こんにちは、WELLMETHODライターの和重 景です。

季節を問わず一年中降り注ぐ紫外線。

とくに夏は紫外線の量が増加するため、紫外線対策に日傘が欠かせないという方も多いのではないでしょうか?

筆者は、日焼けをすると肌が真っ赤になったり、ヒリヒリして眠れなかったりするため、日傘は夏の必須アイテムとなっています。

しかし日傘と一括りしても素材や色、機能はさまざまです。

紫外線対策として日傘を使うなら、しっかり紫外線から肌を守るものを選びたいですよね。

また毎日使うものだからこそ、使いやすい日傘を選ぶことも大切です。

今回は紫外線から肌を守る日傘選びのポイントと、あまり知られていない紫外線が体に与える意外な働きをご紹介します。

1.夏の必需品! 日傘の役割とは?

日傘

日傘の役割は大きく分けて2つあります。

一つは日傘を差すことで紫外線をカットし、紫外線から肌を守ることです。

もう一つは、日傘を差すことで影を作り、陽射しや暑さから身を守ることです。

どちらの役割も体の負担を軽減する大切なものです。

とくにここ数年の夏の暑さは、熱中症など、命の危険を感じるほど高温となっています。
肌を守るだけではなく、熱中症対策としても日傘は重要な役割を担っています。

2.紫外線が与える肌への影響

紫外線

紫外線は季節を問わず一年中降り注いでいます。

紫外線の量はとくに春から夏にかけてピークを迎えるため、いまの季節は注意が必要です。

過度な紫外線は皮膚の老化の原因となりさまざまなトラブルを引き起こします。

2-1.日焼け

紫外線を浴びすぎると皮膚に急性障害が生じます。急性障害の一つが多くの方が一度は経験している日焼けです。

ひどい日焼けはやけどのような状態となります。それだけ紫外線が肌に与えるダメージは大きいということです。

また日焼けは「サンバーン」と「サンタン」に分けることができます。

サンバーンとは紫外線を浴びたあと、数時間経ってから肌が赤くなる日焼けのことをいいます。

一方、サンタンとは赤い日焼けが治まった数日後に出現し、数週間から数ヵ月もの間、肌が黒くなる日焼けのことです。

この日焼けを引き起こす紫外線は波長の長さが異なる「UVA」「UVB」「UVC」の3種類ありますが、人体に有害といわれる紫外線はUVAとUVBです。

UVCはオゾン層でブロックされるため、地上にまで到達しません。

1.ガラスを通過するUVA

紫外線の約9割を占めるのがUVAです。

UVAは波長が長く雲やガラスも通過するため、外出せずに室内の窓際にいるだけでも、紫外線を浴びてしまいます。

肌の奥深くの真皮層にまで到達し、肌を徐々に黒くし、コラーゲンにもダメージを与えます。

その結果、シワやたるみを引き起こしてしまうのです。

2.炎症を引き起こすUVB

UVBはもっとも人体にとって有害な紫外線の種類といえます。

UVAよりも波長が短く、短時間で日焼けや炎症を引き起こします。

屋外での日焼けのほとんどはUVBによるものです。

UVBは肌の表面にダメージを与え炎症を起こし、メラニンを過剰に作らせてしまうため、シミや色素沈着の原因となります。

2-2.慢性障害

紫外線が肌に与える影響は日焼けだけではありません。

紫外線には活性酸素を体内で発生させ、強力に細胞障害を引き起こす作用があります。

その結果、肌の老化や皮膚の病気を引き起こす原因と考えられています。

主に紫外線による慢性障害は以下の通りです。

・シワ
・たるみ
・シミ
・日光黒子(にっこうほくろ)
