こんにちは、WELLMETHODライターの和重 景です。

いよいよ本格的に空気が乾燥する冬の季節がやってきましたね。この時期になると、肌のお手入れも保湿ケアを中心に行う人が多いでしょう。

しかし顔のケアだけでなく、忘れてはいけないのが頭皮のケアです。

頭皮は普段髪の毛に隠れているのでわかりにくいのですが、顔と同じように乾燥によるダメージを受けています。

とくにこの時期に乾燥したフケが目立つという人は要注意です。

頭皮は想像以上にダメージを受けており、適切なケアをしないと、フケだけではなく抜け毛といった他のトラブルにもつながります。

そこで今日は、乾燥によるフケが出てしまった頭皮の正しいケアや、フケや肌トラブルを予防する正しいシャンプーの選び方などを紹介します。 

1.乾燥はお肌の大敵! 頭皮トラブルにもつながる

乾燥した空気は何かと肌トラブルを起こします。

それは頭皮も同じであり、空気が乾燥する季節になるとフケに悩まされる人も少なくありません。

ここからは主に冬に起こりやすい頭皮トラブルについて紹介していきます。 

▼寒い冬も負けない! 頭皮の乾燥トラブルの原因と予防法

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1-1.パラパラしたフケが出る

頭皮の乾燥とフケを気にする女性

頭皮が乾燥すると粉のようなパラパラとしたフケが出てきます。

フケの原因はさまざまで、ストレス性であったり、頭皮に脂が増えて湿っぽくて、頭皮に張り付くようなものが発生することもあります。

冬場に多い乾燥によるフケは、細かくてパラパラしたものが主です。

黒い洋服などを着ていると、フケが付いて目立ってしまいます。毎年冬になると、このフケに悩まされストレスを抱える人もいるでしょう。

乾燥によるフケは、頭皮だけでなく、肌全体が乾燥している人に多く見られる症状です。 

1-2.かゆみが出るのも特徴

乾燥によって頭皮がダメージを受けると、かゆみが生じることもあります。

蚊に刺されたようなかゆみではなく、頭皮全体がピリピリとするかゆみであることが特徴です。

頭皮が適度に潤って保湿されている場合、頭皮は外気の刺激を受けにくく、湿度や温度が変わってもかゆみが起きることはありません。

しかし冬の寒い時期は頭皮が乾燥しやすく、皮ふのバリア機能が低下します。これにより外気温や乾燥、髪の毛などによる刺激を受けチクチクしたかゆみを感じやすくなるのです。

1-3.頭皮の乾燥の原因は抜け毛の原因にも

抜け毛

頭皮が乾燥すると抜け毛の原因にもなります。

まず頭皮が乾燥すると、頭皮自体が硬くなり突っ張りやすくなります。

血行が良く頭皮の皮膚細胞が正常であれば、頭皮は潤い、ハリと弾力があります。

頭皮が血行不良になると頭皮の皮膚細胞のターンオーバーが乱れることで、角質の保湿機能が低下し、乾燥の原因になることがあります。
血液の巡りが悪くなると丈夫な髪の毛も生えにくくなり、薄毛や抜け毛につながってしまうのです。

また頭皮が乾燥して刺激を受けて炎症が進むと、慢性の湿疹となり、徐々に抜け毛も増えてしまいます。

薄毛に悩んでいる場合も、頭皮へのケアが必要です。

▼女性に多い薄毛とは? タイプ別にみる原因と対処法

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2.フケが発生する原因とは

フケのような粉

乾燥した時期になるとどうしてもフケが出やすくなります。

冬になると膝やかかとに白っぽい粉が出るのと同じように、頭皮も古くなった角質が乾燥して落ちてくるため、フケが目立つのです。

また、フケは乾燥だけが原因ではなく、ストレスや食生活が原因の場合もあります。

2-1.頭皮の乾燥

頭皮は肌の一部です。

寒い時期になると顔や体のスキンケアは入念に行うのに、頭皮に関してはとくに何もしていない、という人が多いのではないでしょうか。

冬になると手足や顔が乾燥する人は、頭皮も同じように乾燥していると考えましょう。

自分は大丈夫だと思っていても、実は肩や背中周りには乾燥した角質がぽろぽろと落ち、フケが目立っている可能性もあります。

とくに冬場に肌が白く粉を吹くような人は要注意です。

頭皮も同じように角質が剥がれ落ちている可能性が高いため、肌と同じように頭皮にも保湿ケアを行いましょう。

保湿成分の入った頭皮ローションや頭皮用パックを使用するこで、頭皮の乾燥を防ぐことができます。

保湿のみでは改善しない場合は、かゆみや炎症を防ぐ「塩酸ジフェンヒドラミン」「グリチルリチン酸ジカリウム」、血流を改善する「トコフェロール(ビタミンEの一種)」などの成分が入っている頭皮ローションやスプレーを使用すると、症状緩和が期待できます。

