「花粉症が肌荒れを招く⁉ 」知られざる3つの原因と効果的な対処法
こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。
みなさまの中で、春になると肌の調子がイマイチになる、という方はいませんか?
「花粉症の季節になると肌がムズムズする」
「春になると肌荒れが起こりやすく、化粧のノリもイマイチになる」
このように肌が荒れる状態が続くと、気持ちもなんだか下がり気味になってしまうもの。
うららかな春の日も、ちょっと残念な気持ちになりますよね。
実は、これらの肌荒れは、花粉症が原因で引き起こされているからかもしれません。
花粉症といえば、目のかゆみ・くしゃみ・鼻水・鼻づまりといったアレルギー症状がよく知られています。
しかし、花粉症はこれらの症状以外にも体に影響を及ぼし、肌荒れの原因になることがあります。
では、どうして花粉症の季節に肌荒れが起こるのでしょうか。
今回は花粉症の季節に肌荒れが起こる理由と、花粉症にも負けない肌づくりのコツについてご紹介したいと思います。
目次
1.なぜ春は花粉症で肌荒れが起こるのか?
花粉症といえば、目のかゆみ・くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状がよく知られています。
これらの症状は吸い込んだ花粉を、異物として排除しようと免疫機能が働いているためです。
一方、花粉は肌に付着し、影響を及ぼすことがあります。
この花粉によって起こる肌トラブルは「花粉皮膚炎」と呼ばれ、鼻水や目のかゆみがなくても発症することがあります。
では、なぜ花粉が肌荒れを引き起こすのでしょうか?
花粉症の季節に肌トラブルが起こる理由は、皮膚のバリア機能低下に加えて、皮膚に入り込んだ花粉を排除しようとするアレルギー反応が起こる事が要因と考えられています。
1-1.寒暖差や心理的・身体的ストレス
本来、肌の外側には角質細胞と細胞間脂質によって構成された「角層」があります。
この角層では、外部刺激から肌の内部を守る「バリア機能」が働いています。
しかし、冬の寒さと湿度の低下によって、角層の水分が奪われると、角質にすきまが生じ、肌のバリア機能が低下しやすくなるのです。
肌のバリア機能が低下すると、外部からの刺激を受けやすくなり、肌トラブルが起こりやすくなります。
さらに、春は新年度に向けて精神的・身体的なストレスなどをいつも以上に感じやすくなる季節です。
ストレスがかかると、代謝能力の低下や血流の滞り、肌のバリア機能が低下しやすくなります。
その結果、さまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。
1-2.花粉症が原因の目をこする・ティッシュで鼻をかむなどの行為
花粉症により、目がかゆくなり目をこする、ティッシュで鼻をかむ行為などは、肌への摩擦が起こり、肌のバリアを低下させる原因の一つとなります。
上記のような何気ない行動により、花粉症の季節は肌のバリア機能が低下しやすくなる傾向にあり、ほかの季節よりも肌荒れが起こりやすくなります。
1-3.花粉など季節性のアレルゲンが肌への刺激となる
春に飛散するスギやヒノキなどの花粉が、バリア機能の低下した肌に付着すると、角質を通り越して肌に侵入します。
これを排除しようとしてアレルギー反応が起こり、皮膚に炎症が起こります。
特に、花粉症がある人は、花粉を排除する抗体を持っているので、皮膚にも炎症が起こりやすくなります。
目や鼻にアレルギー症状がない場合でも、荒れた肌に繰り返し花粉が付着して侵入することで、アレルギー反応を起こすようになる可能性があります。
また、春になると風が強くなり、スギやヒノキといった季節性の花粉だけでなく、黄砂やPM2.5などさまざまな化学物質も飛散しやすくなります。
先述した通り、春は肌のバリア機能が低下しやすい時期です。
このバリア機能が低下した肌に季節性アレルゲンが付着すると、肌はブロックしきれずに肌内部への侵入を許してしまい、その結果、肌荒れが起こります。
2.花粉症に負けない肌荒れ対策(1)花粉を付着させない生活の工夫をする
花粉症による肌荒れを予防するためには、まずアレルゲンとなる花粉と肌が直接接触しないようにすることが大切です。
対策として衣類・メイク・生活習慣に分けてご紹介します。
2-1.花粉が衣類に付着しないようにする
花粉が飛ぶ時期には、外出時にメガネやマスク、帽子を身に着け、肌の露出を控えるようにしましょう。
花粉の飛散情報をチェックし、飛散量が多い日はなるべく外出を避け、家の窓も閉めるなどなるべく花粉との接触が少なくなるように意識してみてください。
また、花粉ブロックスプレーを、衣類にかけることも効果的です。
洋服の素材も、ナイロンやポリウレタンなど表面がツルツルした表面のものであれば、花粉が付着しにくくなります。
