女性に多い薄毛とは? タイプ別にみる原因と対処法

こんにちは、WELLMETHODライターの和重 景です。

ある日鏡を見て「なんだか最近、薄くなってきた気がする…」と感じたことはありませんか。年齢を重ねることで顕著になってくる薄毛に悩んでいる女性は少なくありません。

かくいう筆者も、年々髪の分け目が気になるようになり、かといって誰かに相談もできずに、美容院に行くとボリュームの出るようなオーダーを優先的にしてしまいます。

今回の記事では、薄毛に悩んでいる方・将来薄毛になることを心配されている方に、薄毛の原因と対処法をご紹介します。

1.女性に多い薄毛。こんな兆候ありませんか?

女性と男性では薄毛のタイプや特徴が異なります。次のような兆候が見られる方は薄毛のサインかもしれないのでご注意ください。

髪をくしでとかす女性

1-1.髪が以前に比べて細くなった

髪の毛が細くなる原因は、加齢や血行不良などです。髪の毛に十分な栄養が送られず、細くなっている可能性があります。

1-2.頭皮が赤い

炎症を起こし、頭皮が赤くなっている場合は注意が必要です。炎症は薄毛の原因のひとつです。炎症が起こる原因は、脂漏性の皮膚炎や紫外線によるダメージ、ストレスなどが考えられます。

1-3.フケが発生している

フケにはベタベタ湿っぽいタイプとカサカサ乾燥しているタイプがあります。どちらも頭皮トラブルが起こっている状態で、こちらも脂漏性の皮膚炎を引き起こし、抜け毛を発生させる原因の一つです。

1-4.頭皮が硬い

血行不良により頭皮が硬くなるケースがあります。血液のめぐりが悪くなると、髪のハリ・コシが失われ、薄毛の原因となります。

1-5.頭皮がベタつく

頭皮がベタつくということは、皮脂が過剰に分泌されているということです。皮脂が毛穴に詰まると薄毛を助長することになります。

2.あなたはどのタイプ?

年齢とともに体の機能は衰えていきます。そして、体の一部である頭皮も加齢の影響を少なからず受けます。

髪の毛には「成長期」「休止期」「退行期」の3つの周期がありますが、年齢を重ねると「成長期」の割合が低下していくため、加齢とともに薄毛になっていくことは自然な現象です。

女性にみられる薄毛にはさまざまなタイプがあります。どのタイプに分類されるかみていきましょう。

女性ヘアケア

2-1.女性型脱毛(FPHL)

女性型脱毛症(female pattern hair loss : FPHL)とは、女性のAGA(FAGA)の3タイプ(男性型と類似するHamilton型、Olsen型またはクリスマスツリー型、Ludwig型)に分類されます。休止期脱毛症やその他の脱毛症、それから男性型脱毛症(MPHL)より広い概念を意味します。

●女性型脱毛症3タイプ

・Hamilton型:男性のAGAと同じく、生え際に剃り込みが入るタイプ。
・Olsen型またはクリスマスツリー型:生え際から頭頂部の中心がクリスマスツリーのように広がっていくタイプ。
・Ludwig型:頭頂部から後頭部が全体的に薄くなっていくタイプで、多くみられます。

女性型脱毛症のメカニズムは、男性型脱毛症とは異なり、一般的には血中のDHT(ジヒドロテストステロン:男性型脱毛症の元凶となるホルモンの一種)の上昇は認められません。

2-1-1.女性型脱毛症の治療法

治療としては、薬物治療と外科治療の2種。あくまでも薬物治療を主としますが、10〜12ヵ月間治療を行い、改善が見られない場合には上記の女性型脱毛症3タイプのみ植毛を考えます。

薬剤治療は、ミノキシジルの外用が推奨されています。1~5%がありますが、濃度が濃いと女性の場合は産毛が増えるなどの問題があるため、男性よりは低容量で使用されることが一般的です。ミノキシジルの内服は積極的に処方されることはありませんが、外用に効果がない場合に検討される場合もあります。

びまん性脱毛や産後脱毛には、ビタミンやアミノ酸、タンパク質などの髪を作るのに必要な栄養成分を配合したパントガールという内服薬も検討されます。

そのほか、スピロノラクトンやフルタミドなどの抗男性ホルモン剤も検討されますが、基本的には男性用の治療に主に用いられる薬剤であるフィナステリドやデュタステリドの服用は避けます。

2-1-2.男性の薄毛との違い

では、男性の薄毛とはどのような違いがあるのでしょうか?

男性の薄毛の大多数は、遺伝的要因と男性ホルモンの作用によって引き起こされる「男性型脱毛症」がほとんど。その多くは、前頭部と頭頂部が一定のパターンで薄くなる傾向があります。

一方、女性の薄毛は、約半分が「男性型脱毛症」といわれるもので、これは更年期を迎えたことにより女性ホルモンの分泌が減少し、男性ホルモンの作用が強まることで発症します。

このパターンの場合は、頭頂部を中心とした、比較的広範囲で頭髪が薄くなる傾向があります。

また、「休止期脱毛症」という女性特有の脱毛症の場合は原因は不明で、男性ホルモンとは無関係で起こる症状です。特徴として、男性型脱毛症のようにある位置を特定する症状ではなく、頭部全体に薄毛が進行するものです。

2-2.牽引性脱毛症

牽引性脱毛症とは、髪の毛が引っ張られることによって生じる薄毛の症状です。

ポニーテールやヘアアイロン、エクステなどによって特定の場所に長期間負荷がかかると頭皮の血行不良が発生し、髪の毛に栄養が行き届かなくなります。これが牽引性脱毛症の原因です。

