白髪が増えた…大人女性におすすめ美髪をつくる日常ケア
こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。
40歳以降の女性で、白髪に悩んでいる方はいませんか?
筆者が初めて自分の髪に白髪があることに気がついたのは数年前。
最初は表面の髪をめくると数本ある程度だったのですが、いまではピーンと白髪が立っていて、はたから見てもわかるくらい増えてしまいました。
これまでは美容室でおしゃれを目的としたカラーリングをしていたのですが、いまは白髪を隠すための「白髪染め」をしている自分に少しがっかりしてしまうこともありました。
白髪を隠したい、これ以上増やしたくないという思いはあるのですが、何をすればいいのかわからず悩むことも。
白髪を染める方法もいろいろありますがその違いもわからず、自分の白髪対策が間違っているのかもしれないと思うこともあります。
白髪に悩む筆者のような40代の女性がすぐに白髪を0本にするということは難しいようです。
ですが筆者は、白髪対策をまだ諦めてはいません。
白髪の予防や対策のためにはまず、白髪の原因やメカニズムについて知っておくことが大切です。
今回の記事では、加齢とともに目立ってくる白髪の原因や、女性がいつまでも活き活きと美しく在るための白髪との付き合い方についてご紹介していきます。
目次
1.白髪ができるメカニズムとは?
毛髪に色を与えているのは「メラニン色素」です。
メラニンを作っている細胞「メラノサイト」は、髪の毛を生み出す毛母細胞にメラニン色素を受け渡すことで、毛髪に色を与えています。
このメラニン色素がなんらかの原因によって作られなくなると、毛髪は色を失い白くなってしまいます。
この色を失った状態を白髪といいます。
2.白髪になる3つのパターンとは?
生えてきた白髪をよく観察すると、根本から毛先まで真っ白になっている白髪もあれば、途中から白くなっているもの、根本だけが白くなっているものなど、いろいろなパターンの白髪があります。
人によっては、すべて同じパターンの場合もあるでしょう。
白髪は3つのパターンに分けることができます。
ここではそれぞれのパターン別に、白髪の状態や生え方の特徴を解説します。
2-1.生え変わりに白くなる
生え変わりの際に白くなるのは、加齢などにより衰えたメラノサイトが髪の生え変わりのときに毛母細胞からなくなってしまうことが原因です。
2-2.成長期の途中で白くなる
髪の成長期の途中で白くなるのは、加齢などによりメラノサイトの活動が衰えてしまい、徐々に髪の毛の色が減少するからです。
2-3.突然白くなる
病気などが原因によりメラノサイトが急に活動を停止すると、突然白髪になってしまうことがあります。
3.白髪の原因とは?
白髪についてはまだ解明されていない部分も多いのですが、原因と考えられているものを6つご紹介します。
3-1.加齢
髪に色を与えるメラニンは、加齢に伴い少なくなっていきます。若い人の髪の毛はメラニンが多いのですが、年齢を重ねるとともにメラニンの量が減っていくため、白髪が生えやすくなるのです。
3-2.遺伝的要因
年齢を重ねても、白髪になりやすい人となりにくい人がいます。
その違いは遺伝的要因が関係しているといわれており、10代~20代の若い世代でも白髪が出始める人もいます。
3-3.ストレス・精神的なもの
ストレスや生活習慣と白髪の関係については、まだはっきりと解明されていません。
しかしストレスの影響で自律神経が乱れ、頭皮の血行が悪くなると、メラノサイトの活動も悪くなり、間接的ではありますが白髪を引き起こす原因の一つとなります。
3-4.栄養不足
栄養不足になると白髪になることがあります。
鉄や銅などのミネラルやたんぱく質が不足してしまうと、血流やメラニンを作る酵素の働きが衰えて、白髪が出てきてしまいます。
3-5.紫外線
紫外線は幹細胞に悪影響を与え、DNAを損傷させるといわれています。頭皮が紫外線によるダメージを受けることで、メラニンを作るメラノサイトも悪影響を受けてしまい、白髪を引き起こしてしまう可能性があります。
3-6.病気
病気が原因で白髪が増えてしまうことがあります。その代表的な病気は「甲状腺機能低下症」「貧血症」「白斑症」「原田病」「マラリア」などです。
4.カラーリング剤の種類と特徴
白髪が増えてくると、隠すために白髪染めをする方も多いと思います。
白髪は老けた印象に見られることもあり、とくに40代以降の女性にとっては白髪の悩みはつきません。
毎月もしくは数ヶ月に一度白髪染めをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
