こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。

本格的に、肌の乾燥が気になる季節になりましたね。
この時期、ドラッグストアに行くと、さまざまな乾燥対策アイテムを目にします。

その中でもとくに種類が多いのは、リップクリームなどの口周りに関するアイテムではないでしょうか?

乾燥しやすい口周りは毎日のお手入れをしっかり行なっていても、肌が乾燥してカサカサになったりかゆみ・赤みが出たり、お芋のような粉吹き肌になってしまうこともあります。

今年の冬はコロナ禍ということもあり、例年以上にマスクをする機会も多いですよね。
マスクによる口周りの肌荒れや乾燥も気になるところです。

口周りが乾燥しやすい原因はさまざまです。

また私たちが日常的に行なっていることが実は口周りの乾燥を招いていることも。
口周りが乾燥する原因を知り、正しい対策を行うことで改善することができます。

今回はマスクと上手に付き合っていかなければならない冬だからこそ、口周りの乾燥の原因とその改善方法を詳しくご紹介します。

1. 口周りが乾燥する原因とは?

口周りの乾燥を気にする女性

口周りの乾燥は一つの要因で起こるのではなく、いくつかの要因が重なり合うことで起こります。

1-1. 口周りのスキンケアが不十分

毎日スキンケアを行なっていても乾燥するという方は、スキンケアが不十分である可能性があります。

口周りと同じように乾燥しやすい目元は、アイクリームなどでしっかりと保湿している方も多いと思います。

また額や頬に化粧水や乳液・クリームをしっかり塗っていても、鼻の下や口周りは手に残ったわずかな量でささっとケアを済ませてしまうことありませんか?

こうした不十分なスキンケアでは、口周りの保湿が足りず乾燥を引き起こしてしまいます。

1-2. 摩擦や汚れなどの刺激を受けやすい

口周りは顔の中でもっとも摩擦や汚れなどの刺激を受けやすい部位です。

食事などの飲食や話をする場合、常に口周りは動いています。また食事をした際に口周りに付いた汚れを紙ナプキンで拭いたり、メイク直しの際に口を拭いてリップを塗り直すことで口周りは摩擦などの刺激を多く受けます。

摩擦を多く受けることで、口周りの肌荒れを加速させてしまいます。

メイクでで口周りが乾燥する

1-3. 口周りの皮膚が薄い

頭の先から足の先まで、皮膚はつながっています。

しかし皮膚の厚さは場所によって異なります。

もっとも皮膚が厚いのは足の裏で、1.5mm程度の厚さがあります。一方、顔の中でもっとも皮膚が薄い目元や口周りはその半分未満しかないとされています。

皮膚には外からの細菌やアレルゲンの侵入を防ぐ「バリア機能」が備わっていますが、皮膚が薄い部位は水分量や汗腺が少ないことからバリア機能が弱く、乾燥しやすいのです。

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1-4. 唇を舐めることで水分が蒸発する

唇を舐める

唇を舐める癖があると、唇はもちろんのこと口周りにも唾液がつきます。

唇を舐めるとしばらくは唾液で潤っているように感じますが、唾液が蒸発するときに唇や口周りの水分も一緒に蒸発してしまうため、かえって口周りの乾燥を招いてしまいます。

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2. 口周りの乾燥対策に効果的なスキンケアのポイント

口周りの乾燥対策には、スキンケアを見直すことが大切です。
毎日行う洗顔やお手入れが実は乾燥を引き起こす原因となっていることもあります。

ここでは、口周りの摩擦を抑える洗顔方法や効果的な保湿の方法をご紹介します。

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2-1. 正しい方法で洗顔をする

洗顔の泡

毎日行う洗顔だからこそ、正しい方法で洗うことが乾燥対策の近道となります。

1. 予洗い

顔の汚れをゴシゴシと洗うと、肌に大きな負担を与えてしまいます。
まずは洗顔をする前により汚れを落としやすくするために、ぬるま湯で優しく予洗いをしましょう。

予洗いのポイントは軽く肌にお湯をかけるイメージで行うことです。

2. 洗顔料をしっかり泡立てる

洗顔料を手に取り、少量の水を足しながらしっかりと泡立てましょう。

手で洗うのではなく、泡で肌を包み込むようなイメージで洗うことが大切です。
このように泡で洗うことで肌への摩擦を防ぐことができます。

3. 最初に洗うのは皮脂の多いTゾーン

洗顔をする際には、洗う順番も大切です。

まずは皮脂の多いTゾーンに泡をのせ、指の腹で優しく洗いましょう。毛穴や小鼻など汚れが気になる部分は丁寧に洗いましょう。

次に頬や顎、最後に目元や口周りの皮膚の薄い部分を洗います。

4. 30~34℃のぬるま湯ですすぐ

すすぎは30~34℃のぬるま湯で行ないましょう。
すすぎの際も力を入れることなく、お湯で泡を溶かすように意識して優しくすすぎます。

フェイスラインや髪の生え際は泡が残りやすいため、すすぎ残しがないようにしっかりすすぐことが大切です。

5. 顔全体を押さえるように拭き取る

タオルで顔を拭く際は、タオルで顔全体を押さえるようにします。
顔の上でゴシゴシとタオルを上下に動かすことはやめましょう。

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2-2. 保湿力が持続するスキンケアアイテムを選ぶ

保湿剤セラミド

化粧水や乳液・クリームを塗った直後は潤っていますが、乾燥対策で大切なことは潤いがどれだけ持続するかです。

口周りの乾燥対策におすすめの保湿成分は、角質の保湿力を維持するために必須であるアミノ酸やセラミドです。
これらの保湿成分が配合されたスキンケアアイテムを選ぶようにしましょう。