ヘアアイロンをしている女性

3.女性ホルモンが薄毛に作用するメカニズム

実は、女性ホルモンは薄毛と関係があります。この章では、どのように作用しあっているのか、そのメカニズムについて解説していきます。

女性の薄毛は、出産や閉経など、ホルモンバランスの変動が大きく関係しています。

3-1.薄毛のヘアサイクル

発毛と脱毛には一定のサイクルがあり、女性ホルモンの減少により、このサイクルに変動があるため、薄毛が進行する、というメカニズムになっています。

髪のはえ変わりサイクル

3-2-1.成長期

髪全体の約90%がこれに当たります。毛母細胞が活発に分裂を繰り返し、頭髪が成長を続ける期間で、通常3〜7年、健康な状態は5年以上伸び続けます。

3-2-2.退行期

毛球部が徐々に退縮することで、毛母細胞の分裂が急速に衰える期間です。

3-2-3.休止期

休止期は、毛の成長が完全にストップする時期のことで、自然と髪が抜けていきます。約3ヵ月程度で次の成長期を迎えて新しい髪に生え変わります。

「男性型脱毛症」では、成長期の期間がどんどん短くなります。そのことにより、毛髪がうぶ毛化し、薄毛が進行します。髪の毛が柔らかくて細くなるので、薄く見えるようになります。

「慢性休止期脱毛症」は、休止期の期間が長くなることにより発生する症状です。髪が抜けた後に次の新毛が生えてこないため、毛髪の本数が減ってしまうことから、薄毛を引き起こすというメカニズムです。通常は一つの毛穴に3本程度は毛が生えているものが、2本、1本と減少することで密度がまばらになり、薄く見えるようになります。

4.薄毛を引き起こさないための習慣やケア

女性に起こる薄毛のメカニズムや原因がわかったところで、最後に薄毛の対処法をみていきましょう。

薄毛には、女性ホルモンが関係している、ということが分かりました。そして薄毛を引き起こさないためには、日常的なケアが必要です。最後に、その方法をお伝えしていきます。

4-1.女性ホルモンの減少を促進させる習慣をやめる

女性ホルモンの減少を促進させる習慣をやめていくことが、薄毛の進行を防ぐことに繋がります。

4-1-1.ストレスをためない

過度なストレスがたまることで女性ホルモンに影響があります。世代的に責任世代と言われる40〜50代の女性。仕事だけでなく家庭の中でも気が抜けないなんてこと、ないでしょうか?

1日の中で少しでもリラックスする時間を取り入れたり、そもそも“自分1人で抱え込む癖”はないか? など、日々のストレスリリースは重要です。

バスタイム

4-1-2.自律神経を整える

自律神経の乱れを整えることも重要です。

例えば、仕事はハードワークになっていないか? チェックすることは必要です。
なぜなら、自律神経は交感神経と副交感神経に分かれ、交感神経は活動中に。副交感神経はリラックスしている時や夜の就寝中に働きます。

どちらかが優位になりすぎるとバランスが崩れてしまうため、

・朝起きたら日光を浴びる
・適度な有酸素運動を取り入れる
・夜はゆったりと40℃程度のぬるめの湯につかる
・寝る前にスマートフォンやPCを見ない

これらを実践することは有効です。

ホルモンバランスの乱れの原因とその対処法について詳しくはこちらの記事を参照ください。

▼ホルモンバランスの乱れ、原因と対策とは?医師が解説する今日からできる備え

ホルモンバランスの乱れ、原因と対策とは?医師が解説する今日からできる備え

4-2.栄養バランスの良い食事

偏った食事や過度な食事制限による栄養不足は髪の成長が阻害されています。

頭皮や髪の健康のために栄養バランスが良い食事を心がけましょう。髪に良いといわれている特定の食材ばかりを摂取するのではなく、主食・主菜・副菜をバランス良く食事に取り入れます。

4-3.規則正しい生活

ストレスなどにより心身に負荷がかかると、血行不良やホルモンバランスの崩れが発生します。体に不調が起こると髪の成長にも一定の影響を及ぼす可能性があります。規則正しい生活を心がけ、良質な睡眠・適度な運動により生活リズムを整えましょう。

4-4.紫外線対策

紫外線を強く浴びると、頭皮は乾燥や炎症などのダメージを引き起こします。

頭皮へのダメージは、髪の成長を妨げ、抜け毛が増える可能性があります。

外出が多い方や外での作業が多い方は帽子や日傘を使う、なるべく日陰を歩くなど心がけましょう。

ただし、長時間帽子をかぶっていると汗による蒸れで雑菌が繁殖しやすくなります。適度な通気を行い、頭皮を清潔な状態に保ちましょう。

4-5.頭皮マッサージ

頭皮マッサージもまた、薄毛の進行を防ぐのに有効です。髪が成長するためには、栄養素や酸素をたくさん必要とします。マッサージをすると頭皮の血行が良くなり、毛母細胞の働きを助けます。

また、発毛の促進や脱毛予防をする育毛剤を合わせて使用することもおすすめです。

頭皮マッサージ

5.バランスの良い生活が女性の薄毛を解消する

女性の薄毛は男性の場合と異なり、髪全体のボリュームがダウンするタイプが多いです。

加齢とともに少しずつ変化するため、自分ではなかなか気づかず、人から指摘されてショックを受けたという方もいることでしょう。

また、女性の薄毛は複合的な要因が重なって起こることが多々見受けられます。

だからこそ、頭皮や髪を健やかに保つためには、バランスの良い食事や生活を心がけることが大切なのです。

体の内側から調子を整えることで、継続的な健康を保ちましょう。

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