また、すでに乾燥が進んでいる場合には、アルコールが多く含まれるものは避けましょう。

2-2.ストレス

ストレスで頭を抱える女性

ストレスが溜まると、つい頭をかいてしまうことはないでしょうか。

人はストレスが溜まると自律神経が乱れ、全身の血流が悪くなります。その結果頭皮に十分な栄養が運ばれず、乾燥したりかゆみが生じたりします。皮膚が刺激にも敏感になり、痒みを感じやすくなります。

またストレスは頭皮のターンオーバーが乱れる原因にもなり、フケが発生しやすくなります。

ストレスによるフケは、乾燥した細かな状態のフケだけでなく、皮脂が多いベッタリとしたフケが出ることもあります。

いずれにせよ過剰なストレスがあると、頭皮を清潔に保つことが難しくなります。 

2-3.食生活の乱れ

食生活が乱れると顔にニキビが出るといったように、 偏った食生活は頭皮トラブルも招きフケも出やすくなります。

例えば肉や脂などが多い高カロリーな食事ばかり摂ると、肌は脂っぽくなり、ニキビや吹き出物が出やすくなるでしょう。

その影響は頭皮にも及び、皮脂を過剰に分泌させ、ベタベタしたフケを引き起こすことにもつながります。

反対に過剰なダイエットなどで栄養不足に陥ると、肌の水分が奪われハリや艶が失われます。

頭皮にも十分な栄養と水分が行き渡らなくなり、乾燥したフケが出やすくなります。このように、食べるものと頭皮環境は密接した関係があるのです。

1.頭皮環境を整えてくれる食べ物とは

緑黄色野菜

頭皮の乾燥を防ぐには、バランスの良い食事が大切です。とくに乾燥したフケを防ぐためには、肌のターンオーバーをサポートし、血行促進に働きかける食材を選ぶと良いでしょう。

肌のターンオーバーをサポートしてくれる栄養素は、ビタミンAやビタミンB2、カロテンなどがあります。カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変わります。

・ビタミンAの多い食材:鶏レバー、豚レバー、魚の肝、うなぎ 
・カロテンの多い食材:ニンジン、モロヘイヤ、ホウレン草、小松菜、大葉、パセリなどの緑黄色野菜
・ビタミンB2の多い食材:卵、大豆製品、緑黄色野菜、レバー、魚介類、乳製品など

そして健康的な頭皮を保つための、血行促進に働きかける栄養素はビタミンEやビタミンPなどがあります。

・ ビタミンEの多い食材:オリーブ油などの植物油、アボカド、緑黄色野菜(かぼちゃ、モロヘイヤなど)、ナッツ類、ゴマ、玄米
・ビタミンPの多い食材(フラボノイド類の総称):柑橘類の薄皮、そば、玉ねぎ、りんご、緑茶など

これらの栄養は頭皮の状態を健康に保つだけでなく、肌にハリや艶を与えるなどの効果にも期待ができます。

正しい食生活を実践し、フケ予防や美容効果も高めていきましょう。

2-4.間違ったシャンプー方法

フケに悩まされている人の中には、間違ったシャンプー方法を実践している人も少なくありません。

フケが出ることは髪の毛や頭皮が汚れているのだと思い込み、頭皮を必要以上にゴシゴシと洗ってしまう。実はこうした行動が頭皮をさらに傷つけ、乾燥状態を悪化させフケを生み出してしまうのです。 

フケに悩まされている人ほど、正しいシャンプーの方法と、自分に合ったシャンプー選びが重要です。

3.乾燥から頭皮を守る! 正しいケア方法とは

乾燥によるフケに悩んでいる人は、毎日正しい頭皮ケアを行うことにより、症状が緩和されることが多いです。

ゴシゴシ洗うシャンプーをやめる、髪を濡らしたまま放置しないなど、まずはできることから実践していきましょう。

3-1.正しいシャンプー方法を実践する

洗髪

まず以下のようなシャンプーを行っている場合は、フケが発生しやすくなります。

・強い力でゴシゴシ頭皮を洗っている
・40度以上の熱いお湯を使っている
・汚れが気になるため1日に2回以上髪を洗うこともある 

間違ったシャンプー方法は頭皮の乾燥を悪化させ、フケの原因となります。

まず、髪を洗う際には、爪を立てずにゆっくりと頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう。

そして頭皮に刺激を与えないよう、40度以下のぬるま湯ですすぎを行うことも大切です。

1日に何度もシャンプーをすると頭皮の乾燥を進行させてしまうため、1日1回までにしましょう。正しいシャンプー方法は次のようになります。

1. シャンプーをする前に髪の毛をしっかりとブラッシングし、髪の汚れを落としておく
2. 1分以上ぬるま湯でしっかりと髪全体を湯洗いする
3. 指の腹を使い、頭皮をマッサージするようにシャンプーする
4. ぬるま湯で時間をかけてシャンプーを洗い流す