染めることで白髪のストレスから解放されるという方も多くいます。
しかし、白髪染めと一口に言っても、カラーリング剤の種類は多く、何を選んだら良いのかわかりませんよね。
カラーリング剤には、「永久染毛剤」「半永久染毛料」「脱色剤・脱染剤」「一時染毛料」の4種類あります。
ここではそれぞれの特徴についてご紹介します。
4-1.永久染毛剤:ヘアカラー、ヘアダイ、おしゃれ染め、白髪染め、オハグロ式白髪染め、ヘナカラー
永久染毛剤は、一度でしっかり染めたい方におすすめです。
染毛成分が髪の内部深くまで浸透するため、色落ち・色持ちが長期間持続します。
永久染毛剤には、ヘアカラー、ヘアダイ、おしゃれ染めと呼ばれる、黒髪に対して染めるものや、白髪のための染毛、いわゆる白髪染めといわれるものがあります。
ほか白髪染めには、「酸化染毛剤」が含まれない「非酸化染毛剤」タイプのオハグロ式白髪染めのものもあり、それから天然成分のヘナカラー(化学成分が含まれるものもあります。詳しくは後述します)と呼ばれるものがあります。
1.酸化染毛剤が含まれるもの
ヘアカラー、ヘアダイ、おしゃれ染め、白髪染めには「酸化染毛剤」が含まれています。
「酸化染毛剤」は、有効成分である酸化染料が毛髪中に浸透し、毛髪中で酸化して結びつくことで発色し、色素が定着します。
「酸化染毛剤」には、「染色」と毛髪の色素であるメラニンを「脱色」する2つの働きがあります。
<ヘアカラー、ヘアダイ、おしゃれ染め>
黒髪に対しての商品であるこれらは、メラニン色素のある黒髪を明るい色に染めることを目的に作られています。
よって、メラニンを脱色するための「脱色力」が高く、色を定着する「染毛力」が低いのが特徴です。
<白髪染め>
一方、白髪染めは、白髪と黒髪の色味を合わせるような色作りをしています。そのため「染毛力」が高いのが特徴です。
「脱色力」については、髪の色味を明るくしたいか暗くしたいかによって異なります。
酸化染毛剤が含まれるこれらは、含まれていないものと比べて染毛力が強く長持ちするという点と、黒髪以外の色味を楽しめるというメリットはあります。
しかし注意点として、染毛後は髪が痛みやすくなったり、酸化染毛料が体質や肌状態、その日の体調によってはかぶれを引き起こす可能性もあります。
2.非酸化染毛剤のもの
「非酸化染毛剤」は、通称「オハグロ式白髪染め」と呼ばれています。
「オハグロ式白髪染め」は、酸化染毛剤ではかぶれやすいという方でも使用できる場合があります。
仕上がりの色味は、脱色作用がないため、黒または黒に近い色にしか染まりません。
色持ち期間は約1ヶ月ほどで、注意点としては、使用の際に、酸化染毛剤が含まれる商品とは使用方法が異なるという点(酸化染毛剤が含まれるものは1剤と2剤を混ぜ合わせて使用しますが、オハグロ式白髪染めは1剤を塗った後に2剤を重ねます)で、1剤タイプの商品は続けて使用しなければ黒くならないという点です。
また、パーマがかかりにくい可能性があるということ、それから稀にかぶれを起こすこともありますので、使用の前には必ずパッチテストを行いましょう。
その他、「酸化染毛剤」を使用できない方に、ヘナカラーという方法もあります。
3.ヘナカラー
ヘナは、インドや東南アジア、中東、北アフリカなどに広く生息する植物で、粉末状にされたヘナの葉をお湯で溶き、ペースト状にしてから塗布すると、ローソニアという色素がたんぱく質に反応して着色する仕組みです。
ヘナは天然成分ですので、髪や頭皮を痛めないというメリットだけでなく、ヘナのもつ収れん作用がキューティクルを引き締めるため、髪にはり・こしを与えるといったトリートメント効果も期待できます。
ただし、人によっては植物によるかぶれなどのアレルギー反応が現れる可能性もありますので、初めてヘナカラーを使用する方は、必ずパッチテストをしましょう。
染まるまでの待ち時間は2時間程度で、約1か月半~3か月程度色持ちします。
ローソニアは赤色酵素色素のため、ヘナだけで白髪を染めると赤みの強いオレンジ色に仕上がります。白髪を隠すだけでなくおしゃれ染めとして使用されたい方は、ヘナ100%のものがおすすめです。
ダークブラウンなどの暗い仕上がりにしたい場合は、ヘナにインディゴなどの植物染料が配合されているものを選びましょう。
場合によっては、「ヘナ」と記載してあっても、ヘナ以外の化学的な成分を含む場合があるため、表示をよく読んで選ぶようにしましょう。
4. ヘナカラーの注意点
「ヘナ」と書かれている商品でも、すべて天然成分というわけではありません。