帰宅したら手洗いや洗顔、シャワーを浴びて洗い流すことも効果的です。
2-2.メイクやUVガードで花粉に直接触れない
ファンデーションや日焼け止めは、予防策として外的要因から肌を守る上で大切です。
花粉症だからといってメイクを控えていると、かえって肌に花粉が付着し、肌荒れを引き起こしてしまう恐れがあります。
花粉症の季節だからこそ、メイクを控えず、ファンデーションを使用して、花粉と肌が直接接触しないようにしましょう。
また、肌荒れが心配な方は、スキンケア成分が入っているファンデーションを選ぶといいでしょう。
ただし、既に肌荒れが起きてしまい、花粉皮膚炎を起こしている場合は、メイクが刺激になる可能性があります。
その際は、肌に負担のない、ワセリンなどの軟膏を塗り、花粉の付着を防ぎましょう。
日焼け止めは、ノンケミカルで低刺激な「赤ちゃんにも使える」タイプを選ぶと負担が少ないでしょう。
花粉症で肌荒れがひどい方は、皮膚科医に相談するのも一つです。
2-3.生活習慣を整える
睡眠不足や過労・ストレスなど不規則な生活習慣は、肌トラブルを悪化させる原因になります。
特に、花粉症の時期は、鼻づまりで眠りが浅くなる方も多いでしょう。
まずは、ビタミン・ミネラル・良質なタンパク質などバランスのとれた食事をとることを心がけましょう。
普段から自分のストレス解消法を知っておくことも大切です。
毎日、同じ時間に起きて就寝するなど、生活リズムを整え、質のよい睡眠をしっかりとるように意識しましょう。
3.花粉症に負けない肌荒れ対策(2)丁寧なスキンケア
肌に花粉を侵入させないように、肌荒れを予防することが先決です。
皮膚のバリア機能低下の原因になる乾燥を防ぎ、摩擦をできるだけ防ぐためにも丁寧なスキンケアが大切です。
スキンケアのポイントについていくつかご紹介します。
3-1.丁寧で正しい洗顔を心がける
肌に付着した花粉を落とすための方法として、帰宅後の洗顔は効果的です。
しかし、花粉を落とすために、ゴシゴシと強く肌をこするのは逆効果です。
また、春は何かと肌がデリケートな状態になりやすく、ダメージを受けやすい状態なので、ゴシゴシ洗顔が肌荒れの原因になることがあります。
顔を洗う際には、肌にやさしい洗顔方法で行うように心がけましょう。
・しっかり泡立てたきめ細かい濃密な泡を使う
・泡をクッションにして肌と指が直接触れないようにやさしく洗う
・すすぐ際は熱いお湯ではなく30~34℃のぬるま湯を用いる
・顔の水分をふき取る際は、タオルをやさしく押し当てる
上記のポイントをおさえて洗顔してみてください。
▼洗顔手順で肌質が変わる! 美肌を作る5ステップ[タイプ別・洗顔料種類付き]
https://wellmethod.jp/facewash/
3-2.きちんと保湿を行う
花粉から肌を守るためには、きちんと保湿を行いましょう。
保湿を行うことで肌のバリア機能が維持され、花粉など外部の刺激から肌を守ることができます。
保湿成分のスキンケア製品は市場にいくつもありますが、「セラミド」入りのものを使用することがおすすめです。
セラミドは、皮膚のバリア機能をもつ角層で、ラメラ構造と呼ばれる層を作り水分を保持する働きがあります。
乾燥や紫外線などでセラミドが減少すると、角層のうるおいが不足してしまいます。
角層のうるおい不足は、バリア機能の低下を招き、肌トラブルにつながるリスクを高めてしまうので、丁寧な保湿が重要です。
3-3.摩擦をかけないシンプルケア
一方、念入りに保湿したいからといって、保湿液をゴシゴシと肌に塗り込むなどすると、かえって肌摩擦が起こり、肌荒れを起こす原因になります。
大切なのは、肌に摩擦をかけず、しっかりスキンケアを行うことです。
そのためにも、肌との接触をなるべく減らすことが大切です。
そこでおすすめしたいスキンケアアイテムが、化粧水・乳液・美容液・クリームなどの機能が一つにまとまったオールインワンゲルです。
オールインワンゲルであれば、肌と手が直接触れる回数を最小限にできるので、肌荒れを防げます。
できるだけ肌に負担をかけないためにも、スキンケアは「丁寧」「シンプル」「やさしく」行うようにしましょう。
4.筆者が推したい!WELLMETHODの「オールインワンゲル」
先述した通り、花粉症の肌荒れを防ぐためには、肌に負担をかけずきちんと保湿を行う「シンプルケア」が大切です。
そこで筆者は「WELLMETHODオールインワンゲル」をおすすめします。
「WELLMETHODオールインワンゲル」は、2021年6月22日にダイセル社により開発された40~50代の女性向けの、オールインワンタイプのスキンケアアイテムです。
