こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。

40代を迎え「だんだんと目力がなくなってきたなあ」と悩んでいました。

目をハッキリさせるためにアイラインをしっかりとひくのですが、顔に馴染まずにため息。
また、目じりや涙袋に目立つ小じわも気になります。

これまで似合っていた自分なりのメイクが似合わなくなり、しかも鏡を覗くとたるみやくすみの目立つ老けた自分を目の当たりにしてしまい、うんざりしそうになります。

ここでWELLMETHOD的に捉え直して頂きたいのは、「若さだけが価値」ではないということです。若さを価値としてしまうと、年齢を重ねた自分を肯定できなくなります。

外側からの肌ケアや内側からの食事やライフスタイルを健康的に整えることを抜かりなく行っても、どうしても避けられない加齢現象があります。

お肌は、年齢を重ねるとともに変化していくもの。

となると、メイクも同様に変えていく必要があります。

しかし大人世代は、20代・30代では出せなかった円熟した新たな魅力を引き出せる世代でもあります。
その自分に自信を持って、「今の私こそが最高」というウェルエイジングなマインドで生きていくために、メイクも、今の自分に最適化していきましょう。

そこで今回の記事では、40代女性の魅力を最大限引き出せるメイクのコツについてご紹介いたします。

1. 似合うアイメイクが変わる理由

アイメイク

メイクの中でも重要なポイントになるアイメイク。

若いころはそこまでアイメイクをしなくても、目力があってキラキラしていました。

しかし、年齢と共にいつものアイメイクでは違和感があったり、浮いた感じがしてアンバランスになっていました。

その原因の多くは、加齢に伴う目の周りの筋力低下や乾燥。

20代・30代のときと同じようなメイクでは、違和感があって当たり前です。
では、部位別に加齢に伴う変化をご紹介します。

1-1. まぶたのたるみ

加齢に伴って、目の周囲の筋肉も低下していきます。

そうするとまぶたが下がり、重く見えてしまいます。

まぶたのたるみは、まぶたを引き上げる上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)の筋力低下が大きな原因と言われています。

また、皮膚の乾燥もまぶたのたるみ感を作っているようです。

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1-2. まつ毛が少なくなる

毛母細胞と呼ばれる毛の元があるのですが、その毛母細胞も加齢とともに少しずつ衰えていきます。

そのため細胞分裂のスピードが遅くなり、なかなかまつ毛が生えてこないことがあります。加えて、まつ毛の1本1本が細くなっていくので、少なくなっているように感じるのです。

