こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。

冬は乾燥が気になる季節ですね。

しっかりスキンケアを行なっていても、乾燥してしまう方はいらっしゃるのではないでしょうか?

「まぶたがかゆい」
「目の周りがカサカサしている」
「アイメイクがうまくのらない」
「皮がむける」

顔の中でもとくに目の周りの乾燥に悩まれる方も多いと思います。

コロナ禍のいまマスクをつけることが多いですが、目元はマスクをしていても隠すことはできません。

マスクで顔の大部分が隠れてしまうため、人の印象は目元で決まるといっても過言ではないかもしれません。

今回は目の周りの乾燥の原因と改善法、日常的に気をつけたいポイントについてご紹介します。

1.目の周りが乾燥すると起こる症状とは?

目の周りの乾燥

目の周りの乾燥をそのままにしておくと、さまざまな不快な症状が現れます。
ときには思わぬ皮膚トラブルを招いてしまうこともあります。

赤み・かゆみ・腫れ・皮がむける・切れる・痛み・しわ・小じわ・くすみなどが代表的な症状です。

これらの症状は見た目にも気になりますが、かゆみや痛み・腫れなどは無意識に手で触ってしまうため、症状が改善しにくいことも少なくありません。

症状が持続するほどに、色素沈着が起こり目の周りが黒ずんでしまいます。

症状を悪化させないためにも、早めの対策を行ないましょう。

2.目の周りが乾燥する原因は?

目の周りの乾燥は、一つの要因ではなく、いくつかの要因が重なることで起こります。

とくに冬は乾燥が気になる季節であるため、デリケートな部分である目元は乾燥しやすくなります。

2-1.目の周りの皮膚の構造

目の周りの皮膚

目の周りは皮膚が薄いため、外部からの刺激を受けやすい部位といえます。

また皮膚の構造上、肌内部の水分量や肌の潤いを保つための皮脂の分泌量が少ないという特徴があります。

そのため目の周りはデリケートな状態であり、全身の中でもとくに乾燥しやすいのです。

2-2.バリア機能の低下

私たちの肌は、外側から表皮・真皮・皮下組織の三層構造となっています。

表皮のもっとも外側にある角層は、紫外線や埃、ウイルス・細菌などの侵入を防いだり、肌内部の水分が失われるのを防ぐ「バリア機能」が備わっています。

しかし空気の乾燥や外部からの刺激により角層の水分量や保湿成分が減少することで、肌のバリア機能は低下します。

バリア機能が低下すると肌の内側から水分がどんどん失われ、乾燥してしまうのです。

3.目の周りの乾燥の原因となる病気

目の周りの乾燥を気にする女性

目の周りが乾燥する原因となる病気がいくつかあります。

「何となく目の周りが乾燥するな」と思っていても、実は皮膚疾患が原因だったということもあります。

ここでは代表的な3つの皮膚疾患についてご紹介します。

3-1.眼瞼炎・眼瞼皮膚炎

眼瞼炎(がんけんえん)とはまぶたの炎症のことです。

眼瞼炎のうち、まつ毛の根本に起こるものは、眼瞼縁炎といい、これらは細菌やウイルス・カビなどの感染や虫刺されなどが原因で起こるものと、皮脂の過剰分泌による非感染性の原因で起こるものがあります。

とくにかぶれのような症状が皮膚の表面に見られるものを眼瞼皮膚炎といいます。

こちらは、感染性よりも、主にアレルギー反応や刺激で起こる非感染性の接触皮膚炎の一種です。乾燥や皮脂の欠乏によって肌のバリア機能が低下することで起こりやすくなります。
点眼などの薬品や、化粧品、シャンプー、睫毛エクステ、付け睫毛の接着剤など様々なものがアレルゲンとなります。

主な症状は、まぶたのかゆみや赤み・腫れ・痛みです。

目の周りの皮膚はデリケートであるため、使用するものには注意を払う必要があります。

3-2.皮脂欠乏性湿疹

気温や湿度が低い環境や肌の保湿が足りない状況が続くと、肌のバリア機能は低下してしまいます。

それ以外にも加齢に伴う皮脂分泌の低下によって、肌のバリア機能は低下します。

皮脂欠乏性湿疹とは上記のことが原因でバリア機能が低下し、皮膚がガサガサしたり、赤み・かゆみなどの症状が現れるものをいいます。

3-3.アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の多くの場合は思春期前に軽快しますが、10~20%の割合で成人後も継続する場合があります。
成人のアトピー性皮膚炎は、上半身(顔、頸、胸、背)に皮疹が強い傾向がありますが、重症化すると全身に広がります。
年齢とともに慢性化していくと、皮膚が厚くなり粗くカサカサした状態となり、強いかゆみをともないます。

アトピー性皮膚炎は、皮疹がない部分であっても、体質的に皮膚が水分を失いやすいため、とくに冬は全身が乾燥しやすく、目の周りもカサカサしやすくなります。

目の周りを日常的に擦るため、色素沈着が起こりやすいだけでなく、網膜剥離や白内障も起こしやすくなります。

4.目の周りの乾燥対策

目の周りの乾燥対策で大切なことは保湿です。

しかし保湿のように「補う」対策だけではなく、その前に丁寧なスキンケアを行うことが重要です。

目の周りが乾燥しているにも関わらず、メイク汚れなどが残ったままでは肌に負担がかかってしまいます。

4-1.目の周りの負担を減らす

普段何気なく行っているスキンケアが、目の周りに負担をかけていることがあります。
目の周りに負担をかけないポイントは、刺激や摩擦を最小限に抑えることです。

1.クレンジング

顔を洗う女性

目元のクレンジングで大切なことは、汚れをしっかり落とすことです。

しかしゴシゴシと擦り過ぎたり、丁寧にメイクを落とすために必要以上に時間をかけることは、肌にとって大きな負担となります。

摩擦を抑えることが目の周りの乾燥を防ぐポイントです。

2.洗顔

洗顔をするときは、しっかり泡立てた泡で肌を包み込むように洗います。
洗顔は皮脂量の多いTゾーンや頬から行い、目元は最後に洗いましょう。

熱すぎるお湯は皮膚に必要な皮脂も落としてしますので、30~34℃のぬるま湯ですすぎましょう。

▼洗顔手順で肌質が変わる! 美肌を作る5ステップ[タイプ別・洗顔料種類付き]