・良性腫瘍
・日光角化症(にっこうかくかしょう):がんの前段階
・皮膚がん

3.日傘選びに大切な4つのポイント

日傘

紫外線対策に欠かせない日傘ですが、日傘の種類は多くその機能もさまざまです。

紫外線対策で日傘を使用しているにもかかわらず、その日傘がしっかり紫外線をカットできていなければ日焼けをしてしまう可能性もあります。

紫外線から肌を守るために知っておきたい日傘選びの4つのポイントをご紹介します。

3-1.UVカット率

UVカット率は紫外線遮蔽率(しがいせんしゃへいりつ)と呼ばれることもあります。

UVカット率とはJIS規格の試験によって測定され、紫外線をどれだけ遮断できるのかを表す数値のことです。

例を挙げると「UVカット率99%」などと書かれているものです。

数値が高ければ高いほど日焼けがしづらく、肌へのダメージを軽減することが期待できます。

日焼け対策で日傘を選ぶ際には、必ずチェックしたいポイントです。

3-2.遮光率

遮光率とは光を遮る度合いを表す数値です。JIS規格の試験によって測定され、数値によって等級が定められています。

1級遮光:遮光率99.99%以上
2級遮光:遮光率99.80%以上~99.99%未満
3級遮光:遮光率99.40%~99.80%未満

1級遮光傘はもっとも遮光率が高いですが、その他の等級の傘と比較すると価格はやや高くなることがあります。

しかし毎日、外を長時間歩く方は1級遮光傘を使用した方が紫外線対策に効果的です。

一方、外を歩く機会が少ない方は購入しやすい価格の2級遮光や3級遮光の傘でも紫外線対策は可能です。

また、日傘の中には「完全遮光」と記載されたものもあります。

完全遮光とは遮光率が100%であることを意味していますが、1級〜3級遮光のように遮光率の検査が義務付けられていません。
つまり、「完全遮光」と書かれていても、紫外線を100%カットできるとは限りません。

不安に感じる方は、1級遮光の日傘を選ぶと良いでしょう。

もしも完全遮光の日傘を購入したい場合には、第三者機関の証明書やメーカーが独自にテストしている結果を公表している日傘が選ぶと安全です。

日傘を選ぶ際、遮光率を基準として選びがちですが、日傘選びのポイントは遮光率だけではありません。

UVカット率や日傘の素材、色味によっても光を遮る度合いは変わってきますので、この章でお伝えする4つのポイントを満たす傘が紫外線対策としてはおすすめです。

3-3.素材

日傘

日傘の生地にはさまざまな素材が使われており、素材によって感じる涼しさに違いがあります。

日傘に多く使われる素材は、ポリエステルや麻・綿・絹などの天然素材のものです。

ポリエステルなどの化学繊維を使った日傘は、UVカットと遮光性に優れています。
しかし熱を帯びるため、傘の内側に熱がこもりやすく頭が熱く感じることがあります。

麻や綿・絹のような天然素材の生地はポリエステルなどの化学繊維と比べるとUVカットや遮光性はやや劣りますが、通気性が良く、熱を通しにくいため涼しさを感じられます。

ただしレースのような穴が空いた生地は傘の下に熱が籠りやすい上に、紫外線を通してしまうため、選ぶ際には注意が必要です。

3-4.色

紫外線対策として日傘を使用する場合は、日傘の表面の色よりも内側の色がポイントとなります。

紫外線というと頭上から降り注ぐといったイメージが強いですが、足元からの照り返しにも注意が必要です。
それは、足元からの照り返しによって日焼けしてしまう可能性もあるためです。

