もういちご鼻にさようなら! もっとも効き目のある9つの治し方
こんにちは、WELLMETHODライターの廣江です。
筆者はいちごが大好きです。
見た目もかわいく、甘酸っぱいいちごに目がありません。
しかし、筆者の顔の真ん中にあるブツブツしたいちご鼻は好きではありません。
20代の頃から、いちご鼻は気になっていたのですが、年齢を重ねていくうちに段々と目立つようになってきました。
いちご鼻とは長いお付き合いですが、今まで治すために何もしていなかったわけではありません。いちご鼻に効果があると謳われている商品をいくつも試してきました。
一時的に治ったように感じたこともありましたが、すぐに元に戻ってしまい、また違う方法を試すということを繰り返していました。
そんな筆者がいちご鼻を治すために実際に試してみて、効果を実感できた方法をご紹介します。
目次
1.いちご鼻とは、どんな鼻?
いちご鼻とは、鼻の毛穴がポツポツと黒く目立ち、鼻全体がまるでイチゴのように見える鼻のことです。
鼻は顔の中心にあるパーツであるため、とても目立ちます。
多くの人を悩ますいちご鼻には、原因の違いによって2種類に分けることができます。
1-1.角栓タイプのいちご鼻
角栓タイプのいちご鼻は、毛穴に何かが詰まりザラザラしています。毛穴が透明や白色、または黒ずんでいるように見えます。
1-2.メラニンタイプのいちご鼻
メラニンによるいちご鼻は、毛穴の周りが茶色のシミのように見えますが、毛穴に何も詰まっておらず、ザラザラはしていません。
2.いちご鼻の原因は?
いちご鼻の原因を知ることは、予防や改善につながります。
また、いちご鼻のタイプによって根本的な原因は異なります。
ここでは、角栓ができてしまう原因とメラニン色素が残ってしまう原因をお伝えします。
2-1.角栓タイプのいちご鼻の原因
角栓は「皮脂」と「古い角質」が毛穴の中で固まってできたもののことをいいます。
角栓の主な成分はタンパク質と脂質ですが、その割合は人それぞれと考えられています。
角栓ができたばかりの時は、透明や白色ですが、時間の経過とともに空気に触れ酸化し、汚れも付着してしまうことで、徐々に黒ずんでいきます。
それでは、角栓を作り出す「皮脂」と「古い角質」について、詳しくご紹介します。
1.皮脂
皮脂はテカリやべたつきの原因となるため嫌がられることが多いのですが、肌の内側から水分が蒸発するのを防ぎ、空気中のほこりや紫外線、刺激となるものなどから肌を保護するというとても需要な役割があります。
皮脂は毛穴にある皮脂腺の出口から分泌され、肌表面に伸びて広がり、肌を守っています。
肌が乾燥していたり、紫外線などでダメージを受けたりした場合、必要以上に皮脂が分泌され、その皮脂が毛穴に詰まり、角質と混ざりあうことで角栓ができてしまうのです。
2.古い角質
古い角質が毛穴に詰まってしまう原因は、ターンオーバー周期の乱れです。
ターンオーバーとは肌内部で作られた新しい細胞が肌の表面近くに押し出されて、古い細胞が剥がれ落ちる一連の流れのことで、ターンオーバー周期とは肌の生まれ変わりにかかる期間のことをいいます。
ターンオーバー周期が長くなると、排出されるはずの古い細胞が滞留し毛穴に詰まってしまいます。
一方、周期が短くなると、健康な肌が育つ前に細胞が剥がれ落ちてしまうため、バリア機能が低下し、皮脂の過剰分泌を促してしまうのです。
2-2.メラニンタイプのいちご鼻の原因
メラニンタイプのいちご鼻の原因は、毛穴の周辺にメラニン色素が残ってできてしまうシミです。
メラニン色素と聞くと、シミやそばかす、日焼けなどあまり良いイメージではないかもしれませんが、皮脂と同じように体を守る重要な役割をもっています。
日焼けなどによりメラニン色素が肌の表面にある「表皮」に増えるのは、紫外線からのダメージを防ぐためです。
もしメラニン色素が増えなければ、紫外線が肌の奥まで達してしまい、重度の炎症や水ぶくれ、肌細胞の破壊、DNAの損傷などさまざまなダメージを受けてしまいます。
このように重要な役割をもつメラニン色素ですが、必要以上に多く生成されるとターンオーバーによる排出が間に合わず、毛穴周辺に色素沈着を起こしシミとなってしまうのです。
3.いちご鼻の治し方【スキンケア編】
角栓がたまった毛穴から角栓を取り除き、大きく開いた毛穴をキュッと引き締めるためには、正しいスキンケアを習慣化することが大切です。
毎日続けられ、取り組みやすいことから始めてみましょう。
https://wellmethod.jp/skincare/
3-1.クレンジング
クレンジングで落とし切れなかったメイク汚れが肌や毛穴に残っていると、角栓をつくる原因となります。特に小鼻の周りはメイクが落ちにくい部分なので、やさしく丁寧に汚れを落としましょう。
