こんにちは、WELLMETHODライターの和重 景です。

「デリケートゾーンのにおいやかゆみが気になる」
「生理中にかぶれてしまい、どうしようもなくかゆい」

など、生理中のかゆみトラブルを経験した方はいませんか。

生理中のかゆみは本当に厄介ですよね。

筆者自身も、

「ムシムシする夏の時期の生理中にかぶれてどうしようもなくかゆい」
「生理のナプキンメーカーを変えた途端にかゆみが増した」

などといった経験が何度かあります。

どんなにかゆくても人前や外出先であれば我慢するしかないですし、この辛さは自分にしか分からないもの。

でも生理によるかゆみの悩みって、デリケートだし他の人に相談しづらい……。

生理中の女性の体は腹痛や腰痛など不調が現れたり精神的に不安定になったりと、変化しやすいものです。だからこそ、トラブルなく過ごしていきたいですよね。

今回は、これから訪れるジメジメした梅雨や蒸し暑い夏の時期にも参考にしていただきたい生理のかゆみの理由や予防策について解説します。

1.生理のかゆみ2大原因「かぶれ」「感染症」

生理中のかゆみ

生理中のデリケートゾーン(陰部)のかゆみの原因は、主に「かぶれ」と「感染症」の2つに分けられます。

「かぶれ」は、汗やナプキンに残った経血のムレ、ナプキンとの摩擦、下着の締め付けなどで起こります。

一方、「感染症」は細菌・ウイルス・真菌(カビ)などの微生物がデリケートゾーンで繁殖すると起こります。性感染症(STD)の場合もあれば、免疫が弱ることで特に普段は病原性を持たない細菌や真菌が増える場合もあります。

それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

2. 「かぶれ」によるかゆみ

かぶれは別名「接触性皮膚炎」と呼ばれており、外部からの刺激によって皮膚に炎症が起こった状態のことをいいます。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3つの層で構成されており、一番外側の表皮がバリア機能を果たし、外部からの刺激を防いでいます。このバリア機能でも防ぎきれない刺激があると、かぶれにつながります。

2-1.かぶれの原因

生理用ナプキン

生理中のかぶれの原因で最も多いのが「ムレ」です。

デリケートゾーンの皮膚は薄くて刺激に敏感なため、元々かぶれやすい部分です。

さらに生理で使用するナプキンは経血が漏れない設計になっているため、多湿で通気性が悪く、よりかぶれやすい環境になります。

また、ナプキンやタンポンの紐がデリケートゾーンと擦れて、かぶれが起こる場合もあります。

2-2.かぶれた時の対処法

生理によりお肌がかぶれてしまった場合、まずはかぶれの原因となっているムレを防ぎ、肌を清潔に保ちましょう。

必要に応じてお薬を使用する場合もあります。セルフケアのポイントについて、いくつかご紹介します。

2-2-1.通気性を良くし、肌を清潔に保つ

デリケートゾーンの通気性を良くして清潔に保つように心がけましょう。

また、生理用品は経血を外に漏らさないよう中にため込んでしまうため、通気性が悪くムレの原因になります。そのため、生理用品を使用する際は、こまめに交換するなど意識しましょう。

2-2-2.生理用品を肌に優しいものに変えましょう

生理用品に用いられる素材・化学繊維(塩化ビニル)によっては、お肌がかぶれたりかゆみの原因になったりすることがあります。そのため、なるべく肌に優しいコットンタイプなど、自分の肌に合うものを選びましょう。

2-2-3.入浴方法・スキンケアのポイント

石鹸

外陰部についた経血は洗い流しましょう。

入浴の際はゴシゴシとこすらず、シャワーで優しく洗い流します。市販のデリケートゾーン専用の石鹸や刺激が少ない弱酸性ソープなどを使用しましょう。

この際に、膣の中まで洗おうとして、ビデを使い過ぎると、逆に膣内を守る常在細菌を洗い流してしまいます。すると常在細菌がバランスを崩し、カンジダ などの真菌や大腸菌などが増えやすくなりますので、注意が必要です。

