こんにちは。WELLMETHODライターの廣江です。

突然ですが、普段の手のケアはどうされていますか?

手のケアは何もしていないという方から、常にハンドクリームを持ち歩いている…なんていう方まで様々な女性がいらっしゃると思います。

しかし、手のケアは顔に比べると意外とできていないもの。

特に寒い冬の季節や水仕事が多い時はいつの間にか手がカサカサして「ささくれ」ができていたりしますよね。症状がひどいとひび割れて傷口がしみる…なんて辛い経験をされた方もいるかもしれません。

そんな時こそハンドクリーム選びや手のセルフケアはとても大切。

手がきれいだと清潔感もあり、好印象ですよね。自然と目につきやすい手元だからこそ、しっかりケアして、健康的でしなやかな手肌を目指しましょう。

ここでは、手荒れのメカニズムからハンドクリームの選び方、セルフケアのコツについてご紹介します。

1.手荒れのメカニズム

手にハンドクリームを塗る女性

本来、私たちの手の皮膚表面には「皮脂膜」というバリア機能をもつ保護膜が存在します。

石鹸や洗剤など使用する水仕事は手の皮脂膜を過剰に取り除いてしまうため、手はバリア機能を失い、外部からの刺激を直接受けやすくなります。

さらに冬の乾燥した空気の影響で指先の水分が失われた結果、手が乾燥した状態になり手荒れが起こります。

2.手荒れの症状

手荒れの症状は人それぞれで、症状の進行具合により適切な治療もそれぞれ異なります。

2-1.手荒れ

手荒れはよく使う指に起こりやすく利き手の親指・人差し指・中指などに起こりやすいといわれています。指が粉っぽくなる、かさつくなどの症状がみられます。

この場合、しっかりハンドクリームを塗ってケアすれば改善がみられます。

2-2.手湿疹(主婦湿疹)

手湿疹は手荒れの症状が進行した状態です。

別名「主婦湿疹」と呼ばれることもあり、水仕事が多い主婦や、手先をよく使う美容師、銀行員、などに多くみられます。

症状は指先の乾燥から始まり、皮膚の硬化(かたくなること)、さらに症状が手全体に進むとかゆみや赤み、小さな水疱などが現れます。また、皮膚に痛みを伴うことがあります。

手荒れを気にする女性

2-3.ひび・あかぎれ

湿度の低下や水仕事などで乾燥がすすみ、肌表面の溝に亀裂が入った軽い症状のものを「ひび」と呼びます。

ひびはかゆみを伴います。さらに亀裂が進行し、血がにじんだようになるものを「あかぎれ」と呼び、時には痛みを伴います。

2-4.しもやけ

寒さによる手の血行障害により、炎症が起こり赤みやかゆみが起こる状態です。マッサージや入浴などで日頃から手の血行をよくすることが大切です。

3.ハンドクリームの選び方

市販のハンドクリームもいろいろな有効成分があるのはご存じですか。ハンドクリームの正しい知識をもち、自分の手に合ったハンドクリームを選びましょう。

3-1.皮膚のうるおい効果を高める「保湿系」

ヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分が配合されたもの。適度な水分や油分を補うことで、手荒れを防ぎます。比較的症状が軽い手荒れや、予防のための使用に向いています。

3-2.お肌の新陳代謝を促す「ビタミン系」

ビタミンE、Bなどが配合されたタイプです。ビタミンEは手の血行を促進し、ビタミンB2が皮膚の新陳代謝を高めて、皮膚の再生を促します。ひび、あかぎれ、しもやけによる手荒れの方には、ビタミンEが配合されたものがおすすめです。

ハンドクリームを塗る女性

3-3.ガサガサお肌をツルツルに「尿素系」

尿素が配合されているタイプです。硬くなった角質を軟らかくし、肌をなめらかにします。ただし、ひび、あかぎれなど傷がある部分に塗るとしみることがあるので注意してください。

3-4.乾燥、かゆみに効く「ヘパリン系」

ヘパリン類似物質が配合されたもの。血行を促進し皮膚の再生を促します。また、保湿効果も高いのが特徴です。

このようにハンドクリームは大きく分けて4つの成分に分類されます。

市販のハンドクリームは、これら単独成分でできているものから、いくつか組み合わさっている高機能タイプ、保護膜の役目になるワセリンが使用されているもの、抗炎症効果のある消炎鎮痛剤やステロイド配合のタイプまでさまざまです。

