こんにちは、「あんしん漢方」薬剤師の木村 英子です。

「お腹すいた、ごはんまだ~?」という子供の言葉にカチンとしたり、「家事、何か手伝おうか?」と聞いてきた夫にキレたり、「こうしたほうがいいんじゃない?」という友人のアドバイスにムカッとしたり…

以前は気にならなかった家族や友人などの言葉や行動にイライラして攻撃的な態度をとってしまった経験はありませんか。

「あんなに怒らなくてもよかったのではないか」と落ち込む前に、ぜひ知っておいてほしい原因があります。それは更年期による女性ホルモンバランスの乱れです。

自分の気持ちをコントロールすることも大切ですが、ホルモンバランスを整えることで気持ちが落ち着くこともありますよ。

今回はそんな更年期によるイライラの具体的な症状、原因、改善方法についてお伝えします。

1.更年期のイライラの症状

更年期のイライラ

一般的に、閉経前後の45歳から55歳くらいの時期を更年期と呼びます。この時期には、いままで気にしなかったことに注意がいくようになり、ちょっとしたことでイライラしたり、怒りっぽくなったり、感情をコントロールすることが難しくなります。

最近では、30代後半~40代前半代の女性でも、仕事などのストレスや過度なダイエットによって卵巣機能が低下し、更年期と同じようなイライラに悩まされるケースがあります。そのため、「更年期にはまだ早いかも」と思う方も注意が必要です。

また、イライラの波が大きくなりすぎて心が不安定になると、場合によってはうつ病などの精神疾患に発展してしまう可能性もありますので、早めに対処しましょう。

2.更年期のイライラの原因

更年期のイライラ

更年期のイライラは、女性ホルモンの減少が原因と考えられています。女性ホルモンの乱れによって、精神を安定させるセロトニンが不足したり、自律神経が乱れたりすることで感情をコントロールしにくくなるのです。

また、この年代の女性は子供の反抗期や受験、夫婦の関係、老親の存在、家計、仕事などで疲労やストレスが溜まりやすい時期でもあります。こうした要因も気持ちを不安定にさせ、イライラを悪化させると考えられています。

東洋医学的には、更年期には腎で蓄えられている精(生命活動の基本物質)が不足する「腎虚(じんきょ)」という状態になります。この腎虚が、気の巡りを悪くし(=気滞(きたい))でイライラがおこると考えられています。

3.更年期のイライラ解決法

3-1.生活習慣

①食事

毎回の食事が、生命エネルギーである「気」のもととなります。無理なダイエットはせずに、主食、主菜、副菜をバランスよく摂るように心がけましょう。

また、生姜、ねぎ、にんにく、セロリ、春菊などの香味野菜には、気の巡りをよくしてイライラを解消するはたらきがあります。

腎虚を補い、「精をつける」には、黒豆や黒ごま、ナッツ類、古代米などの黒いものや、山芋、オクラ、納豆などのねばねばしたものが良いと考えられています。

例えば、黒豆納豆であれば、黒くて粘る上に、女性ホルモン様作用のあるイソフラボンも補うことができ、腸内環境にも最高ですから、一石三鳥にも四鳥にもなりますね。

②睡眠

ベッド

質の良い睡眠をとることで、疲労を回復させ、ストレスを減らすことができます。

夜はカフェインを含まない飲み物を選び、就寝前は携帯やテレビなど脳の刺激となるようなことを避けましょう。睡眠の必要時間には個人差がありますが、一般的には6~7時間とれるように心がけるとよいでしょう。

③運動

運動をすることで、気持ちを落ち着かせるセロトニンや、幸せな気持ちになるエンドルフィンが増えると考えられています。ジョギング、サイクリングなど、楽しく続けられる運動を生活に取り入れましょう。運動の習慣がない方は、ヨガや散歩などから始めてみましょう。