日傘の内側は、黒色のものがおすすめです。傘の内側が黒いと光の反射を防ぎやすくなります。

一方、白やシルバーの場合は反射した光が顔に当たってしまう可能性があります。

内側が黒色であれば日傘の表面の色は、何色であっても紫外線対策に影響はありません。お気に入りの色を選びましょう。

4.使いやすい日傘のポイント

お気に入りのデザインや紫外線対策が高い日傘を買っても、使わなければもったいないですよね。

日傘を購入したものの結局使わなかったという方の多くは、使いにくかったという理由が考えられます。

毎日使うものだからこそ、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

4-1.日傘のタイプ

日傘 折りたたみ

日傘には大きく分けて「長傘」と「折りたたみ」の2つのタイプがあります。

長傘はサイズが大きいものが多いため、上半身を紫外線から守ることができます。

また開閉の際に手間もかからないため、使用頻度が高い方におすすめです。

折りたたみは小さくたたむことができるため、携帯性に優れています。

バッグに収納して持ち運びができるため、普段車で移動することが多い方や旅行に行く際に便利です。長傘と比べるとやや傘自体の強度が低くなってしまいます。

4-2.自動開閉

自動開閉とはボタン一つで傘を開閉できる便利な機能です。

日傘を差すのに手間がかからないため、開閉動作をスムーズに行うことができます。

4-3.簡単開閉

折りたたみの日傘を選ぶ際は、簡単開閉機能があるものを選びましょう。

簡単開閉とは折りたたみ傘をたたむ際、傘の骨を1本1本手で折りたたむ必要がなくワンタッチで骨を折ったり開いたりできる機能です。

5.日傘の買い替え時期ってあるの?

日傘をさす女性

UVカット加工がされている日傘は2~3年で買い替えるようにしましょう。

UVカット加工の寿命が2~3年とされているため、購入して3年以上経過した日傘自体は壊れていなくても紫外線を防止する効果が失われている可能性があります。

また晴雨兼用の日傘は雨の日に使えるため便利ですが、雨に濡れることでUVカット効果が低下していくものもあるため、定期的に買い替えるようにしましょう。

6.紫外線がもつ大切な働き

紫外線

紫外線は日焼けや肌の老化、病気の原因となるため避けたいものですよね。

紫外線対策は大切ですが、近年日光浴をすることで生成されるビタミンDが不足している方が多くなっています。

とくに紫外線対策をしっかり行っている方が多くなったことや、コロナ禍で外出する機会が減ったことも影響していると考えられます。

ビタミンDには骨の形成や成長を促進したり、免疫機能や糖代謝、発がんの抑制など私たちが健康を維持するため大切な働きがあります。

肌の老化を予防するために過度な日焼け対策を行うことは骨をもろくしてしまう可能性があるのです。

そうならないためにも、手のひらや日焼け止めを塗っていない部分をほんの数分でも日光に当てることを日々の生活の中で意識していきましょう。

どうしても日焼けや紫外線を浴びることに抵抗がある場合は、ビタミンDが豊富な食材を積極的に食べるようにしましょう。

ビタミンDはシャケやさんま・シラス干しに多く含まれています。その他、天日干しをした乾燥椎茸やたまごにも多く含まれています。

▼紫外線百害あっても「メリットあり!」日焼け止めの思わぬトラブルとは?

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7.お気に入りの日傘で紫外線対策を!

日傘をさす女性

紫外線は美肌の大敵であることは間違いありません。

しかし紫外線を気にして紫外線を浴びないように完全防備することで、健康な体に必要なビタミンDが生成されなくなってしまうのも体にとっては良くありません。

紫外線を過度に浴びることは避けたいところですが、毎日数分でも青い空を見上げてお日様から健康のパワーをもらうのも、素敵な習慣ですよね。

春夏秋冬でさまざまな彩を見せてくれる植物のように、お日様からほんの少し元気を分けてもらい、健やかな肌と健康的な体を目指しましょう。

この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

【医師/総合監修医】桐村 里紗
医師

桐村 里紗

総合監修医

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属

愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。

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著作・監修一覧

  • ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
  • ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
  • ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
  • ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
  • ・「解抗免力」(講談社)
  • ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)

ほか

和重 景

【ライター】

主に、自身の出産・育児やパートナーシップといった、女性向けのジャンルにて活動中のフリーライター。
夫と大学生の息子と猫1匹の4人暮らし。
座右の銘は、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」。

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