毎日使うクレンジングは、肌の刺激となる合成界面活性剤の配合量が少ないものがおすすめです。
クリームタイプやミルクタイプは合成界面活性剤が少なく、どの肌質の方でも安心して使うことができます。
合成界面活性剤は、皮脂だけでなく角質や肌に必要なうるおい成分まで溶かしてしまうため、肌のバリア機能は低下し、乾燥を引き起こしてしまいます。
クレンジングは丁寧に行うことが大切ですが、時間をかけ過ぎると肌への負担が大きくなります。また、熱すぎるお湯ですすぐと乾燥を招き、冷たい水では皮脂をしっかり落とすことができないため、ぬるま湯ですすぐようにしましょう。
3-2.洗顔
毎日使う洗顔料は、合成着色料、防腐剤、パラベン、香料、合成界面活性剤などの添加物が含まれていないものを選ぶことが大切です。
天然素材で作られた固形タイプの洗顔せっけんは、肌にやさしいイメージがありますが、洗浄力は高いもの。肌がつっぱるなと感じる製品は避けましょう。
いちご鼻を治すためには、洗顔前のちょっとした「ひと手間」がポイントです。
洗顔前に毛穴をしっかり開かせておくと、すっきりとした洗い上りになります。
・蒸しタオルで鼻を温める
・入浴の際にラップで鼻を包み、湯船に20~30分浸かる
・手で温めたホホバオイルやオリーブオイルを鼻につけて1分放置した後、マッサージを行い、コットンでふき取る
このひと手間があることで毛穴がしっかりと開くので、この後の洗顔はより効果的なものになります。
まずは、この中から取り組みやすいものを選んで行ってみましょう。
https://wellmethod.jp/measures-against-dryness/
4.いちご鼻の治し方【生活習慣編】
いちご鼻を治すためには、生活習慣の見直しもとても大切です。いちご鼻を治すためだけはなく、毎日健康に過ごすためにも重要なことですよね。
4-1.ホルモンバランスを整える
「40代になってから、いちご鼻がひどくなってきた」という方は、ホルモンバランスの影響が考えられます。
閉経が近づくにつれ女性ホルモンのバランスが崩れることで、肌のターンオーバーサイクルも乱れるためです。
イライラする・疲れやすいなど体の変化も感じやすい年代であるため、十分な睡眠時間を確保することやゆっくりとお風呂に浸かるなど、ストレスをためこまない生活を心がけましょう。
https://wellmethod.jp/hormonebalance_cause/
4-2.食習慣を改善する
揚げ物やスナック菓子などの脂質や糖分が多い食べ物、麺類やパンなど炭水化物中心の食事を多く摂取する方は、皮脂の分泌を高める上に、過酸化脂質を作りやすく、いちご鼻を悪化させてしまいます。
いちご鼻を治すために積極的に摂りたい栄養素は、ビタミンA、カロテンとビタミンB群です。
ビタミンAは、肌や粘膜の健康を維持するために必要な栄養素です。ビタミンAを多く含む鶏レバーや豚レバー、うなぎなどは、積極的に食事に取り入れましょう。
緑黄色野菜に含まれるカロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに転換されます。
ビタミンB群は、脂質や糖質の代謝に関わる栄養素です。不足すると代謝がスムーズに行われないため、毛穴の詰まりを悪化させる可能性があります。
ビタミンB群を多く含む食品は、豚肉やかつお、マグロ、ほうれん草、きのこ類など調理しやすいものが多いため、手軽に食事に取り入れていきましょう。
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5.いちご鼻の治し方【美容皮膚科での治療】
また、生活習慣を変えても改善されない場合には、美容皮膚科での治療も一つの選択肢として有効です。
美容皮膚科では、医師の診断のもと、現在の肌の状態やいちご鼻のタイプを診ながら適切な治療法を選択していきます。
ここでは、主な治療内容についてご紹介します。
5-1.角栓除去・毛穴の洗浄
普段のお手入れでは取りきれない毛穴の汚れやざらつき、ファンデーションを塗っても毛穴が目立ってしまう場合には、角栓除去や毛穴の洗浄がおすすめです。
スチーマーの蒸気を当てながら吸引管で角栓の詰まりを除去する方法や、マシンによる微振動で古い角質を吹き飛ばす超音波洗浄など、様々な手法があります。
5-2.ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、薬剤で毛穴に詰まった汚れや古い角質を溶かし、新しい肌への生まれ変わりを促す働きがあります。
