閉経後のセックス問題から“夫婦の幸せ時間”に転換するための考え方

こんにちは。ライターの和重 景です。

突然ですが、皆さんは日頃セックスを楽しめていますか。

「40~50代になって心から楽しめなくなった」と感じている女性は少なくないようです。
しかし、一方で「閉経してからのほうが楽しめるようになった」という方もいます。

この違いはいったいどのようなことから生まれるのでしょうか。

セックスは、パートナーとの大切なコミュニケーションの時間。

この記事では、パートナーとの関係を、“より豊かに”“より幸せ”なものにするための心の在り方についてお伝えしていきます。

1.まずは閉経について知ろう

閉経前後でセックスがどのように変化するのかを理解するためには、閉経がどのようなものなのかを知ることが欠かせません。この章では、閉経について詳しく解説します。

1-1.閉経とはどのような状態か?

WHOが定義する閉経とは「卵巣に卵胞がなくなったことによって起こる完全な月経の停止」という状態です。

月経とは、約1か月の間隔で起こる、子宮内膜からの周期的な出血のこと。

卵巣で卵胞が育つと排卵が起こり、女性ホルモンの働きによって、子宮内膜が厚くなります。受精しなかった場合、子宮内膜が不要になるため、月経として排出が行われるのです。

40歳を過ぎると、徐々に卵巣の働きが衰えて排卵回数やホルモン分泌が減るため、月経の周期が不規則になってきます。

数カ月に渡って月経がないということも起こりがちですが、閉経したかどうかは1年以上様子を見なければわかりません。

40歳を過ぎていて1年以上月経がない場合、1年前の最終月経時までさかのぼって閉経の時期とするのが一般的です。

1-2.閉経するのはいつ頃?

閉経の年齢には個人差があり、事前に予測することはできません。

ただし、閉経前に月経の間隔や量などに変化があることが多く、突然月経がなくなるというケースはまれです。注意深く観察すれば、数年以内に閉経するということには気づけるかもしれません。

徐々に月経感覚があき、出血量が減る過少月経になるケースが約7割で、月経周期が短くなり、量も増える過多月経になる人が約2割です。

平均的な閉経の時期は50歳前後ですが、早ければ30代で閉経する人や50代後半まで月経のある人もいます。卵巣の働きと卵子の残数に関わるので、閉経の時期は個人差が大きいのです。

2.閉経後の身体と心の変化

閉経によって、女性の身体や心はどのように変化するのでしょうか。この章では、閉経前後の身体や心の変化について解説します。

2-1.身体の変化

閉経によって卵巣から分泌されていた女性ホルモン「エストロゲン」が分泌されなくなると、女性ホルモンの影響を受けていた身体の働きが行われなくなってしまいます。

膣が乾燥し、性交時に外陰部や膣に痛みを感じやすいのも、女性ホルモンが欠乏しているためです。

2-2.心の変化

更年期の女性は、閉経によって女性ホルモンの分泌がなくなると、すべてが女性らしくなくなるのではないかという不安を抱く人が多いようです。

しかし、閉経したからといって、気持ちの面で女性らしさが失われるわけではありません。

薔薇の花の雫

成熟期の女性は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量が周期的に変化するため、身体も心も分泌量の変化に左右されがちですが、閉経後は女性ホルモンの分泌量に影響されることはなくなります。

ホルモン分泌の激しい変動に自律神経の働きも影響されていた閉経前よりも、閉経後のほうが精神的に安定しやすくなると言ってよいでしょう。

3.閉経後のセックスを苦痛に感じるそもそもの理由とは?

閉経後、セックスが苦痛になってしまうのは、性交時にそれまで感じたことがない痛みを感じるようになるからかもしれません。

痛みの原因は、膣や外陰部の乾燥です。

女性ホルモンの分泌が減ってくると、刺激を受けても膣や外陰部の潤いが足りなくなってきます。

膣壁や外陰部が強い摩擦を直接受けることになるので、快感よりも痛みを強く感じることになるのです。

痛みを我慢しながらセックスを続けたのでは、満足を得られるわけがありません。

喧嘩をするカップル

毎回痛みを我慢しながらのセックスを繰り返していると、次第にパートナーとのセックス自体が我慢すべきものだと感じられるようになってしまいます。

膣や外陰部の潤い不足は、ジェルなどの潤滑剤で補うことも可能です。性交痛がセックスを苦痛だと感じる原因になっているなら、潤滑剤で潤いを補うことも考えましょう。

4.閉経は悪いことばかりではない!