ナチュラルヘナ(※)は、純度が高いものでないと発色が安定しないため、化学成分が配合されている可能性があります。
この化学成分が配合されているものは、ナチュラルヘナと区別して、ケミカルヘナといいます。
「ケミカルヘナ」「少量の化学染料を含む」「真っ黒に染まる」「ブラックヘナ」と記載があるヘナ配合の白髪染めの商品はかぶれを起こす可能性がありますので、自分で商品を購入する場合には注意しましょう。
(※)ナチュラルヘナとは:
ヘナの葉を乾燥させて粉末上にしたもの。ナチュラルヘナは100%天然の植物なので、産地や収穫時期により発色が異なります。また、グレードによっては純度の低いものもあるので、信頼できるかかりつけ美容師さんや、これまでヘナカラーを経験している方の口コミを参考にすることもおすすめします。
元々ヘナは、2001年以前は「雑貨」の一つで、輸入販売されている商品の品質はさまざまでした。
現在は「化粧品」の扱いとなっているため、販売するにあたり全成分の表示が必要になります。
「ヘナ100%」の場合、含まれている成分はヘナだけのはずですが、輸入品の品質がさまざまであるということ、それから輸入業者が毎回「ヘナ100%」かどうかの検査をしているという保証はなく、実際に商品に含まれている成分に関してはかなり曖昧な部分があります。
こういった理由で、ヘナは「化粧品」の扱いとして販売されていますが、十分な管理をされていない商品もあり得るのです。
そのため、消費者が成分に対してリテラシーを持っておくことは重要といえます。
このような成分が表示されている場合は、皮膚が敏感な方は注意が必要です。
<ヘナ以外の化学品名>
・5-アミノオルトクレゾール
・塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール
・オルトアミノフェノール
・ニトロパラフェニレンジアミン
・パラアミノフェノール
・パラニトロオルトフェニレンジアミン
・パラフェニレンジアミン
・ピクラミン酸(ナトリウム含む)
・メタアミノフェノール
・硫酸トルエン-2,5-ジアミン
・硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン
・レゾルシン
・パラフェニレンジアミン
・ピクラミン酸ナトリウム
・2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール
また、商品のパッケージに「100%ヘナ」と書いてあったとしても、実際に使用するとこのような症状が出る場合は不純物や化学品が入っている可能性があるため、十分注意しましょう。
<症状>
・オレンジ色ではなく黒く染まる
・かゆみを感じる
・かぶれの症状がある
4-2.半永久染毛料:ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメント
ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメントといった半永久染毛料は、髪の痛みをなるべく抑えながら染めたい方におすすめです。
ヘアマニキュアは、色素が髪の内部まで浸透するため、1回の使用で染毛することが可能です。カラーリンスやカラートリートメントは、リンスやトリートメントとして使用し続けることで、髪の表層部に徐々に色素が浸透し、髪が染まるというメカニズムです。
これらはアレルギーを引き起こしにくいため、ヘアカラーが使用できない方におすすめです。
ヘアマニキュアは、約2〜4週間ほど色持ちしますが、汗や雨などでも色落ちする場合があり、皮膚や爪についてしまうとすぐに落ちない可能性があります。
4-3.脱色剤・脱染剤:ヘアブリーチ
ヘアブリーチは、髪を明るい色にしたい方や、染毛した髪の色を取り除きたい方に向いています。
脱色剤は、毛髪の色素であるメラニンを、脱染剤はヘアカラーで染めた毛髪から染料とメラニンを脱色する働きがあります。「酸化染料」が配合されていないため、かぶれを起こすことはほぼありませんが、髪の手入れが十分でない場合には、髪が痛んでしまう可能性があります。
4-4.一時染毛料:ヘアマスカラ、ヘアカラースプレー
一時染毛料は、一時的・部分的に着色したい方におすすめです。
髪の痛みやかぶれはほとんど起こらず、染毛後は1回のシャンプーで洗い落とすことができます。しかし、汗や雨でも色落ちするというデメリットはあります。
髪全体よりも部分的に白髪を隠したい場合にとても便利です。
4-5.ヘアカラーによる皮膚炎の危険性
髪を染めた後に、頭皮や顔などにかゆみや赤み、はれ、ブツブツが出るといった「かぶれ」の症状が出たことはありませんか?