もし、パッケージをみても自分にどのタイプが合うかわからない…と悩んだときは店頭の薬剤師に一度相談してみてもいいでしょう。

4.ハンドクリームを塗るときのポイント

ハンドクリームを塗るときにちょっとしたコツを抑えることで、より効果を引き出すことができます。
ここでは、そのポイントについてご紹介します。

4-1.正しいハンドクリームの量を使う

大人の手のひら2枚分につき、ハンドクリームの目安量は「人差し指の指先から第1関節分の長さ」です。

意外と多いなと思う方もいるかもしれませんが、十分な量を塗ることでしっかりしたハンドクリームの効果が得られます。

それでも、もしべたつきが気になる場合は、ティッシュオフしましょう。ハンドマッサージを加えるとより効果的です。

4-2.手のひらでハンドクリームを温める

ハンドクリームは手のひらで温めてから使用しましょう。

数秒間手の中で温めるだけでも伸びがよくなるため、浸透力が上がり、ハンドクリームの効果をより引き出すことができます。

4-3.すりこむように塗る

ハンドクリームはすり込むように

手には無数の細かいしわがあります。

手のしわに沿ってハンドクリームをすりこむように塗ることで、しわとしわの間にまで入り込み、よりしっかりと効果が現れやすくなります。

4-4.化粧水をつける

ハンドクリームを塗る前に化粧水をつけるひと手間を加えることで、水分を効果的に手の中にとじこめることができます。

手荒れがひどい指先には、化粧水で浸したコットンを割いて巻き、5分ほどおいてからクリームを良く塗るとさらに効果的です。

化粧水

4-5.血行改善・簡単ハンドマッサージ

ハンドクリームを塗る際は、一緒にハンドマッサージを行いましょう。

手全体の血流がよくなり新陳代謝が上がるうえ、疲れもとれて、気持ちもスッキリします。今回は簡単なハンドマッサージについてご紹介します。

1.ハンドクリームを人差し指第一関節分とり、手のひらに伸ばして両手でつつみこむように数秒間あたためる。

2.合谷(ごうこく)と呼ばれる、親指と人差し指の付け根にあるツボを2~3回ゆっくり押す。

合谷
▲親指と人差し指の付け根にあるツボが合谷

 

3.指の付け根から指先まで一本ずつ、くるくると円を描くようにマッサージする。
指にはさまざまなツボがあるので押すように意識するとよりよいでしょう。最後に爪の根本を押して指先まで血の流れをよくしましょう。

4.手のひら全体を親指の第一関節を使ってもみほぐす。

5.手の甲全体を、親指でやさしくなでるように4〜5回マッサージする。

6.手全体をストレッチする。片手でもう片方の手の指を持ち気持ちの良いと感じるところまで反らして5秒間キープ。反対側も同様に行い、最後に両手を組み、手首を30秒ほどグルグル回す。
右回り、左回り両方行います。

5.ツライ手荒れを繰り返さない! 日常生活におけるポイント

つらい手荒れを繰り返さないためには、まず普段の生活の中から手荒れの原因を取り除くことが大切です。

5-1.手袋を使用しましょう

食洗機

お湯は手の皮脂を多く取り除いてしまうため、食器洗いをする際などはパウダーフリーのプラスチック手袋を使用しましょう。

また、食器洗い洗剤についても手に優しい成分の入っているものを選びましょう。なるべく手が水やお湯と接触しないように食器洗い機などを使用するのも対策の一つです。

また、空気が乾燥した時期に外出する際は、冷気から手を守るためになるべく手袋をしましょう。

5-2.手洗い後は保湿をしましょう

感染予防のために手洗いは推奨されていますが、手洗いをやりすぎると手の余分な油分も失ってしまうため手荒れが起こりやすくなります。

アルコール消毒

また、アルコール消毒も皮膚の油分をとる作用があるため、手荒れを引き起こす原因の一つになります。そのため手洗いのあとは保湿剤でケアしてあげることが大切です。

5-3.こまめに保湿しましょう

肌が乾燥する前に保湿剤をしっかり塗りましょう。

保湿剤に関しては、1日の中で何度もこまめに塗るのが理想です。
特に手洗いや水仕事のたびに塗るのが効果的です。

水仕事の前後によく擦り込むと、皮膚に保護膜がつくられ、手への刺激が緩和されます。

ただし、塗った後にかゆみ赤みがでるなどしたときはお肌に合わない可能性があるため、使用を中断し皮膚科やかかりつけ医に相談してみましょう。

5-4.ナイトケアがおススメ

寝る前のリラックスタイムにハンドクリームをしっかり塗り込み、就寝中は綿の手袋(ナイト手袋)をしてハンドケアをしましょう。

ハンドクリームをつける前に化粧水をつけたり、マッサージをしながら塗り込んだりするとより効果は高くなります。

いろいろ試したけど、手荒れがなかなか治らない…という方は一度皮膚科で診てもらいましょう。

手荒れの症状の中でも猛烈にかゆい、ジクジクする痛みがある場合は市販薬を試す前に皮膚科を受診してしっかり治療することをおすすめします。

6.なめらかな手肌を目指しましょう

手荒れ対策には、日々のこまめなセルフケアが大切です。

筆者も手のケアはつい怠りがちになるのですが、最近は枕の横にハンドクリームを置いて寝る前にハンドクリームで手をマッサージするようにしたところ、血行が良くなるだけではなく穏やかな気持ちで一日を終えることができるようになりました。

日中忙しい方も、寝る前のリラックスタイムには一日がんばった手肌をいたわってあげてはいかがでしょうか。

これからも自分の身体を大切にしながら、健康で健やかな毎日をすごしていきましょう。

監修:内科医 桐村里紗