閉経という言葉にマイナスイメージを抱く人が多いかもしれません。

しかし、実際はセックスライフにおいてメリットとなる部分もあります。この段落では、閉経のメリットとデメリットについて解説します。

4-1.閉経のメリット

セックスライフにおいて、避妊の必要がなくなることは大きなメリットと言えるでしょう。

避妊を目的とした定期的なピルの使用を中止することは可能ですが、コンドームに関しては、閉経後も必要です。

なぜなら、コンドームは避妊だけでなく、感染症を防ぐ目的で使用されるものです。
特定のパートナーとの間で、お互いに性感染症がないことが明らかな場合を除いては、着用する方が望ましいでしょう。

閉経後は月経のわずらわしさや苦痛から解消されますし、気分が盛り上がったタイミングでいつでもセックスを楽しめるということは、大きなメリットと言えます。

4-2.閉経のデメリット

閉経前とは違い、膣や外陰部が乾燥しやすくなるため、それまでと同じ形でセックスするのが困難になります。

また、女性ホルモンが分泌されなくなれば、性欲を失ってしまうはずだと思い込んでしまう点もデメリットと言えます。

しかし、実際は閉経後も性欲が失われるわけではありません。閉経後の女性がセックスを望むのはいけないことだと思い込むことが、性欲を失う大きな原因になっているのかもしれません。

4-3.デメリットをメリットに変えるには

閉経がセックスに及ぼすデメリットをメリットにすることは可能です。

ただし、パートナーに協力してもらうことが欠かせません。

閉経によって身体や心に変化が起こることや、どのようにすれば満足を得られるのかを理解してもらうことが重要です。

性ホルモンの分泌が減り、身体や心に変化が生じるのは女性だけではありません。男性も変化します。

お互いの変化を受け入れたうえで、相手が何を求めているのかを理解し合うことが重要なポイントです。十分に話し合い、お互いを思いやるセックスの形に変えていくことができれば、それまで以上の満足につながることでしょう。

“閉経後のセックスのほうが良い”という方の場合は、ふたりで協力し合いながら上手に形を変えていけた努力の賜物といっても過言ではありません。

5.閉経後のセックスとの向き合い方は?

日本では「女性の側からセックスを求めるのは恥ずかしい」「パートナーにどのようにしてほしいかを素直に言えない」と考えている人が多いのではないでしょうか。

日本人に閉経後のセックスを楽しめる女性が少ないのは、性交痛を感じながらもパートナーにそのことを言えず、そのまま求めに応じてしまう女性や、パートナーが求めなくなれば仕方がないと思って諦めてしまう女性が多いからかもしれません。

その点、欧米の女性は違います。

ベッドにもぐるカップル

アメリカでは57歳から64歳の男女の7割以上が、フランスでは50歳以上の女性の9割以上が現役でセックスをしているという報告もあります。

閉経によって起こる身体の変化は、日本人でも欧米人でもそれほど大きな違いはないでしょう。違っているのは、閉経やセックスについての受け止め方です。

パートナーと話し合って、身体や心の変化に応じた方法を取り入れていれていけば、お互いに満足できるセックスにすることは可能です。

6.閉経後のセックスライフはパートナーと協力が重要

“女性は閉経するとセックスできなくなる”というのは思い込みです。

逆に、充実するのは閉経後だともいわれています。

日本では、性の営みに対する悩みをひとりで抱え込み、パートナーとの関係にまで影響してしまったり、「もう難しいかな」と結論づけてしまう女性は少なくないのではないのでしょうか。

閉経を理由に諦めてしまう必要はありません。

ただし、閉経後のセックスを充実させるためには、パートナーの理解が不可欠です。

年齢と共に身体や心に変化が生じるのは女性だけではないのですから、パートナーとお互いのことをよく話し合いましょう。

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