こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。

年齢を重ねても美しい肌を保ちたい、多くの人がそう願っているでしょう。

それを裏付けるよう、世の中にはさまざまなスキンケア商品が売られています。

化粧水や乳液はもちろん、なかには目元専用クリームや、夜専用の美容液まで、数えたらキリがありません。

しかし、肌を美しくするためには、何種類もの美容液やクリームを重ねなくてはならないのでしょうか。

実は肌を過剰に触ることは、肌に摩擦が生じ、かえって肌トラブルを引き起こすことがわかっています。

よかれと思って肌に過剰なケアをすることが、シミやくすみを引き起こすことにもなるのです。

今回は摩擦が引き起こす肌トラブルがどのようなものか、そして肌にとって本当に大切なケアとは何かについてご紹介します。

1.そのスキンケア、肌に摩擦がかかっているかも

たくさんの化粧品

みなさまは、1日にどのくらい肌を触っていますか?

多くの女性の場合、朝の洗顔にはじまって基礎化粧品でケアし、そのあとにメイクをします。

それを考えると、相当な回数、顔を触っているのが予想できます。

しかも、化粧水、乳液、美容液やクリームといった重ね塗りをしていると、塗るたびに顔には摩擦が生じ、肌への負担が増します。

よかれと思って毎日しているスキンケアが、実は肌にダメージを与えていることもあるのです。

1-1.肌の摩擦は老化を促す

肌を必要以上に触って摩擦によるダメージが生じると、肌には以下のようなトラブルが起こります。

・メラノサイトが活性化してメラニンが過剰に産生しシミが発生しやすくなる
・バリア機能が低下し肌の水分が減り乾燥しやすくなる
・コラーゲンなど弾性繊維の劣化でシワやタルミを起こす
・角質がはがれやすくなり敏感症状が発生する
・皮膚のターンオーバーが崩れ、肌荒れ・ニキビが発生しやすくなる

私たちの皮膚の厚さはおよそ0.2mmです。

しかも、普段私たちが肌に触れている角質層に至っては、たった0.02mmしかありません。

これはコピー用紙のおよそ4分の1以下の薄さです。

そう考えると、肌は少しのダメージでも傷つきやすいことがわかります。

つまり過剰に肌をさわると、シミやシワといった老化現象が起こりやすくなります。肌にはなるべく触れず、摩擦を与えないケアが大切です。

1-2.実はシンプルなケアが肌にとっては一番

シンプルケアイメージ

肌にとって摩擦が起きない、つまり負担がかからないようにするには、シンプルなケアが一番大切です。

反対に肌に摩擦がかかる行為は、次のようなことが考えられます。

・ゴシゴシと摩擦力が掛かる洗顔
・化粧水や美容液、クリームなど、触り過ぎる保湿
・肌を叩くような、力の入ったメイク

これら1つでも当てはまる人は、肌に摩擦がかかり、角質がダメージを受けている可能性が高いです。

美肌を目指すために、今日から肌にとって負担のかからないケアを実践していきましょう。

2.まずは正しい洗顔が重要

洗顔は通常朝と夜2回行うものであり、間違ったやり方を続けると肌に負担をかけてしまいます。

美しい肌を目指すためにも、まずは正しい洗顔を実践していきましょう。

2-1.拭き取りメイク落としは肌に摩擦がかかる

拭き取りでメイクオフする女性

肌に負担がかかる要因として、メイク落としがあります。

メイク落としは、オイルタイプやジェルタイプなどさまざまありますが、もっとも肌に摩擦をかけてしまうのが「拭き取りタイプ」のメイク落としです。

拭き取りタイプのメイク落としは、シート状になっていることが多いです。

わざわざ顔を濡らさなくても、シートで拭き取るだけでメイクが落とせるとあって、人気があります。

本来、シートをあてて、メイクが浮き上がるのをじっくり待ってから優しく拭き取るものですが、ついつい待てずにシートを肌に押し当てて擦ってしまうため、どうしても肌に摩擦が生じ、負担がかかります。

拭き取りシートの使用は極力控え、メイクを落とす際は次の正しい洗顔方法を参考に、優しく行いましょう。

2-2.正しい洗顔方法を紹介

毎日行う洗顔は、肌に摩擦が生じないよう、正しい方法を実践しましょう。

朝夕の洗顔共に、よく泡立てた洗顔フォームを使ってしっかりと汚れを洗い流しましょう。
乾燥が強い場合は、Tゾーンのみ洗顔フォームを使い、その他は水だけで洗うのでも良いでしょう。

正しい洗顔方法は次のようになります。

1. 洗顔の前に、顔全体をぬるま湯で優しく予洗いする
2. 泡立てネットを使い、しっかり泡立てた濃密泡を準備する
3. 泡は一番皮脂分泌が多いTゾーンからのせ、優しく伸ばし、丁寧に洗う
4. 30〜34℃のぬるま湯で優しく顔をすすぐ
5. 柔らかいタオルで顔全体をおさえるように、優しく拭き取る