また、クレンジングなどによる強い刺激が加わることで、まつ毛は簡単に抜けてしまいます。

これはまつ毛を支える組織である内毛根鞘(ないもうこんしょう)が加齢に伴って、弱くなってしまうことが原因といわれています。

1-3. 目じりにシワができる

加齢に伴って皮膚内部のコラーゲンが減少し、皮膚内部の水分保持量が減少していくと考えられています。

そうすると肌の弾力低下や皮膚の乾燥がすすみ、キメが荒くなり、シワになることも。

目元の皮膚はかかとや膝とは違い、薄く傷つきやすい特徴があります。
常に外気や紫外線にさらされる上に、長年のメイクの負担も加わり、これまでの生活習慣が蓄積します。

加齢による変化が出やすい部分になるので、目じりや涙袋のシワはなくしたいものです。

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1-4. 二重幅が変わる

まぶた

これはまぶたのたるみの一つですが、若いときはまぶたにも脂肪が多く、ハリがあります。
これが加齢に伴って、脂肪が減少してまぶたにたるみが生まれます。

そうすると今まで折り目がつきにくかった分厚いまぶたが、二重になったりするのです。

「二重になれば、目も大きくなるのでは?」と思われますが、皮膚が薄くなっただけで皮膚面積は同じ。

たるんだまぶたになるので、目が大きく見えるとは言えないようです。

さらに、目が落ち窪むことで老け見えしやすくなり、大きく印象を変化させてしまいます。

1-5. 肌がくすむ

加齢に伴って皮膚組織も細胞分裂のスピードが遅くなると言われています。

そうするとターンオーバーが不十分となり、肌の水分保持量も減少しているので、ハリがなくなり影ができやすいのです。

毛穴も繰り返すメイクなどの刺激や乾燥によって傷つき、広がったままの状態になるので影となって肌のくすみの原因となります。

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2. 40代のアイメイクのポイント

「目力をつくる」ことが、40代のアイメイクのポイント。

アイメイクを濃くすれば目力は強制的に作れますが、肌年齢とのバランスが崩れて違和感が……。

ナチュラルに目力を作るにはアイメイクの工程でそれぞれにポイントがあります。
わかりやすく工程ごとにご紹介していきます。

2-1. リキッドタイプのコンシーラー

リキッドコンシーラー

スマホやパソコン操作などにより目を酷使することが多い場合は、目元の血流が低下してしまいます。

心当たりがある方は、目元を温めて血行を良くしましょう。次に、まぶたのくすみをなくすために、コンシーラーでトーンアップしましょう。

肌がくすんだままだとどんなアイメイクをしても、どんよりとした雰囲気のアイメイクになりやすいです。

まぶたの薄い皮膚を傷つけないように、優しくトントンと指の腹でコンシーラーをなじませましょう。

2-2. アイシャドウ選び

アイシャドウを選ぶときは、ブラウン系かベージュ系がおすすめです。

まず、まぶた全体に明るいベージュや細かいパールの入ったカラーを使います(イラスト赤い丸を参照)。

ぼんやりした目の印象が明るくなります。

2-2-1. アイシャドウのつけ方

黒目から目じりまでは、オレンジや、やや濃いめのブラウンでグラデーションを作っていきます(イラスト薄紫色の丸を参照)。

ここでのポイントは、グラデーションは自然につけること。

アイシャドウのつけすぎは、老けメイクになりやすいので薄づけがおすすめです。

そして目じりには、暗めのブラウンや赤茶などのシメ色をつけましょう(イラストオレンジ色の丸を参照)。
たるみがちな目じりのひきしめ効果があります。

アイメイクの方法

2-3. アイライナーの選び方

アイラインをひく女性

40代のアイメイクで選んでほしいのは、ブラウン系のアイラインです。

ついつい目力を作ろうとしてブラックを選びたくなりますが、ブラウン系の方が自然なアイメイクに仕上がります。

たるんだまぶたや少なくなったまつ毛におすすめなのは、筆タイプのアイライナーです。
筆タイプであれば、まつ毛の間を埋めやすく、目じりなどの細かい部分もひきやすいです。

2-3-1. アイラインのひき方

アイラインのひき方でポイントなのは、まつ毛の間をうめるようにすることです。

最初は太めではなく、細めにひく方がいいでしょう。

目じりのアイラインをひくときは、目じりのまぶたをちょっと上に引き上げながらするとやりやすいです。

目じりは、実際の目の大きさよりも5mm程度はみ出して少しはねあげてひくといいでしょう。

垂れ目になりがちな目じりをハッキリさせる効果があります。

2-4. マスカラの選び方

マスカラを塗る女性

ナチュラルに仕上げたいならブラックのマスカラではなく、ダークブラウンのマスカラがおすすめです。

まつ毛が少ない人は、ボリュームアップタイプのマスカラがいいでしょう。
まつ毛の本数が保たれている場合は、ロングタイプのマスカラを選んでみてください。

そしてまつ毛を傷つけないために、お湯でオフできるタイプもおすすめです。

2-4-1. マスカラの塗り方

自然なアイメイクにするためには、マスカラも自然に見えるようにつけることがコツです。

マスカラがダマにならないように、事前にまつ毛を眉毛用のコームでといておきましょう。
根元からつけるようにマスカラを当てるのが、上手にマスカラをつけるコツです。

また、目じりが下がることで目が離れているように見えやすいので、目頭にしっかりつけるようにするとハッキリした印象になりますよ。

3. 老けて見えるNGメイク

ついつい若いときと同じメイクをしていると、知らず知らずのうちに老け顔メイクになっているかもしれません。

40代でもキレイと言われるためには、大人世代に合ったアイメイクがポイントです。

3-1. アイラインを長くする

長めのアイライン

若いときのように目よりも大幅にはみ出たアイラインは、若作りに見えやすいと言われています。

目力アップよりも、目のきつさが際立ってしまいます。

舞台メイクのように見えてしまうので、目じりからは5mm程度にしておくのがおすすめです。

3-2. アイラインを太くひく

目力を出そうとしてつい太くしがちなアイラインですが、やりすぎは濃いメイクになってしまいます。

化粧崩れをしたときにも、違和感が生まれてしまうので細めにひくよう心がけましょう。

3-3. カラーメイク・ラメメイク

カラーメイク

ワンポイントでカラーを入れるのはおしゃれで良いですが、ブルーやグリーンなどのカラーは老け顔に見えてしまう可能性があります。

カラーを入れる部分を少なめにするのであれば、目じりに少しだけいれるといいでしょう。
べったりつけてしまうと舞台風のメイクになってしまいます。

また、大きなラメの入ったグリッター系のシャドウは、シワに入り込んでしまい「汚い」印象になりがちな為、控えた方が無難です。

3-4. 囲い目

アイラインを下にもひいてしまうと、流行から逸れた老け顔メイクになってしまう恐れがあります。

ナチュラルメイクにしたいのであれば、下のアイラインはひかずに上のみで止めておくと良いでしょう。

4. 大人世代だからこそ醸し出せる魅力を楽しむ

アイメイクを楽しむ

筆者は、今まで上も下もアイラインをひいて、マスカラも目じりにしっかり塗っていました。

しかし、それは流行から遅れたアイメイクになっていたのですよね……。

違和感の原因がわかったことにより、今までのアイメイクを見直すことができ、雰囲気が変わったように感じます。

周りからも、「雰囲気変わりましたね。今の方がいいです」と言っていただいたので、とても嬉しく思っています。

大人世代だからこそ醸し出せる新たな魅力に出会えるのを楽しみに、今までのアイメイクを見直してみるという新しいチャレンジをぜひ、してみてくださいね。

この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

【医師/総合監修医】桐村 里紗
医師

桐村 里紗

総合監修医

・内科医・認定産業医
・tenrai株式会社代表取締役医師
・東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座 共同研究員
・日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属

愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。

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著作・監修一覧

  • ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
  • ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
  • ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
  • ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
  • ・「解抗免力」(講談社)
  • ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)

ほか

廣江 好子

【ライター】

美容・健康ライター。
ダイエッター歴○十年から脱却した、美を愛するアラフォー健康オタク。
趣味は料理と筋トレ。

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