https://wellmethod.jp/facewash/

3.スキンケア

摩擦を最小限にするために化粧水や乳液は、コットンを使わずに手のひらで優しく塗りましょう。

塗り残しがないように、目尻のキワまで優しく丁寧に塗るようにします。

みなさまの中には、あれこれ様々なスキンケアアイテムを使っている方もいらっしゃるかもしれませんが、肌を触ること自体が、肌にとって負担の一つになっています。目尻のシワのためのクリームを塗りこむ、その摩擦が、肌を傷めてバリア機能を低下させている可能性もあります。

プログラムスキンケアなど、多数のアイテムを使用している方はとくに、優しく塗布することを心がけてみてください。

▼いつものスキンケアを“ご自愛タイム”に変換する洗顔・化粧水との付き合い方

https://wellmethod.jp/skincare/

4-2.保湿

保湿

目の周りの乾燥対策に大切なのは保湿です。
目の周りは皮膚が薄いため、刺激の少ない保湿ケアアイテムを使うことをおすすめします。

1.目の周りの乾燥におすすめの保湿成分

目の周りの乾燥が気になるときにおすすめの保湿ケアアイテムは、ヘパリン物質やビタミンEなどの保湿成分が配合されているクリームや軟膏、ワセリンやシアバター、ミネラルオイルなどのこっくりとした油性の保湿剤です。

アルコールを含むローションタイプは、乾燥が強い肌には刺激となり痛みや痒みを悪化させる可能性があります。
アイクリームはさまざまな種類があるため、選ぶ際には配合されている成分を確認しましょう。

上記以外にも目の周りの保湿効果が期待できる成分をご紹介します。

<外側から肌を潤す高保湿成分>
・セラミド
・スクワラン
・ヒアルロン酸

<肌内部から潤いをアップさせる成分>
・ペプチド
・ナイアシンアミド

また成分以外にも気をつけたいポイントは用途です。

パッケージに記載されている用途を確認し、顔や目の周りにも使用可能と書いてあるものを選ぶようにしましょう。

▼医師の私がこれだけは手放せない!乾燥対策に本当に潤う成分とは?

https://wellmethod.jp/measures-against-dryness/

5.日常的に気を付けたいこと

目の周りの乾燥対策の他にも、日常的に気をつけたいポイントがあります。

毎日何気なく行なっていることが、目の周りに負担をかけている可能性があります。
日常的に行なっていることを見直し、目の周りの乾燥リスクを軽減しましょう。

5-1.メイクによる刺激を最小限に抑える

目元メイクをする女性

毎日メイクをする方も多いと思いますが、メイクが原因で目の周りの乾燥を引き起こす可能性があります。

とくに二重まぶたにするためのアイテープや接着剤・まつげエクステの接着剤などがまぶたに付着することで、かぶれを起こすことがあります。

またアイカラーを肌にのせるときは、筆を使うことをおすすめします。
筆を使うことで、目の周りへの負担を軽減することができます。

肌の乾燥がひどいときや調子が悪いときは、ファンデーションやアイメイクは控えめにしましょう。

5-2.肌に合ったスキンケアアイテムを使う

肌に合わない洗顔料やクレンジング剤・保湿剤を使っていると、十分に保湿できずまぶたの乾燥を引き起こすことがあります。

新しいスキンケアアイテムを試す場合は、肌の目立たない部分でパッチテストを行なってから使うと安心です。

6.症状がひどいときは?

薬局

目の周りが乾燥して皮がむける、赤みやかぶれがあり湿疹になっているなど症状がひどい場合は、薬での治療が必要です。

乾燥が広範囲であったり痛みや傷、湿疹がある場合やしっかりケアを行なっても改善が見られないときは自己判断せず、皮膚科を受診しましょう。

7.目元はその人の印象にも影響を与えるからこそ、潤いは大切

目の周りの乾燥をケアしている女性

目元はその人の印象に大きな影響を与えます。

「目は口ほどにものいう」ということわざがあるように、目元は周りの人から注目を集めるパーツでもあります。

コロナ禍のいま、私たちはマスクを欠かすことができない生活を送っています。

そんなご時世だからこそ、例年より一層目の周りの乾燥には気をつけたいですよね。

目の周りがカサカサしているだけで、何だか老けた印象に見られては残念です。

目元に潤いがあるとアイメイクのノリもよくなり、それだけでウキウキしてしまいます。

これまでの常識や当たり前にできていたことができなくなっているいまだからこそ、これまでの「自分の当たり前」を見直してみてはいかがでしょうか?

この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

【医師/総合監修医】桐村 里紗
医師

桐村 里紗

総合監修医

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属

愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。

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著作・監修一覧

  • ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
  • ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
  • ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
  • ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
  • ・「解抗免力」(講談社)
  • ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)

ほか

廣江 好子

【ライター】

美容・健康ライター。
ダイエッター歴○十年から脱却した、美を愛するアラフォー健康オタク。
趣味は料理と筋トレ。

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