサラサラで艶やかです。

今回はぜひみなさまにセラミドの効果を知っていただきたく、セラミドがヘアケアにおすすめの理由と、毎日のお手入れで取り入れやすい髪のセラミドケアについてご紹介します。

1.大切な髪だからこそ知っておきたい髪の構造

髪の構造

髪はとても細いですが、実は「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」という3つの層から成り立っています。

髪の成分の大部分がタンパク質で、その他は脂質やメラニン色素などです。

髪に含まれるタンパク質には「シスチン」というアミノ酸が多く含まれています。

1-1.キューティクル

よくヘアケア商品のCMなどで耳にするキューティクルは、髪の一番外側の層になります。

キューティクルは半透明のうろこ状で、髪の内側にある成分を保護し、髪を守る役割があります。

キューティクルは水に濡れると柔らかくなるため、過度の摩擦がかかると欠けたり剥がれたりしやすいのが特徴です。

キューティクルが剥がれると、外部からの刺激を受けやすくなり、ダメージヘアにつながってしまいます。

1-2.コルテックス

コルテックスはキューティクルの内側にある層で、髪の約85~90%を占めます。

コルテックスは繊維状の細胞と水分、メラニンから成り立っており、コルテックスのタンパク質量や水分量、脂質の構造などが、髪の太さやコシなどに大きな影響を与えます。

また、髪の色はコルテックスにあるメラニンの量によって決まります。

コルテックスとキューティクルの間にある「cmc」とよばれる細胞膜複合体が、コルテックスとキューティクルを密着させ、コルテックスを守る役割を担っています。

1-3.メデュラ

メデュラはケラチンタンパク質でできている髪の芯となる層ですが、実は今でもどのような仕組みや働きがあるのか詳しくわかっていません。

人によってメデュラそのものの大きさが異なるという点やメデュラの状態によって髪の外観にも影響があることが解明されています。

2.髪にダメージを与える5つの原因

髪にダメージが加わらなければ、髪の健康を維持できます。

しかし、髪は毎日何かしらのダメージが日々加わり、少しずつ痛んでしまいます。

ここでは毎日の生活の中で身近にある5つの原因についてご紹介します。

2-1.紫外線

紫外線が肌に大きなダメージを与えることは、みなさまもご存じだと思いますが、実は髪にもダメージを与えます。

紫外線はキューティクルに含まれるタンパク質を変性させ、さらには髪の内部を空洞化させ、切れ毛やパサつきを引き起こします。

2-2.熱

ヘアアイロン

髪の主成分であるタンパク質は硬く丈夫といわれていますが、熱が加わるとタンパク質が変性してしまいます。

髪が乾いた状態では180℃、湿った状態では130℃を超えるとタンパク質の変性がはじまり、ダメージを受けやすくなります。

スタイリングを行う際にヘアアイロンを使っている方は、しっかり髪が乾いた状態で使うようにしましょう。

2-3.摩擦

髪は濡れているときがもっともダメージを受けやすい状態です。

夜にシャンプーをして濡れたまま寝たり、ブラッシングすると、寝具やブラシの摩擦によってキューティクルが剥がれてしまいます。

また、髪が乾いた状態であっても、無理やりブラッシングをすると髪を痛めてしまう恐れがあります。

髪も肌と同じように摩擦は大敵です。

2-4.ヘアカラー・パーマ

ヘアカラー カラーリングをする女性

ヘアカラーやパーマで髪のおしゃれを楽しむ方も多いと思います。

さらに、年齢を重ねてくると白髪やボリュームダウンなどが気になり、白髪染めやパーマの頻度が増えることもあるのではないでしょうか?

ヘアカラーやパーマでアルカリ剤を使用するとキューティクルが溶けてしまい、髪はダメージを受けやすい状態になってしまいます。

2-5.加齢

年齢を重ねると肌のセラミドは減少していくのですが、肌の一部である頭皮にあるセラミドも減少していきます。
髪においても、キューティクルを繋ぎ止めているのはセラミドです。

