35万円で歯並びはどこまで変わる?Vol.3|35万じゃここまでが限界だった!!
みなさま、こんにちは。WELLMETHOD編集長の栗本です。
編集長が自腹で実践するビフォワーアフター企画、42年間隠し続けていた歯並びを改善していくお話の、第3弾です!
前回は、最初のマウスピースを受け取ってから、拡大装置の制作秘話と、それらの使い心地、そしてマウスピース矯正についてみなさまが知りたいであろう疑問についてお答えいたしました。
今回は、35万円分、つまり7ターン分のマウスピースでどこまで変わるのかを大公開いたします。
大切なことなので、今回も、しっかりお伝えいたしますが、この記事は私が個人的に取り組んでいるマウスピース歯列矯正(キレイライン)をみなさまにオススメするために書いているのではありません。現時点ではまだ完了していない歯列矯正取り組み記録を、数回にわけてお伝えするルポタージュ形式の報告なので、慎重な方は、最終回までお読みになってからいろいろな判断をしてくださいね。
目次
1. 2~4ターン目のマウスピースと歯型
拡大装置を受け取った日も、再度歯列をスキャニングして、マウスピース装着から最初の3週間で、歯列が少し改善方向に動いたことを確認しました。
「予定どおり、ちゃんと0.2mm動いていますね!」と、スキャニング画像を見ながら良い変化があったことを説明され、痛みはそれほどでもなかったけれど、食事がしにくい日々は無駄ではないんだなーと考えつつ、0.2㎜の違いは正直よくわからないなーと思っていました。
そこからさらに3週間後が次の通院日です。
その日、2020年2月9日は、次の3回分(2ターン目~4ターン目)のマウスピースセットがまとめて準備されていました。
1ターンごとのセットは、最初のセットと同じで、ソフトタイプ、ハードタイプの2種類のマウスピースと歯型の3点セットになっています。(写真では、歯型とマウスピースが分割されていますが、セットを受け取る時は、ソフトタイプは歯型にピタッと着いた状態で受け取っています)
通院するときは、その直前のターンのマウスピースを装着したまま通院します。
少しでも長時間マウスピースを装着しておく必要があるから、当たり前と言えば当たり前ですが、歯科衛生士さんの話によると、通院時に前のマウスピースを装着せずに来られる方もいるようです。
私の場合、通院時は毎回、拡大装置もケースに入れて持って行っておりました。特に違和感などはなかったのですが、ちゃんと拡大方向に装置を動かせているのか不安もあったので、その場で見てもらおうと思ったからです。
拡大装置の使用方法に特に問題はなく、その日受け取った3つのマウスピースセットのうち、1つめの「ソフトタイプ」をその場で装着しました。
やはり、ちょっとキツさを感じます。自分ではまだ全然わからないレベルだけど、少しずつ歯を動かしているんだな、と実感する瞬間です。
1-1. 装着スケジュールの説明
今回も、マウスピースの装着スケジュールは、用紙を見ながら説明していただきます。
ソフトタイプを3週間のあと、ハードタイプを2週間装着し、次にすすむというステップで、1ターン目とは少し異なっていました。
概ね15週間後の日程で次の予約を入れ、スキャンをして、また3週間後に次の3ターン分を、ということの繰り返しになるので、3ターン分をまとめて受け取った内の、最後の1ターン分は、ソフト3週間、ハードは2週間+次のマウスピースをもらうまでの3週間同じものをつけることになります。
1. 3セットずつ受け取ることの意味
できるだけ間をあけずにステップを進めたいと考えていたので、予約がとれるなら最短日を選んで予約していました。
このセットを受け取った日から15週間後(4ターン目のハードタイプ2週間が終わる日)は5月17日だったので、そのすぐ後にといきたいところでしたが、当時平日の夕方以降や土日の予約が取りずらい状況になっていて、私が予約できたのは、5月30日でした。
ちなみに、私の場合は最初に35万円を支払い、全部で7ターン分のマウスピースを作る計画なので、1回目は最初の1ターン目のみ、そのあとは、2ターン目から4ターン目の3回分、5ターン目から7ターン目の3回分をそれぞれ一度に受け取る仕組みとなっていました。
もし、1ターンごとにお財布と相談しながら発注する場合は、毎回1ターン分のセットを受け取ることになるそうです。
1ターンずつ進めることと、数回まとめて進めることを比較すると、まとめることのメリットは、3つあります。
1つ目はわずかですがおまとめ割引があるということ。2つ目は一度のスキャニングで3回先までシミュレートしてくれるので、通院の回数が少なくて済むこと。そして3つ目は、スキャニングからマウスピースができるまでの「3週間」の待機期間が減らせるので、全体的に見たら多少の時間短縮にはなるということですね。
また今回のように予約が取りにくい場合もあるなら、早く矯正を完了させたい!という人には大いなるメリットだと思います。
2. 歯型を比較してみよう!