2-2-4.塗り薬を使う

かゆみがなかなか改善しない場合、塗り薬を使用するのも選択肢の一つですが、逆効果になる場合もありますので注意が必要です。。

ドラッグストアや薬局ではデリケートゾーン専用の塗り薬が販売されています。

かゆみの症状を抑える「抗ヒスタミン薬」や炎症を抑える「ステロイド薬」、保湿用の塗り薬、などさまざまあります。

「抗ヒスタミン薬」や保湿剤は比較的安全に使用できますが、「ステロイド薬」は、免疫を抑制する為、感染症が原因で痒みが起きてる場合は逆に悪化させてしまう懸念があります。

自己判断で使用せず、薬剤師に相談してみましょう。

数日間使用しても症状が良くならない場合は、お薬が合っていない可能性があります。その際は無理せず婦人科を受診しましょう。

リスクを避け、確実に的確な治療をするためには、最初から医療機関を受診する方が安全と言えます。

3.「感染症」によるかゆみ

薬

かゆみを引き起こすもう一つの原因に「感染症」(性感染症(STD)を含む)があります。

デリケートゾーンは、粘膜が近い・高温多湿・病原菌のエサとなる皮脂や汚れがたまりやすいなど、感染しやすい条件が整っている部分です。

そのため、性行為などで感染者の粘膜と接触すると感染症にかかるリスクが高くなります。

また、性行為だけではなく、カンジダのように本来皮膚にいる微生物(常在微生物)が極端に増え過ぎることによる感染や、温泉など公共浴場などでうつるケースもあります。

女性の場合は、生理前などの女性ホルモンの変化により膣内環境が変化し、感染しやすい時期があるので注意が必要です。また、男性と違い、構造上、肛門と膣が近い為に、大腸菌などの腸内細菌が感染の原因になることもあります。

3-1.かゆみを起こす主な感染症

かゆみを我慢する女性

デリケートゾーンで起こるかゆみで代表的な感染症として「膣カンジダ症」と「膣トリコモナス症」があります。

他にもウイルスによる「性器ヘルペス」、カビの一種であるハクセン菌(足では水虫を起こす)によって引き起こされる「いんきんたむし」、吸血昆虫による「毛ジラミ」などの感染症がかゆみの原因になることもあります。性感染症のうち、最も頻度が高い「性器クラミジア」でも、軽いかゆみが出現することがあります。

3-1-1.膣カンジダ症

「カンジダ」というカビ(真菌)の仲間による感染症です。

多くの女性が一生に一度はかかるといわれるほど発症しやすい病気です。

カンジダは常在のカビの一種で、健康な人でも普段から皮膚表面や膣内に存在します。環境にもどこにでも存在するありふれた酵母カビの一種で、普段は悪さをすることはありません。