かぶれ症状の多くは、ヘアカラー(永久染毛剤)の有効成分である「酸化染毛料」によるアレルギー反応です。
いままでは問題がなかった方でも、ある日突然アレルギー反応が起き、かぶれ症状が出てしまう可能性があります。
症状が出る主な場所としては、頭皮や髪の生え際、まぶた、額、耳の後ろ、首すじなど、ヘアカラーや洗髪時のすすぎ液が付着したところに現れやすい傾向があります。
その後もヘアカラーを繰り返し使用し続けると症状はさらに悪化し、アレルギーの種類によっては、皮膚だけでなく、息切れや咳、動悸、めまい、血圧低下などのアナフィラキシーにつながることもあります。
一度でも症状が出た場合は、ヘアカラーは今後絶対に使用しないでください。
また、アレルギーを防ぐために、ヘアカラーを使用する「48時間前」に毎回パッチテストを行うようにしましょう。
5.あなたの白髪対策、薄毛を招くかも!
白髪が目立ってくると、どうにかして隠したいと思ってしまうのが女性の本心ではないでしょうか。
しかし、日頃から行っているその白髪対策が頭皮のトラブルや女性なら避けたい「薄毛」を招くとしたら、ショックですよね。
ここでは、やってはいけない白髪対策についてご紹介します。
5-1.白髪を抜く
白髪を見つけたとき「目立つから! 1本くらい大丈夫」と白髪を抜いてしまった経験はありませんか?
実はこの白髪を抜く行為は、頭皮に大きなダメージを与えてしまいます。髪を抜くことで毛根自体を痛め、元々持っている髪が生え変わる力を弱めてしまい、薄毛につながることもあります。
白髪が気になっても、抜くのはやめましょう。
とくに加齢が原因の白髪の場合、目立つからといって白髪を抜いてもそれは一時的に白髪がなくなるだけで、その毛穴からはまた白髪が生えてきます。
5-2.間違った白髪の染め方
白髪が多くなってくると、白髪染めなどで染める方は多いですよね。
染めること自体はおしゃれを楽しむためにも、悪いことではありません。
しかし、気を付けたいのは白髪の「染め方」です。
ドラッグストアなどで低価格で気軽に購入ができる白髪染め。
自分でできる白髪染めは、簡単にいつでも染めることができるため、多くの方が使っていると思います。
しかし、自分で染めた後にしっかりとカラーリング剤を洗い流したつもりでも、実際には洗い残しがあるということが多いです。毛穴に残ったカラーリング剤が蓄積されていくと頭皮の毛穴が詰まってしまい、薄毛を招くことも。
髪が成長しにくくなり、生えづらくなってしまいます。
できれば白髪はヘアサロンで染めてもらうのが良いでしょう。
ほか、薄毛について詳しい解説はこちらから。
6.髪の老化を食い止める生活習慣
加齢とともに増える白髪。髪の老化を完全に食い止めることは、残念ながら難しいです。しかし、生活習慣を変えることで、老化の進行を遅らせることはできます。
6-1.睡眠のリズムを整える
睡眠のゴールデンタイムと呼ばれる22時〜2時の間は、体がリセットされる時間です。この間に睡眠を取るように心がけましょう。
また、良質な睡眠を取るために、
・朝は必ず同じ時間に起きる
・必ずカーテンを開け朝日を浴びる
この朝の2つの習慣を継続させましょう。
この2つの習慣で、体全体のバイオリズムが調整されます。
https://wellmethod.jp/sleep_hormones/
6-2.ストレスをためこまない
ストレスで自律神経が乱れると、頭皮にも影響を及ぼします。
ゆらぎ世代の女性は、仕事だけでなくプライベートでも忙しく、なかなか自分の時間をとることが難しいかと思いますが、1日のうち少しでも、ご自分にとって幸せなリラックスをする時間をつくってあげることが必要です。
自分にとってストレスリリースとなるものを知っておくことは大切です。
6-3.食事に気をつける
白髪を予防したいという女性は多いのですが、残念ながらこれが絶対に白髪を予防する成分はまだ解明されていません。
しかし、私たちの体は「何を食べるか」でつくられています。
毎日の食事の積み重ねで未来の体がつくられるので、気をつけるように心がけましょう。
https://wellmethod.jp/drlisa_vol05/
ここでは、健康な髪を育てるのに必要な栄養素についてご紹介します。
1.たんぱく質
髪の原料であるアミノ酸を多く含む食物はたんぱく質です。
まずは良質なたんぱく質を摂るようにしましょう。
たんぱく質を多く含む食材:肉類、魚介類、卵、乳製品、大豆
たんぱく質を体に摂りこむためにはビタミンも必要です。髪のためには、ビタミンA、B6、Eを積極的に摂取することを心がけましょう。
2.ビタミンA
ビタミンAは、皮膚・爪・髪などを健康に保つ作用があります。
ビタミンAを多く含む食材:鶏レバー、豚レバー、魚の肝、うなぎ、緑黄色野菜