さて、マウスピースと歯型の写真の話にもどります。
ソフトタイプとハードタイプは、素材の弾性に違いがあるだけで、附属の歯型の形に創られています。
この歯型を見れば、私の歯がどのように動いていくのか、3回先まで未来予想をすることができるし、終了後はこれまでの変遷をふりかえることもできます。
何を隠そう、私は模型好きなので、この歯型をもらえることで、ちょっとテンションがあがります(笑)。
2-1. 2ターン目から4ターン目までの歯型
では、歯型を少し拡大して見てみましょう。
こちらは、左から2ターン目、3ターン目、4ターン目の歯型です。
うーん、正直、違いがほとんどわからないですよね(笑)
例えば、上あごの歯型(写真上部)を3つ比較すると、前に突出している歯の後ろ側に鎮座している、出っ歯の両隣の歯と歯の距離が、少しずつ開いているように見えませんか?
実際、誤差程度にしか変化はありませんが、この模型をみて、少しずつ変わっていくことが予感できて、楽しみな心持ちになりました。
せっかくなので、1ターン目の歯型も並べて撮影してみました。
俯瞰でみると、全然違いがわかりませんね。
では、1ターン目と4ターン目を比べるとどうでしょうか。
黄色が1ターン目、水色が4ターン目の歯型です。
こうしてみると、上あごの前歯は少し引っ込み、その後ろにある両隣の歯は少し離れているのが分かりやすくなりました。
また下あごも中央右側の歯の斜め具合が多少改善されているのが分かります。
正直、1ターン目から4ターン目までで、自分自身では、、歯磨きの時などに鏡でじっくり眺めてみても、「私の歯列、ちゃんと動いているわ!」 と感動することは全くなく、時々不安になりました。
そんな時にはこの歯型を取り出して、大丈夫、初期に比べたら少し変わっている!(はず)と自分自身を勇気づけたものです。
2-2. 5~7ターン目のマウスピースと歯型
次の通院は、4ターン目の装着期間を終えたあとのタイミングで予約ができた5月30日に通院しました。
そこで更にスキャニングをし、その3週間後の6月27日、次の3ターン分を受けとりました。
今回も3ターン分のセットを受けとりました。
5ターン目から、7ターン目。つまりこの時うけとった3つ目の歯型が、私の支払った35万円で行きつくことができる最終形態というわけです。
開始から半年で、35万円分の結末がもうわかってしまうのです。
ちなみにこちらの写真の3つめの「ハードタイプ」。よく見たらわかるように、マウスピースが中に入っていませんね。その理由は12月4日現在、このマウスピースはまだ私の歯に装着されているからです。
そのお話はまた後ほどするとして、
とにかく、歯型を比較してみましょう。
じゃーん!!
と、全てを並べて見ましたが、あまりうまく撮れずわかりにくいですね。
ということで、早速1ターン目と7ターン目を並べて撮影してみました。
どうですか??