「WELLMETHODオールインワンゲル」には、肌をダメージから守る「セラミド※1」、なめらかでふっくらとした肌へと導く「エクオール※2」、やつややかな弾力やピンとしたハリをもたらす「ナールスゲン※3」といった40~50代女性の肌に欲しい成分が配合されています。
無香料、無着色、パラベンが無添加なのもポイントです。
また、容器がチューブタイプなので、衛生的に使用することができます。
※1 保湿成分、セラミド AP、セラミド NG、セラミド NP、セラミド EOP
※2 保湿成分
※3 保湿成分、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル
ナールスゲンは株式会社ナールスコーポレーションの登録商標です。
4-1.実際にWELLMETHODオールインワンゲルを使用してみた感想
「オールインワンゲルって本当に効果があるの?」と思う方もいるかもしれません。
実際に筆者も、「WELLMETHODオールインワンゲル」を使用するまではオールインワンゲルの良さに気がつけなかった一人です。
「WELLMETHODオールインワンゲル」に切り替えた直後も、効果については半信半疑だったのですが、1週間、1カ月、3カ月…と続けていくと、いつの間にか肌トラブルと無縁の肌になっていることに気がつきました。
また、朝起きると肌がプルプルしていることが多くなり、「今日化粧のノリがいいね」と夫にほめられることも。
肌に大切なことは塗る工程ではなく「摩擦を減らすこと」だったんだ、といったシンプルケアの大切さを身をもって実感しました。
さらに、一回のスキンケア工程で完結するので、時短につながり、常に時間に追われている私にとっては、なくてはならない存在となりつつあります。
また、薄型のチューブ式であるため、従来のツボ型よりも衛生的で、持ち歩きのしやすいデザインになっているのも良いですね。
▼WELLMETHOD(R) オールインワンゲル
https://www.daicel-shop.jp/products/detail/67?utm_source=wellmethod&utm_medium=kahunnsyou_hadaare_sukinnkea&utm_campaign=wellmethod
5.シンプルケアで叶える「花粉症にも負けない肌荒れ対策」
花粉症の時期は、肌の調子がイマイチな上に、目のかゆみや鼻水・鼻づまり…と調子が出ない方も多くいると思います。
「目がかゆくてゴシゴシこすってしまう」「鼻水をかむためにティッシュを使用する」などいつも以上に肌摩擦が起こりやすいこの時期だからこそ、「シンプルケア」は大切です。
私自身も毎年、花粉症に悩む一人ですが、この時期は特に洗顔やスキンケアに気をつけるようになりました。
毎日、丁寧に自分の肌と向き合うことで、「今日は調子がいいな」「今日はなんだかイマイチだな」など感じられるようになります。
肌へのスキンケアはなるべくシンプル・丁寧に行うことを心がけ、摩擦レスを目指しましょう。
毎日、自分の肌と向き合うことが、自分の体全体のことにつながり、自分自身をまるごと愛することにつながります。
これからも輝く日々を送っていけるように、まずは自分自身のケアと向き合っていきましょう。
この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

桐村 里紗
総合監修医
・内科医・認定産業医
・tenrai株式会社代表取締役医師
・東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座 共同研究員
・日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属
愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。
- 新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)』
- tenrai株式会社
- 桐村 里紗の記事一覧
- facebook
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著作・監修一覧
- ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
- ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
- ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
- ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
- ・「解抗免力」(講談社)
- ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)
ほか