セラミドが減少すると頭皮や髪が乾燥しやすい状態となります。

頭皮は髪の成長の土台となる役割があるため、健やかな髪を育むためには頭皮環境を整えることも大切です。

3.セラミドが髪に効果的な理由

セラミドは肌だけではなく、髪にとっても欠かせない大切な成分の一つです。

セラミドには保湿力をサポートし、紫外線や細菌、ほこりなどの外部刺激から皮膚を守る働きがあります。

この働きは肌だけではなく、さまざまな原因によってダメージを受けた髪にも効果が期待できます。

3-1.キューティクルを強くする

セラミド 髪 キューティクルを強くする

セラミドが髪に効果的といわれるのはキューティクルを強くする作用があるためです。

セラミドには、うろこ状に重なっているキューティクルのつなぎ目を補修し、外部刺激から髪を守りダメージを防ぐ役割があります。

また、髪には適度な水分が含まれているので、キューティクルを強くして水分の蒸発を防ぐ必要があります。

キューティクルが剥がれて弱った状態では、コルテックスに含まれているタンパク質が流れ出て、髪自体が弱々しくなってしまいます。

つまり、キューティクルの働きが強くなると髪の内部を保護でき、潤いと弾力がある髪が期待できます。

3-2.頭皮環境を整える

頭皮も肌の一部なので、頭皮にもセラミドは欠かせません。

健康的な髪を育むためには、髪の土台となる頭皮環境が整っていることも大切です。

とくに年齢を重ねた肌はセラミドが減少していくため、乾燥や炎症を引き起こしやすいといえます。

セラミドを補うことで、皮膚のターンオーバーの正常化が期待でき、頭皮環境の改善につながります。

▼肌のターンオーバーを促進するための生活習慣の整え方6つ

https://wellmethod.jp/promotes-skin-turnover/

4.美髪へと導くセラミドケア

健康的で艶やかな髪を目指すためにも、セラミドケアでは、体の外側と内側の両方からのアプローチを意識しましょう。

とはいえ、毎日忙しい40代以降の女性にとって、たくさんのケアアイテムを揃えた上に手間や時間がかかるとなると続けることは簡単ではありません。

今回ご紹介するセラミドケアは、いつものアイテムを少し変えたり、いつもの食事をほんの少し見直したりするだけの簡単ケアです。

4-1.セラミド配合のシャンプーやトリートメントを使う

セラミド配合 トリートメントとシャンプー

セラミド配合のシャンプーやトリートメントを使用しましょう。毎日使うものだからこそ、髪にとって良いものを使うことをおすすめします。

髪のパサつきや乾燥が気になるときは、セラミド配合のトリートメントでしっかりケアを行い、キューティクルや地肌に潤いを与え、キューティクルが丈夫になるように働きかけましょう。

4-2.セラミドを摂取する

セラミドは体内で生成できますが、40代以降から生成される量が減少します。

そのため、口からセラミドを補うことが肌や髪のためにも大切です。

生芋こんにゃくやゴマなどの植物性の成分にはセラミドが多く含まれているものの、セラミドは他の栄養素とは異なり、食事からの摂取による体内への吸収がむずかしいといわれています。

食事から摂ることは非現実的ですので、食事で補えない部分は上手に栄養補助食品を取り入れてみても良いでしょう。

セラミドは健やかな髪を育むためにはタンパク質と同じくらい欠かせない栄養素です。

ぜひ、体の内側からセラミドを積極的に取り入れましょう。

▼【医師解説】コラーゲンを増やすためにコラーゲン鍋よりも食べたいもっとも大切な栄養素

https://wellmethod.jp/collagen-beautiful-skin/

5.健やかな肌と髪へと導くシンプルなセラミドケア

セラミド 美しい髪

セラミドは肌だけではなく髪にとっても大きな役割を果たしており、40代以降の女性には積極的にとってほしい栄養素です。

そして、セラミドケアで大切なのは、体の外側からだけではなく、内側からもセラミドを取り入れ、そのケアを続けることです。

内側からのセラミドケアとして、参考になるのが「ニュートリコスメティクス」の考え方です。

ニュートリコスメティクスとは、皮膚・爪・髪の自然な美しさをケアする栄養補助食品として機能する製品および成分を意味したものであり、口から摂取する健康補助食品の総称です。

髪に必要な栄養素を気軽に摂取できれば、毎日の生活でも取り入れやすいですよね。

なお、外側のアプローチには、セラミドが配合されたケア商品を使いましょう。

髪のケアは上記でご紹介しましたが、フェイシャルスキンケアには「WELLMETHOD®オールインワンゲル」と「WELLMETHOD®フェイスマスク」がおすすめです。

どちらもセラミドが配合されており、高い保湿力が期待できます。

WELLMETHODオールインワンゲル フェイスマスク

WELLMETHOD®オールインワンゲルは肌摩擦を軽減するだけでなく、チューブタイプで衛生的なので、筆者のお気に入りです。

フェイスマスクはセラミドが配合されたひたひたの美容液がたっぷり含まれていて、自宅で週1のぜいたくケアで心も肌も癒されています。

40代になるとさまざまな悩みを抱えやすくなりますが、肌や髪が整っているとそれだけで心がウキウキとして晴れやかな気分になります。

ぜひみなさまも今日からセラミドケアをはじめて、笑顔あふれる毎日を送りましょう。

▼WELLMETHOD(R) オールインワンゲル

https://www.daicel-shop.jp/products/detail/67?utm_source=wellmethod&utm_medium=seramido_kami&utm_campaign=wellmethod

▼WELLMETHOD(R) フェイスマスク 3枚セット

https://www.daicel-shop.jp/products/detail/76?utm_source=wellmethod&utm_medium=seramido_kami&utm_campaign=wellmethod

この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

【医師/総合監修医】桐村 里紗
医師

桐村 里紗

総合監修医

・内科医・認定産業医
・tenrai株式会社代表取締役医師
・東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座 共同研究員
・日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属

愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。

続きを見る

著作・監修一覧

  • ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
  • ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
  • ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
  • ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
  • ・「解抗免力」(講談社)
  • ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)

ほか

廣江 好子

【ライター】

美容・健康ライター。
ダイエッター歴○十年から脱却した、美を愛するアラフォー健康オタク。
趣味は料理と筋トレ。

廣江 好子の記事一覧