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2-3. 口周りのパックを行う

口周り専用のパックを新たに購入しなくても、今あるアイテムでパックができます。

おすすめの方法は、化粧水をたっぷり含ませたコットンを乾燥が気になる部分に3分間のせるだけです。上からラップをすると保湿効果はアップします。

コットンを外した後、乳液・クリームを塗りましょう。

粉吹きがひどいときは、ワセリンなどを塗って寝るのもおすすめです。
石油原料であるワセリンを避けたい人は、植物由来のシアバターやホホバオイルが肌になじみやすくおすすめです。

2-4. 日中も保湿をする

朝晩のスキンケアだけでは物足りないときは、ワセリンなどの保湿アイテムで定期的に保湿しましょう。

ワセリンを塗ることで保護膜を作り、乾燥から肌を守ることができます。

2-5. 拭き取りシートやコットンはなるべく使わない

拭き取りタイプのクレンジングシートやコットンでパタパタと叩くようなパッティングは、肌に摩擦を与えてしまいます。

肌にとっては大きな刺激となり、乾燥を招く原因となります。

3. 口周りの乾燥を防ぐ生活習慣

口周りの乾燥対策はスキンケアだけではありません。
毎日の生活習慣が知らないうちに、口周りの乾燥を引き起こしている可能性もあります。

3-1. 肌のバリア機能を上げる食事を心がける

食事でスキンケアをする

乾燥対策はスキンケアのような外側からのアプローチだけではなく、内側からのケアも大切です。

口周りの肌トラブルの場合、皮膚のターンオーバーをサポートしてくれるビタミンやミネラルを積極的に摂るように心がけましょう。

肌荒れにおすすめの栄養素と食品をご紹介します。

栄養素 働き 多く含む食品
ビタミンA 皮膚の再生を促す
乾燥やかさつきを防ぐ
鶏レバー、豚レバー、魚の肝、うなぎ
βカロテン(プロビタミンA) 体内で必要なだけビタミンAに転換して利用される 緑黄色野菜
ビタミンB2 皮膚の発育を促す
新陳代謝を促す
緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草、アスパラガス)、果物(りんご、パパイヤ)、レバー
ビタミンB6 皮膚の抵抗力を強化
乾燥を防ぐ
赤身の肉、ささみ、魚、バナナ、パプリカ、サツマイモなど
ビタミンC 疲労回復
コラーゲンの生成を促す
柑橘類、キウイ、ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、サツマイモなど
食物繊維 栄養素の吸収を助ける キャベツ、きのこ、海藻など

 

毎食の食事でこれらの栄養素をしっかり摂るように心がけましょう。

3-2. 摩擦を避けるようにする

口周りは何かと摩擦や刺激を受けやすい部分です。

食事で口周りが汚れたときは強く引き取らず、ティッシュでそっと押さえるように拭くようにしましょう。汁気があるものがついた場合は、水で洗い流すようにしましょう。

口周りがかゆいからと掻いたり、こすったりすることも摩擦といえます。
口周りをよく触る癖がある方も注意が必要です。

また鼻下の産毛を剃る際も注意が必要です。毛の流れに沿って刃を動かすようにしましょう。

剃る前に肌に負担をかけないようにジェルや泡をつけ、剃り終わったらすぐに化粧水や保湿剤を塗るようにしましょう。

3-3. マスクによる摩擦・刺激を軽減する

マスクで口周りが乾燥する

マスクが欠かせない今、マスクによる乾燥に悩んでいる方も多くいます。

マスクを長時間つけていると、マスク内が汗などで蒸れて雑菌が繁殖しやすくなると同時に常にマスクによる摩擦・刺激を受けることとなり、乾燥などの肌トラブルが起こってしまいます。

マスクによる乾燥を防ぐ方法は以下の通りです。

・立体マスクを着用する
・マスクと肌の間にガーゼを挟む
・綿100%のマスクを着用する

このような対策を行うことで、マスクによる摩擦や刺激を軽減することができます。

4. おうち時間が多い今だから! 自分を見つめる時間を持ちましょう

口周りの乾燥のケアで鏡を見る女性

コロナ禍の中、おうちで過ごす時間が多くなっています。

「外出できない」
「旅行に行けない」
「制限が多くて嫌」

そんな風に思ってしまいますよね。

しかしこれまでの人生の中、ゆっくりと家に過ごす時間をどれだけ確保できていたでしょうか?

家にいてもしなければいけないことも多く、ゆっくりと休むことができなかった方もいらっしゃると思います。

家でのんびり過ごすこともときには必要ですが、そればかりではもったいないですよね!

おうちでゆっくりと過ごす時間があるからこそ、自分を見つめ労わってみてはいかがでしょうか?

「口周りが乾燥している」

そう感じてもこれまでは慌ただしい毎日に追われ、「なんとなく行うケア」で乾燥が改善されないという経験がある方もいらっしゃると思います。

ゆっくり過ごす時間がある今だからこそ気になる悩みに向き合ってみましょう!

素敵に年齢を重ねるためにも、自分の体の声に耳を傾け健康的な毎日を送りたいものですね。

この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

【医師/総合監修医】桐村 里紗
医師

桐村 里紗

総合監修医

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属

愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。

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著作・監修一覧

  • ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~口臭と体臭の科学』(光文社新書)
  • ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
  • ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
  • ・「解抗免力」(講談社)
  • ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)

ほか

廣江 好子

【ライター】

美容・健康ライター。
ダイエッター歴○十年から脱却した、美を愛するアラフォー健康オタク。
趣味は料理と筋トレ。

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