顔を洗う際も、拭き取る際も、摩擦が生じないよう優しくするのがポイントです。

洗顔料が泡立っていないと、顔と手がこすれて肌に負担が掛かるので、必ず泡立てネットなどを使い濃密な泡を作りましょう。

▼洗顔手順で肌質が変わる! 美肌を作る5ステップ[タイプ別・洗顔料種類付き]

https://wellmethod.jp/facewash/

2-3.洗顔フォームの選び方のポイント 

洗顔の泡

洗顔やメイク落としを選ぶ際、種類があり過ぎてどれを選んでいいかわからない、という声は多いです。洗顔料の種類やその特徴は次のようになります。

フォームタイプ:チューブに入ったもっともポピュラーな洗顔料。洗浄力が高い傾向があるので、保湿力が高い製品を選ぶのがポイント。

ジェルタイプ:泡立ちがよく、洗浄力も高い。すすぎ残しがあると肌トラブルにつながるので注意。

固形石鹸タイプ:洗浄力が硬く、脂性肌の方に向いている。泡立ちにくいのでネットを使うことは必須。

パウダータイプ:防腐剤不使用なので敏感肌に向いている。泡立てるのにネットを使うなど少しコツが必要。

泡タイプ:洗顔料が泡の状態で出てくるので時短になる。発泡成分などが含まれているものがあるため、敏感肌には合わないことも。

オールインワン:洗顔とクレンジングが一度にできるため、肌への摩擦が少なく時短にもつながる。

どの洗顔料にも、メリットとデメリットはあります。

まずは自分の肌は脂性か、乾燥タイプかなどを判断し、肌の状態に合った洗顔料を選ぶことが大切です。

その上でなるべく泡立ちネットを使い、摩擦を起こしにくい濃密泡を作ってから顔を洗いましょう。

3.触り過ぎない、シンプルな保湿

正しい洗顔ができたら、顔をしっかりと保湿します。

ここで忘れてはいけないのが、洗顔後はすばやく保湿をすること。

時間が経つにつれ肌のうるおいは奪われてしまうので、タオルで優しく拭いたあとはすぐに保湿ケアをすることが重要です。

また、保湿ケアも洗顔と同様、肌に負担を掛けないのが大切です。

それには何度も肌を触るような重ね付けケアではなく、1回のステップで済むオールインワンゲルという選択もあります。

3-1.オールインワンゲルがおすすめ

オールインワンのイメージ

オールインワンゲルは、化粧水や乳液、美容液やクリームの成分が1つに詰まったスキンケアです。

多くの化粧品を肌に乗せる必要がないので、摩擦のリスクが減ります。

ゲルをたっぷりと指にのせ、優しく顔に広げることで、素早く保湿ケアができます。

また、オールインワンゲルは1ステップだけで保湿ができるので、忙しい女性にもピッタリです。

とくに、日々忙しいゆらぎ世代の女性は、お風呂上りにゆっくりと自分のスキンケアに向き合う時間も少ないでしょう。

そんなときオールインワンなら素早くスキンケアができるうえ、肌に摩擦をかけることもありません。

もしも特に乾燥が気になる時には、オールインワンにプラスしてパックで保湿するなど、自分の肌に合うアイテムを取り入れてみても良いでしょう。

▼いつものスキンケアを“ご自愛タイム”に変換する洗顔・化粧水との付き合い方

https://wellmethod.jp/skincare/

3-2.規定量をしっかり守って使おう

そしてオールインワンゲルに限らず気をつけて欲しいのが、化粧品の正しい使用量です。

例えば高級な化粧水を使うとき、もったいないからといってちびちびと使ってはいませんか?

正しい使用量を守らずに使うと、そのスキンケアを無理に顔に伸ばそうとし、摩擦が大きくなります。

そうなると顔に負担がかかり、せっかく高級な化粧水であっても、その効果を十分に発揮できません。

正しい使用量はパッケージに書かれていることが多いですが、基本的には化粧水なら500円玉硬貨大の大きさ程度を手に取って使います。

たっぷりと使うことが摩擦を減らすことになり、十分な保湿効果を発揮できるのです。

3-3.薬指を使って優しく塗る方法も

薬指でスキンケアをする女性

化粧品をはじめ、肌に何かを乗せるときは「薬指で塗る」こともおすすめです。

薬指は指の中でもっとも力が入りにくい箇所です。 例えば人差し指で肌をこすると力が入り過ぎてしまいますが 、薬指を使えばその心配はありません。

オールインワンゲルなどを塗るときは、薬指を使い、肌の中心から外側に優しくなじませていくと良いでしょう。 

4.メイクも力を入れないよう気を付けて

メイク道具

肌に摩擦が掛かるのは、洗顔とスキンケアということを紹介してきましたが、メイクも同じです。

とくにベースメイクであるファンデーションを肌に塗るときは、摩擦ダメージが起きやすいです。

ゆらぎ世代になると顔にシミやシワが生じることもあり、ファンデーションで隠そうとして必死に塗り込むこともあるでしょう。

とくに時間がないときは、スポンジで肌を強くこすってしまいがちです。

このようなメイクは毎日肌に摩擦ダメージを与え、老化を起こす原因にもなります。

ベースメイクは軽いタッチで優しく行うことを意識し、必要以上に力を入れないことを意識しましょう。

5.シンプルなケアが美肌を作る

肌の摩擦を抑えたスキンケアをする女性

高級な洗顔料に、有名ブランドが出す基礎化粧品。

これさえあれば、肌は美しくなると思う人も少なくありません。

しかし肌にとって本当にダメージが大きいのは、肌を触り過ぎることによって起こる摩擦です。

高級化粧品を何度も重ね付けすることが、かえって肌のダメージにつながる可能性もあるのです。

肌に負担をかけないようにするには、シンプルなケアを継続することが大切です。

しっかりと泡立てた洗顔に、オールインワンゲルといったシンプルなスキンケア。

これこそが、肌の状態を美しくしてくれる秘訣といえるでしょう。

この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

【医師/総合監修医】桐村 里紗
医師

桐村 里紗

総合監修医

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属

愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。

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著作・監修一覧

  • ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
  • ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
  • ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
  • ・「解抗免力」(講談社)
  • ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)

ほか

廣江 好子

【ライター】

美容・健康ライター。
ダイエッター歴○十年から脱却した、美を愛するアラフォー健康オタク。
趣味は料理と筋トレ。

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