まずはシャンプーの前に髪の毛全体をブラッシングし、汚れを落としておくことが重要です。

そしてシャンプーをつける前に、ぬるま湯で髪全体の汚れを落とします。

このブラッシングと湯洗いだけで、髪や頭皮の汚れはほとんど落とすことができるのです。 

また、正しいシャンプーを実践してもフケが治らない場合は、シャンプーが肌に合っていない可能性もあります。

3-2.自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶ

いろいろと対策をしてもフケが治らない場合は、使っているシャンプーが頭皮に合っていない可能性があります。

シャンプーには「せっけん系」「アミノ酸系」「高級アルコール系」の3種類があり、売られているシャンプーの多くは高級アルコール系です。

しかし高級アルコール系シャンプーは洗浄力が強く、乾燥しがちな頭皮には刺激が強いのです。

乾燥したフケに悩まされているのなら、「せっけん系」か「アミノ酸系」シャンプーがおすすめです。とくにアミノ酸系シャンプーは洗浄力がマイルドなので、乾燥しがちな頭皮に潤いを残してくれます。

また、なかなか頭皮の乾燥が改善されない場合は、シャンプーを使わずお湯だけで洗う「湯シャン」もおすすめです。

シャワーのお湯だけで髪の毛を洗う湯シャンは、皮脂分泌を適正にし、頭皮のphが弱酸性に維持されるため、常在菌のバランスが整います。

湯シャンだけでもしっかりと髪の汚れは落とすことができるので、シャンプーがなかなか頭皮に合わないと感じる場合は試してみると良いでしょう。

▼女性の頭皮のニオイ対策に毎日シャンプーは必要か?【ニオイ評論家解説】

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3-3.濡れたまま放置しない

いくら正しいシャンプーを実践しても、濡れた髪の毛そのまま放置していては意味がありません。

頭皮が長時間濡れていると、水分が蒸発するにつれて皮ふが乾燥してしまいます。また濡れたままでいると頭皮に潜む常在菌が繁殖し、臭いやフケの原因にもなります。

シャンプー後はすぐにドライヤーを使い、頭皮を乾かすことが大切です。

その際はいきなり熱風を当てるのではなく、しっかりとタオルドライをし、あらかじめ水分を吸収させておきましょう。

また、ドライヤーと髪は10センチ以上離し、たまに冷風を当てることも大切です。ドライヤーの熱が長時間頭皮に当たると、乾燥する原因にもなるので気を付けましょう。

3-4.紫外線対策をする

紫外線対策

意外かもしれませんが、紫外線もフケが出る原因になります。

皮ふに紫外線が当たると、シミやそばかすの原因になるのは有名です。紫外線にはUVAとUVBという日焼けの原因になる光線があり、長時間UVBを浴びると肌表面が乾燥してしまいます。

そしてUVAはエネルギー自体は弱いものの、浴び続けることで肌の奥の真皮まで届き、肌のハリや弾力にダメージを与えるため、しわやたるみの原因にもなります。

こうした影響は頭皮に対しても同じであり、紫外線を浴びた頭皮は地肌に刺激を受けやすくなり、乾燥してフケが出やすくなるのです。

長い時間外にいる場合は帽子をかぶるなどして、紫外線が地肌に当たらないよう注意しましょう。

4.乾燥したフケは洗いすぎるとNG! 自分の頭皮に合ったケアをしよう

頭皮の乾燥とフケをケアする女性

フケが目立つとつい髪の毛をゴシゴシ洗いたくなりますが、その方法でフケが改善することはほとんどありません。

まずは乾燥した頭皮をいたわり、ストレスを溜めない生活を心がけ、食生活を見直すことも大切です。

また、これまでのシャンプー方法や、いま使っているシャンプーが本当に自分に合っているのか再確認してみましょう。

これまで頭皮に対してやってきたことを1つ変えるだけでも、冬場のフケを改善できることもあるのです。

この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

【医師/総合監修医】桐村 里紗
医師

桐村 里紗

総合監修医

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属

愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。

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著作・監修一覧

  • ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
  • ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
  • ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
  • ・「解抗免力」(講談社)
  • ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)

ほか

和重 景

【ライター】

主に、自身の出産・育児やパートナーシップといった、女性向けのジャンルにて活動中のフリーライター。
夫と大学生の息子と猫1匹の4人暮らし。
座右の銘は、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」。

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