この変化は、さすがに、感じ取っていただけるのではないでしょうか。
完璧ではないモノの、上あごも下あごも、ずいぶん「まとも」な歯列になっています。
せっかくなので、正面の見た目もどうぞご確認ください。
説明が無くても、左が1ターン目、右が7ターン目であることがお判りいただけると思います。
こうやってみると、ずいぶんマシになったけど、「惜しい!もう一歩!」という感じ。
自分自身の感じ方としては、6ターン目くらいから、あ、私歯列が良くなってきていると実感していますし、主人や同僚などからも、「前歯引っ込んできたね」とはっきり言われるようになっていました。
いつも、口を閉じていても気を付けていないと前歯がはみ出していることがあったのに、7ターン目に入るころには、そういったことがほとんどなくなり、歯を見せて笑うことの抵抗感も薄れてきておりました。
3. 結論:35万では不完全だった!
以上のように、私の歯列は、35万円では完璧な状態には持って行くことができませんでした。ただ、完璧にはできていないけど、「やってよかった!」という想いはとても大きいです。35万円払う意味はあったと思っています。
歯列は、マウスピースをしなくなれば、徐々に元に戻っていきます。
なので、ここで終了しても、マウスピースをし続けることが大切だし、また、お金の余裕が出来たときに続きを始めれば良いわけです。
いきなり100万円は出せなくても、少額から始められることの良さはこういうところなんですよね。
3-1. これで終わりにする?
さて、5ターン目が始まったのが6月末。そこから15週間後の10月頭に、もう一度診察にいきました。
この時点ではまだ歯列が完璧でない状況ですから、この後さらなる診療を勧めてくるのではなかろうかと、ドキドキしながらいつもの歯科医院へいきましたが、自分の気持ちとしては、どうせなら、前歯の段差がなくなるまで頑張ってみたいという気持ちもあります。
後何ターンくらいマウスピースを交換したらそうなれるのか、詳しくお話をきいてみようと心に決めてきました。
購入した7ターン分のマウスピースを全て完了した後の通院でも、やはり歯列の状態をスキャニングしたり、噛み合わせをチェックするところからはじまります。
処置をしてくださった歯科衛生士さんから「これで完了ですがどうでしたか」と尋ねられましたので、「あともう一歩というところですよね。ここが段差がなくなるところまではやりたいなーという気持ちもあるんです」とお話ししてみたところ、「このあと歯科医の先生の診察があるので、その時にあとどのくらいでその状態に持って行けそうか相談してみてから決めたらよいですよ」と言ってくださいました。
3-2. あとどのくらいで、段差はなくなる?
歯科衛生士さんから歯科医の先生に私の要望が伝えられ、先生の診察が始まります。
口腔状態に問題ないことを確認いただいてから、このあとの方向性について説明といただきました。
私の場合、拡大装置を使って口蓋の広さを広げるのは、現時点でいっぱいいっぱいのところまできており、これ以上は広げない方が良いとのこと。
前歯のでっぱりを納めるためにはまだ少し重なっている出っ歯の隣の歯が横に動く隙間を創るために、少し歯を削る必要があるとのこと。
また、上あごは、3回程度のマウスピース交換でほぼ平らになるだろうといわれました。
あと3回・・・1回4万円があと3回・・・
ぐるぐる悩んでいるところで、今回のお話はおしまいです。
次回は、私がこのあとどういう決断をするのか、矯正後に感じる噛み合わせや歯磨きのしやすさなどについてお話しいたします!
この記事の執筆は 栗本 雅子
栗本 雅子
1978年生まれのB型。
ヘルスケア業界に15年従事したのち、2018年11月より現職(株式会社ダイセル)の新規事業であるヘルスケア部門に配属、WELLMETHODを立ち上げる。
役に立つことしか伝えないをモットーに、言葉にこだわったマーケティング活動を展開中。家族は猫7匹(ほぼ保護猫)と夫1人。