3-2.ストレス解消法

ストレスはイライラを悪化させる原因ですので、自分なりにリフレッシュできる方法をいくつか用意しておきましょう。ここでは気分転換できる方法を3つご紹介します。

①香りでリラックス

イライラしたら、気持ちを静める作用のあるカモミールやサイプレスをティッシュに1-2滴たらし、枕元やデスクに置いて芳香浴を楽しみましょう。

また、ミントティー、ジャスミンティー、カモミールティーなどのお茶を飲むと、気の巡りが良くなるため、おすすめです。

ハーブティーを楽しむ女性

②趣味

音楽を聞く、映画を見る、植物を育てる、歌を歌う、友人と話す、スポーツをするなど、趣味を持つことで楽しみが増え、ストレスを発散できます。

③新しいことへの試み

ルーティンを変えて新しいことを取り入れると、新たな発見があり、気持ちをリフレッシュできます。例えば、少し手間がかかる料理に挑戦してみる、いつもの散歩道を別のルートに変えてみる、髪型や服装を変えてみる、いつもより念入りのボディケアやフェイスケアをしてみるなど自分がワクワクする方法を試してみましょう。

3-3.病院に行く

セルフケアだけでは改善されない場合は、女性外来や婦人科を受診しましょう。

診察時には、月経不順や閉経の有無などの問診、女性ホルモンなどの量を調べる血液検査などがあります。その後、医師が問診や検査の結果から総合的に判断し、診断します。女性ホルモンによるイライラであれば、ホルモン補充療法を行うことで症状を軽くすることができます。

また、激しいライラ、気分の落ち込み、不安、焦りなどの精神症状もある場合は、ホルモン補充療法と併せて抗うつ薬や抗不安薬の投与、カウンセリングなどを行います。

3-4.漢方薬を飲む

漢方薬

「一度西洋薬を飲み始めたらやめられないのではないかと不安」「イライラしにくい体質を目指したい」

そんな方には漢方薬がおすすめです。対症療法ではなく、体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すものですので、同じ症状を繰り返したくない方に最適です。

また、健康的な食事やセルフケアを毎日続けるのは苦手という方も、医薬品として効果が認められた漢方薬なら、症状や体質に合ったものを毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できます。

私が以前担当した患者さんの中に、不眠もあり、イライラしてお困りだった方がいらっしゃいました。その方が柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を2週間服用したところ、イライラの頻度が減りぐっすり眠れるようになったという事例がありました。

ここで、更年期のイライラにおすすめの漢方薬を3つ紹介しますね。

<更年期のイライラにおすすめの漢方薬>

・加味逍遙散(かみしょうようさん)
乱れた気のバランスや血の巡りをよくして上半身の熱を冷まし、精神の興奮を改善します。

・抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)
血を補い、気や血の巡りをよくしてストレスを取り除き、イライラを改善します。

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
滞った気の巡りをよくすることで精神を落ち着かせ、不眠やイライラを改善します。

カウンセリングを受ける人

漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。一般的に西洋薬よりも副作用が少ないとされていますが、漢方薬であっても体質に合っていない場合は、効果が出ないことや、副作用が出ることもあります。購入時にはできる限り漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談ください。

自分に合った漢方薬が知りたい。コスパ良く漢方を飲んでみたい。という方には、スマホで専門家に相談できる「あんしん漢方」もおすすめです。AI(人工知能)と漢方のプロフェッショナルが症状に合った漢方を見つけ出し、効く漢方を自宅に届けてくれます。

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4.もうホルモンに振り回されない!本来の自分を取り戻そう!

本来の自分

今回は更年期のイライラについてお話しました。

更年期のイライラはホルモンバランスの乱れとストレスが原因でしたね。

セルフケアとしては、生活習慣の見直しとおすすめのストレス解消法をご紹介しました。

ただし、イライラを自分の力だけでは解決できないこともあるので、我慢はせずに病院を受診しましょう。

また、コロナの流行も気になり病院は行きにくい方や漢方に興味がある方は、オンラインで漢方薬を気軽に試すことができるサービスがありますので、ぜひご相談ください。

ホルモンに気持ちを振り回されると辛いですよね。自分の大切な周りの方々との関係が悪化してしまう前に、更年期のイライラの改善方法を知って本来の自分を取り戻しましょう!

<この記事を書いた人>

木村 英子あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 木村 英子
臨床検査技師

Vedic Healer Ayurved basic course 修了
検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会いました。
Dr Meenakshi Ahuja 氏に師事する中で東洋医学の奥深さを知り、現在は「あんしん漢方」の漢方サポート・コンシェルジュにて漢方提案やお客様サポートを行っています。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22143zb7weme0001

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