何も症状がない分には問題のないカビですが、病気やストレスなどで身体の免疫力が落ちたときや抗生剤の服用などがきっかけで、増殖し過ぎると炎症を起こす場合があります。

症状は、眠れないくらいの激しいかゆみとヨーグルトもしくはカッテージチーズ状のポロポロしたようなおりものの増加などが特徴です。

3-1-2.膣トリコモナス症

お風呂のタオル

「トリコモナス原虫」による感染症で、膣トリコモナス症と呼ばれます。

症状は悪臭のする黄色い泡状のおりものや外陰部や膣炎のかゆみです。

また、人により症状がでない場合もあります。

特に男性は症状が現れにくく、感染に気付かないケースが多くみられます。

治療は、メトロニダゾールという薬を使用します。膣トリコモナス症は主に性交渉により感染しますが、トイレやお風呂のタオルなどから感染するケースもみられます。

3-2.感染症になった時の対処法

まずは医療機関で診察を受けることおすすめします。

中にはカンジダの薬などドラッグストアや薬局で販売されている薬もありますが、自己診断を間違えると症状が悪化するおそれがあります。

そのため感染症の疑いがある場合はまず医療機関を受診し、的確な診断をうけましょう。

4.かゆみが続く… 受診の目安

かゆみは軽症であればセルフケアにより自然と快方に向かうことがあります。一方、病院受診の目安にはどんなポイントがあるのでしょうか。

4-1.かゆみが強く我慢できない、早く治したい

医師

日常生活に支障が出るような強いかゆみの症状や、早く治したいと希望する場合は受診をおすすめします。適切な診断を受けた上で処方された薬を使用すると治りも早まります。

4-2.性病が不安

かゆみが性病によるかもしれないといった心当たりがある場合、また不安感が残る場合は受診をおすすめします。

もし、性感染症であった場合は、パートナーも同時に治療する必要があります。

4-3.おりものがいつもと違う

おりものが普段と違い、悪臭のあるおりものや量が増える場合、何らかの感染が疑われます。

軽い膣内環境の乱れや膣カンジダなど感染症の種類によっては、自然治癒する場合もありますが、性感染症の場合は、放置すると炎症が進行し腹痛や不妊を起こしたり、パートナーにも感染を広げるリスクがあります。

不安がある場合や数日経過を見ても改善がない場合は、婦人科の受診をお勧めします。

5.かゆみ予防! 日常生活のポイント

かゆみを予防するためには、日頃のセルフケアも大切です。ここでは日常生活において工夫できるポイントについてご紹介します。

5-1.デリケートゾーンを清潔に保ちましょう

バスタイム

デリケートゾーンに汗や皮脂・汚れが付着しているとかぶれやすくなり、感染症を引き起こす原因菌が繁殖しやすくなります。

そのため、デリケートゾーンを常に清潔に保ちかゆみを予防しましょう。生理中のナプキンはこまめに交換しましょう。

5-1-1.デリケートゾーンの洗い方-3つのポイント-

・皮膚がうすく敏感なので、ゴシゴシ洗わず、たっぷりの泡で患部を優しく洗いましょう
・膣の中までは洗わない(自浄作用がなくなってしまうため)
・洗う順番は前方から後方に向かい、肛門は最後に洗いましょう

5-2.肌に刺激の少ない衣類・圧迫させない服を着ましょう

デリケートゾーンはなるべく通気性を保つように心がけましょう。

特に冬の寒い時期などはタイツや重ね着などが多くなるため、デリケートゾーンも汗をかきやすくなります。

なるべく意識して通気性の良い素材を身に着けるように心がけましょう。

また、敏感肌の方は衣類が肌への刺激となり、かゆみを引き起こす場合があります。なるべく刺激の少ない下着を選んで身に着けるようにしましょう。

5-3. 生活習慣を見直しましょう

野菜サラダ

ダイエットでの栄養不足や不眠などの乱れた生活習慣、ストレスがたまる生活をしていると身体の抵抗力が低下し、かぶれや感染症を引き起こしやすくなります。

身体の抵抗力をつけるためにも、日頃からビタミンやミネラルなどを意識したバランスの良い食事を摂り、疲れやストレスのない生活を心がけましょう。

5-4.十分な睡眠をとりましょう

日頃から十分な睡眠をとり、皮膚や粘膜の新陳代謝が下がるのを防ぎましょう。

特に就寝中に分泌される成長ホルモンや睡眠ホルモン・メラトニンには、細胞の修復や再生を促す働き、免疫機能を整える働きがあります。

睡眠をとる際はゆったりとした通気性の良い衣類を選び、デリケートゾーンへの蒸れや刺激を防ぎましょう。

6.かゆみトラブルを予防して毎日を快適にすごしましょう

あじさい

いかがでしたか。

生理中のかゆみトラブルは厄介なので、なるべく避けたいものです。

これからジメジメした梅雨や汗ばむ夏の季節がやってきます。

この時期は特に、生理中のかゆみやかぶれが気になる季節なので憂鬱だなと感じますが、日常生活のちょっとした工夫で未然に防ぐこともできますし、万が一かゆみが起きても、対処法を知っておくことはとても安心ですね。

生理中は、ホルモンバランスの影響で気持ちの面でもいつもと変化が生じやすい時期ではありますが、少しでも快適に過ごすために、普段からご自身の体を大切に扱ってあげてくださいね。

監修:内科医 桐村里紗

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