毛穴の詰まりやざらつきだけでなく、肌のターンオーバーサイクルを正常に整える作用があることで、毛穴の詰まりにくい肌を育成する効果が期待できます。
美容皮膚科では皮膚の状態に合わせて、ケミカルピーリングの適応を判断します。
5-3.レーザー治療
いちご鼻の原因となる角栓のサイズを小さくするためには、毛穴のサイズを小さくしたり、皮脂分泌を減少させることが大切です。
レーザー治療には様々な種類がありますが、いちご鼻には、肌のコラーゲンを再生することで毛穴を目立たなくし、皮脂の分泌を抑制する効果のあるフラクショナル・レーザーや、毛穴の黒ずみを飛ばしながら、皮膚を活性化するカーボンレーザーなどが使用されます。
レーザー治療では、肌表面の古い角質が除去され、毛穴の黒ずみのほか、引き締める働きや皮膚を再生する作用もあります。
5-4.イオン導入
高濃度のビタミンCやビタミンEなどの成分を微弱な電流により導入する方法です。
皮脂を抑制し、赤みや黒ずみを抑える働きがあります。
角栓除去やケミカルピーリングを行った際に併用することがあります。
5-5.フォトフェイシャル
毛穴の詰まりを取り除き、引き締める治療を受けても消えないしつこい黒ずみには、毛穴周りの皮膚が色素沈着を引き起こしている可能性が考えられます。
その場合には、毛穴周りにたまったメラニン色素を分解するフォトフェイシャルがおすすめです。
6.やってはいけない! NGケア
いちご鼻を治したいという一心で、皮脂や角質を落とすことだけに集中しているとかえって、いちご鼻を悪化させてしまいます。
はがすタイプの毛穴パックは、角栓がとれたことを目で確認することができ、また手軽に行うことができる商品です。
しかし、角栓と同時に必要な角質も取り去ってしまう可能性があります。
またピンや指先で無理に角栓を取り除くことも、肌を傷つけてしまいます。
角栓は無理やり引き抜くよりも、ターンオーバーを整えて自然に排出できるようにスキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。
7.「見直すこと」で、より幸せな毎日を
長年、いちご鼻に悩み諦めかけていた筆者ですが、これまで当たり前に行ってきたことが、いちご鼻を悪化させていたということを知ることができました。
いちご鼻を治そうと思わなければ、きっとスキンケアの方法や生活習慣を見直すことはなかったかもしれません。
これまで行ってきた自分流の習慣を見直すことで、新たな発見や知識を得ることができました。
それは年齢を重ねた「今の私」だからできたことだと思います。
筆者も、「今の私」に自信をもつためにも、キレイ磨きを頑張っていきます。
みなさんも一緒に、「今の私」と「これからの私」に期待と自信をもって、より幸せな毎日を送りましょう!
この記事の監修は 医師 桐村里紗先生

桐村 里紗
総合監修医
・内科医・認定産業医
・tenrai株式会社代表取締役医師
・東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 道徳感情数理工学講座 共同研究員
・日本内科学会・日本糖尿病学会・日本抗加齢医学会所属
愛媛大学医学部医学科卒。
皮膚科、糖尿病代謝内分泌科を経て、生活習慣病から在宅医療、分子整合栄養療法やバイオロジカル医療、常在細菌学などを用いた予防医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。
監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。
現在は、執筆、メディア、講演活動などでヘルスケア情報発信やプロダクト監修を行っている。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演。その他「とくダネ!」などメディア出演多数。
- 新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)』
- tenrai株式会社
- 桐村 里紗の記事一覧
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著作・監修一覧
- ・新刊『腸と森の「土」を育てるーー微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
- ・『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)
- ・「美女のステージ」 (光文社・美人時間ブック)
- ・「30代からのシンプル・ダイエット」(マガジンハウス)
- ・「解抗免力」(講談社)
- ・「冷え性ガールのあたため毎日」(泰文堂)
ほか