3.ビタミンB6
ビタミンB6はたんぱく質の代謝に大きく関わり、健康な皮膚や髪をつくります。
ビタミンB6を多く含む食材:イワシ、マグロ、サバなどの青魚
4.ビタミンE
ビタミンEは、血行を良くし、皮膚や頭皮に酸素と栄養を与える作用があります。
ビタミンEを多く含む食材:オリーブオイルなどの植物油、アボカド、緑黄色野菜(かぼちゃ、モロヘイヤなど)、ナッツ類、ゴマ、玄米など
5.ニンニク・玉ねぎ
また毛母細胞は、血行が悪いと働きが悪くなります。ニンニクや玉ねぎは血行を良くする作用があるため、毎日摂取するようにしましょう。
6.ミネラル
ミネラルも、細胞を正常に機能させるために必要です。
鉄は、毛根の血流を保つために欠かせませんし、銅はメラニンを作る酵素の働きに不可欠です。
その他、髪に良いとされているのは、海藻類に含まれるヨウ素(ヨード)や貝類、亜鉛です。
ヨウ素は、甲状腺ホルモンに関連するミネラルで、基礎代謝促進や成長作用があり、髪のツヤに期待できます。
一方亜鉛は、皮膚の形成に関連があり、たんぱく質の合成と関係しています。抜け毛予防、肌、頭皮に良いとされています。
1日あたりの摂取量は、ヨウ素は0.1mg、亜鉛は10mgが目安です。
・ヨウ素・・・・・コンブ2g
・亜鉛・・・・・・牡蠣2個(20gほどの大きさの牡蠣)
6-4.適度な運動
また、バランスの良い食事をとりながら、適度な運動を心がけることも大切です。
体を動かすことによって、ストレス解消にもつながりますし、全身の血行が良くなります。
忙しくてなかなか時間が取りにくいという方は、まずは階段を利用する、1駅分歩くといったことからはじめてみるのもおすすめです。
7.おしゃれを楽しみながら、自分らしい毎日を
40歳を過ぎると健康面をはじめ見た目の変化も少しずつ現れるようになり、鏡を見てため息をつくこともあるかもしれません。
白髪はとくに老けて見られたり、他の人からも気づかれやすいため、おしゃれを楽しむ女性にとっては、とても気になりますよね。
筆者自身、白髪が出始めた頃とてもショックを受けたましたが、いまでは「次はどんな色にしようかな」と白髪を染めることが楽しみになりました。
食生活に気を付けたり、若いときとは違った頭皮ケアをすることで、髪が健康になったように感じます。
年齢を重ねていくなかで、自分に何が似合うのかわかってきたことでおしゃれの幅もぐんと広がったような気がします。
また、最近は「グレイヘア」といって、白髪を前向きに捉え、あえて染色せずに白黒混ざった状態を楽しみながら、頭髪が全体的に白くなることをファッションの一つとして楽しむ考え方も広がっています。
筆者のように、黒い毛髪が優勢の段階では、まだその境地への切り替えの勇気は持てませんが、いつかこまめなカラーリングをすることに楽しみよりも煩わしさを感じたときがやってきたら、そのタイミングでまた自分のあるべき頭髪の姿を見つめ直すのも良いかもしれないと感じています。
自分に合ったおしゃれを楽しみがら、健康に気を付けて自分らしい毎日を送りましょう。
この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

桐村 里紗
総合監修医
・内科医・認定産業医
・tenrai株式会社代表取締役医師
・東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座 共同研究員
・日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属
愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。
- 新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)』
- tenrai株式会社
- 桐村 里紗の記事一覧
- facebook
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著作・監修一覧
- ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
- ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
- ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
- ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
- ・「解抗免力」(講談社)
- ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)
ほか